インダストリアルインテリアとは?特徴とお部屋作りのポイント・おすすめアイテムを紹介

インダストリアルインテリアとは?特徴とお部屋作りのポイント・おすすめアイテムを紹介

おしゃれなカフェやレストランでよく目にする、インダストリアルなインテリア。梁や配管が剥き出しになった高い天井や、古材などを使ったテーブルやチェアなどが代表として挙げられます。この記事では、インダストリアルインテリアの特徴の解説と、自宅で取り入れる際のポイントを紹介します。RoomClipユーザーさんたちの実例も参考にしてみてくださいね。


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目次

インダストリアルインテリアの特徴

1920年代のインダストリアルデザインが起源

インダストリアル(industrial)は、和訳すると「工業の」という意味。機械生産による大量生産・大量消費社会への転換を背景に、1920年代にインダストリアルデザイン=「工業的で、無駄のない機能美を持ったデザイン」が登場しました。
インダストリアルインテリアは、そのような工業的なデザインを起源にしていますが、現在では「コンクリートなどの建築資材がむき出しになった、工場のような無骨でかっこいいインテリア」を指すようになっています。また、1920年代当時の雰囲気を持った、少しレトロでオールドアメリカンなテイストも、インダストリアルインテリアの一要素と言えるでしょう。

アイアンなどの素材やむき出しの躯体がぴったり

インダストリアルインテリアには、工場でよく見るアイアン(鉄)やモルタル、レンガ、タイルなどの無機質な素材がぴったりです。木材を使う場合は、無垢のものやユーズド感のあるものがよいでしょう。また、錆びが出ているようなスチールや、配管が見えている天井、レンガ・コンクリートの壁などのむき出しの躯体も、荒々しく無骨な雰囲気を演出できます。

ブルックリンスタイルを取り入れても

類似したインテリアとして、「ブルックリンスタイル」が挙げられます。ブルックリンはアメリカ・ニューヨーク州東海岸の元工業地帯の都市。家賃の安さから移民や労働者、クリエイターや新進気鋭のアーティストたちが集まりました。古い街並みが持つアンティークな雰囲気に、最先端のトレンドを取り入れたスタイルがブルックリンスタイルです。
古い街並みのレンガや工場街のコンクリートなどの素材をいかしたインテリアなので、インダストリアルインテリアとほぼ重複したイメージではありますが、ブルックリンスタイルの方がよりカジュアルで、装飾的。インダストリアルインテリアはブルックリンスタイルよりも、工業的で無機質なイメージが強い傾向があります。2つのテイストを組み合わせてもよいでしょう。

インダストリアルインテリアの作り方

天井・壁などでコンクリートや鉄骨を見せる

インダストリアルインテリアを作るには、工場のようなシンプルで無骨な空間をイメージするとよいでしょう。可能であれば、部屋の内装を躯体現し(くたいあらわし)にすると、ぐっと雰囲気が出せますよ。躯体現しとは、構造体となる梁や柱などの基礎部分を、そのまま見せる方法。例えば、配線が見えている天井や、レンガやコンクリートがむき出しになっている壁などです。
リノベーションで躯体現しにするのが難しい場合には、コンクリートやレンガ柄の壁紙を使ったり、屋外でつかうような無骨なフローリングを取り入れてもよいでしょう。

カラーは黒・茶・グレー・白をメインに

使う色味も、無機質な工場や倉庫をイメージするとよいでしょう。黒や茶色、グレー、白をメインカラーにすると、インダストリアルらしい空間になります。その場合は、壁や窓のブラインドなどの広い面でライトグレーや白を取り入れることで、お部屋が暗くなりすぎません。暗い色味を多用すると格好いい印象にはなりますが、お部屋が狭く見えるといったデメリットも。アクセントカラーとしてダークブラウンなどを使うことで、高級感やヴィンテージ感、温かみをプラスできますよ。

家具は装飾の少ないシンプルなデザインを

家具は、スチールなどの無機質な素材がおすすめです。また、装飾のない機能的でシンプルなデザインにすると、よりインダストリアルなインテリアになりますよ。インダストリアルテイストを意識した商品展開をしているブランドの家具を使うと、より統一感が出るでしょう。お部屋に温かみをプラスする場合は、ヴィンテージ感を出すためのサビ加工や、無垢の木材を適度に取り入れてみてください。

