「素材×カラーバランスが鍵。デザイン重視のミニマル空間」 by Noboさん

「素材×カラーバランスが鍵。デザイン重視のミニマル空間」 by Noboさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回は、木材と硬質な素材を合わせ、ぬくもりと格好良さの融合するシンプルスタイルインテリアにお住いのNoboさんのキッチンをご紹介います。

2016.5に建築設計事務所に依頼し、半年間の設計計画の後同11月着工。2017.4より入居。家族は3歳の娘と共働きの妻の3人暮らしです。家のコンセプトは「出掛けなくても楽しい建物」。休みの日はジッとしていられないので、何もしなくても居るだけで楽しめる家にしたかったのです。これからもRoomClipの皆様とインテリアを思い切り楽しみたいです。

使い勝手より格好良さと生活感カットを優先

茶、黒、グレーと落ち着いた色合いでまとめられたお部屋に、程よい存在感を持ち凛と立つモルタルのキッチン。一見、キッチンとは想像がつかないほどのシンプルさと無骨な装い、そして、生活感のなさが特徴的です。そこではどのような調理がなされているのか……想像をかきたてられます。そんな、こだわりを感じるNoboさんキッチンには、しっかりとした完成イメージと予算計画があったようです。

Noboさん

「とあるNYCスタイルのサーフショップのカフェをモチーフにしていますが、結果的にモルタルの腰壁以外は、ほとんどオリジナルです。腰壁はレジカウンターでありカフェカウンター、背面収納はショップの在庫棚のイメージです。使い勝手や動線よりも格好良さと生活感を出さないことを優先したキッチンです。キッチン周りの建築予算は、高価なシステムキッチンと造り付けの無垢の棚などがコスト高騰の理由と考えました。それらを徹底して省いた上で、壁や天井の素材とカラーのレイアウトを考え抜いて、質が高いキッチンに見えるように工夫しています。」

すべてに目が届く、家の中心に位置する開放的なキッチン

目の前に、ウッドデッキと吹き抜けのリビングが広がる開放的なオープンキッチン。調理しながら、生活スペースも視線に入るので、家族の気配もよくわかり、やり取りすることも可能。開放感、安心感も抜群の間取りです。ダイニングは、キッチンの横に配置。配膳には近い位置でありながら、程よい距離もあるので落ち着いて食事をとることができそうですね。さて、開放的で落ち着いたカフェのようなNoboさんのキッチンには、さらに素敵な特徴がありました。3つのキーワードに沿って見ていきましょう!

キーワード1 一目で格好良いと思えるカラーや素材のバランス

Noboさん

「ありそうでない黒天井。キッチンをよりシックな空間にしたいと思い採用しました。それから、レンジ横の壁全部に、床と同じオークの無垢材を張ることで質の高いキッチンに見えてきます。背面収納はマットなホワイト。収納のドアノブとレンジガードの冊子を黒にして引き締めています。これらにモルタルの腰壁やレンジガードを含めたカラーバランスと素材の使い方で格好良い!と思えるキッチンになってくれたと思います。」

キーワード2 ショップのように見えて、生活感を感じさせない造り

Noboさん

「キッチン背面の大容量隠し収納棚は可動棚になっているので、大小さまざまな物が収納できて、急な来客の際には何でも放り込めて困りません。また、壁一面の引き戸はショップの在庫棚のように見せています。 オークを貼った壁の向こうには冷蔵庫を設置。インテリアに影響しない場所なので好きな冷蔵庫が選べます。ここには、勝手口もあるので間口をギリギリまで狭め、ドアがなくても見えない造りにしています。」

キーワード3 子どもの様子が把握できて、景色も楽しめる

Noboさん

「妻が料理をしながらでも子どもの様子を把握できるように、キッチンを囲うようにダイニング、リビング、中庭があります。子どもにとって危ない階段も、キッチンの正面に設置。スケルトン階段の向こうには中庭。中庭の外壁に開口したスリットの高さや開口幅により通行人からはキッチンが見えず、キッチンからは桜並木が眺められるようになっています。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

Noboさん

「デザインだったり、使い勝手だったり、皆さんそれぞれ譲れない点は違うと思いますが、それに集中することが自分らしいキッチンにつながると思います。変にバランスを取ろうとすると、肝心の自分が一番やりたかった要素をスポイルしてしまう恐れがあります。こだわった部分が貫徹できれば、多少の後悔はあってもきっとお気に入りのキッチンになるはずです。」

まとめ: 欲張らず、譲れないポイントを絞ることも大切

カフェショップを参考に、理想のテイストを貫き、静けさとクールさの融合する大人空間に仕上がっていたNoboさんのキッチン。Noboさんが大切にしたのは、「使い勝手や動線より格好良さと生活感のなさを優先させること」。そうすることで、一貫性のある具体的なイメージができ、ミニマルかつシックな空間をデザインすることができたのですね。また、「予算調整をし、素材とカラーで質の高さを演出する」手法も、ぜひ参考にしたいポイント。コスト高の原因は、システムキッチンと造り付けの棚などであるとし、それらを省いて、素材とカラーのバランスの調整で、質が高く見えるキッチンを作られていました。緻密な計算と考えぬかれた手法で実現した、生活感をカットしたクールなキッチン空間には、調理をしながらお子さんを見守ることができる環境や景色を楽しめる奥様への思いやりもしっかりと込められていましたね。毎日立つキッチンは、あれもこれも、と使い勝手やデザインを欲張りたくなるもの。しかし、自分の理想のポイントを絞ってコーディネートすることで、自分らしさが写し出された空間へと変わってくるかもしれません。皆さんも、Noboさんのキッチンコーディネート術を、ぜひ参考にしてみてはいかがですか?


Noboさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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