お部屋のコーディネート例

インダストリアルインテリアは、工場のような無骨でかっこいいテイストのため、素材と色の取り合わせ次第では無機質で冷たさを感じるお部屋になってしまいます。より暮らしやすく、温かみのあるお部屋にするには、好みに合わせてブルックリンテイストやナチュラルテイスト、アメリカンテイストを組み合わせてもよいでしょう。

レンガや赤みのあるダークウッドでブルックリン風に

ブルックリンは、赤みを帯びたレンガ造りの街並みが特徴です。そのため、インダストリアルインテリアにレンガ素材を取り入れると、ぐっとブルックリン風になります。また、レンガ同様赤みのあるダークウッドやブラックのアイアン素材も、ブルックリンスタイルにマッチします。

開放的な吹き抜けとレンガのアクセントウォール

工場といえば、吹き抜けの大きな天井をイメージする人もいるのではないでしょうか。こちらのお宅は、吹き抜けで開放的なダイニングキッチンと、レンガのアクセントウォールでインダストリアルな空間を演出されています。モルタルの壁面とヘリンボーンの床、ブラックの窓枠や照明もインテリアにぴったりです。

ロゴデザインの小物でカジュアルに

暖炉を模したレンガのアクセントウォールが印象的なこちらのリビング。インダストリアルなモルタルの天井やブラックの窓枠に、壁面にロゴデザインのインテリア小物を飾って、カジュアルなブルックリンテイストをプラスされています。また、床やテーブル、チェアなどの木材の色味を揃えることで、統一感が出しやすいですよ。

赤みのあるダークウッドで温かみをプラス

こちらはLIXILのインダストリアルテイストの建具シリーズ「VINTIA」を使ったお部屋です。「VINTIA」 の木目のドアと、部分的に剥げたような壁、吊り下げられたペンダントライトがインダストリアルな雰囲気を演出してくれます。赤みのあるダークウッドには、同じく赤系統のラグがマッチしますね。

白い壁やライトグレーのモルタルでナチュラルテイストに

ナチュラルインテリアは、シンプルな内装に木製家具や、観葉植物などの自然素材を取り入れたスタイル。彩度の低いアースカラーもマッチします。主張の強いインテリアではないため、異なるテイストと組み合わせやすいのが特徴です。無機質すぎず、明るい印象のお部屋にしたい場合は、インダストリアルにナチュラルテイストを取り入れるとよいでしょう。

躯体現しに白い壁を組み合わせて明るい印象に

こちらのお部屋は、木の梁とコンクリートの躯体をみせつつも壁面下部は白くすることで、無機質すぎない明るい空間になっています。間仕切り兼収納のブラックアイアンの棚がアクセントに。白とライトグレーをメインカラーに、ライトブラウンをサブカラーに、ブラックをアクセントカラーにした実例です。

白いブラインドと無骨な家具でインダストリアルに

窓側の壁にモルタル風壁紙と黒板を取り入れている、こちらのユーザーさん。インダストリアルインテリアは、カーテンではなく、このお部屋のようなブラインドがおすすめです。カーテンを設置する場合は、ホワイトやグレーの無地、装飾的なヒダが少ないタイプが合わせやすいですよ。また、ブロックと木板の収納やアイアンを使ったテーブルなど、無骨な印象の家具使いもポイントです。

インダストリアルなアイテムにクッションや植物を合わせて

無垢材のような床とドアに、アイアンフレームのソファとペンダントランプを組み合わせたアイデアです。ドアや床の木目と、壁の白を中和するようにセレクトされたアースカラーのソファクッションが、インテリアのポイント。観葉植物も配置することで、インダストリアルながら、無機質すぎない優しい印象のお部屋に仕上がっています。

ヴィンテージアメリカンなテイストを取り入れて

無骨なインダストリアルインテリアには、1920年代のヴィンテージアメリカンや、アメリカンカントリーテイストもマッチします。ヴィンテージアメリカンには、アンティーク家具や経年劣化させたサビのあるアイアン素材が、カントリーの場合は、素朴なつくりの木製家具に、DIYのようなざっくりとした塗装を施したものがおすすめです。テイストを問わず、アメリカらしさを感じる星形アイテムやデニム素材などを取り入れてもよいでしょう。

スターモチーフやシーリングファンでアメリカンに

こちらのユーザーさんは、左側の壁面にコンクリート風壁紙を貼ってインダストリアル風にされました。床材やテーブル、右側のパーテーションなどを白っぽい木材に統一することで、年月を経たユーズド感を演出されています。壁面に飾られた星形やアルファベット、オールドアメリカンなシーリングファンが、よいアクセントになっていますね。

ウォッシュデニムと英字モチーフを取り入れて

コンクリート風の壁面にコルク地の床が、インダストリアルテイストなこちらのお部屋。中央に置かれた大きなデニムパッチワークのソファーが目を引きます。奥に置かれたロッキングチェアーや各所に散りばめられた英字モチーフも、アメリカンな雰囲気を醸し出していますね。

明るい板壁でカントリーテイストをプラス

こちらのユーザーさんは無垢材の床に板壁を組み合わせて、インダストリアルながら温かみのあるお部屋にされました。観葉植物を複数置くことで、グリーンが差し色にもなっています。また、大きな窓やダクトレールなどの建具のフレームをブラックにすることで、空間を引き締めることができますよ。

天井・壁・床のアイデア

インダストリアルな雰囲気を出すには、天井、壁、床の素材を工夫するのがおすすめです。コンクリートやモルタル風に仕上がる左官材の「モールテックス」や、レンガ、タイル、古材風の木材や無垢材などを使うとよいでしょう。リフォームが難しい場合は、100均やホームセンターなどで販売されているリメイクシートやクッションシートを活用するのも方法のひとつ。その場合は安っぽく見えないよう、広い面には使わないなどの注意が必要です。

天井と1面の壁をコンクリート仕上げに

こちらのユーザーさんは、天井と1面の壁をコンクリート仕上げにされています。インダストリアルな雰囲気を演出するには、このような素材をむき出しにした空間作りが効果的です。赤みのある床材と、さまざまな場所に取り入れたグリーンによって、コンクリートの無機質な印象を和らげているのもポイントです。

コンクリート調の壁紙を貼って

コンクリート調の壁紙を貼ってアレンジしたアイデアです。剥がせるタイプの壁紙であれば、賃貸物件でもトライできます。また、コンテナや木箱などの無骨なアイテムを、床に直置きするのもインダストリアルインテリアのポイント。工場や倉庫のようにアイテムを配置することで雰囲気が出せますよ。

ブロック風壁紙にブラックの木枠を合わせて

こちらのユーザーさんは、コンクリートブロックを組み合わせたようなデザインの壁紙をチョイス。キッチンカウンター上の壁面のみに限定して貼ることで、イミテーションでも安っぽく見えません。また、カウンターの木枠はブラックにすることで、コンクリート風の壁紙との調和がとれています。

キッチンカウンター前の柱をレンガ貼りに

カウンターキッチン手前の柱を、レンガ貼りにしたアイデアです。赤みの少ないレンガを使うことで、ツヤのないオーク材の床や、板張りのカウンターとの相性もばっちり。目立ちすぎずほどよい主張になっています。壁ではなく柱に異素材を使ってアクセントにしてもよいですね。

ドアを金属風にアレンジして

壁や床だけでなく、ドアなどの建具をインダストリアル風にしてもよいでしょう。こちらのユーザーさんは、トイレのドアをダイソーのアイテムのみで、錆びた金属ドア風にリメイク。手書きのようなレストルームの白文字がなんとも可愛らしいですね。

アイアンフレームとすりガラスの間仕切り

アイアンフレームとすりガラスでお部屋を仕切ったアイデアです。壁ではなくやや透けて見えるすりガラスを使うことで、お部屋を広く感じさせる効果も。室内に屋外で使用するような建具を配置することで、工場っぽさもプラスできます。

スタイロフォームで鉄骨梁を再現

工場といえば、剥き出しの鉄骨梁などを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。こちらのユーザーさんは、なんと発泡スチロールの一種・スタイロフォームで鉄骨を再現されました。加工しやすいスタイロフォームは、工作などでもよく使われます。上手に塗装すれば、本物の鉄骨と見まごう出来になりますよ。

キッチン・洗面台など水回りのアイデア

インダストリアルテイストの水回りには、タイルやステンレス、モールテックスがおすすめです。対面式のキッチンの場合は、腰壁にモールテックスや古材風の板を貼ってアクセントウォールにしてもよいでしょう。洗面台は、工業的なデザインのライトや陶器のシンクを取り入れると、インダストリアルな雰囲気が出せます。

sanwa companyのステンレスキッチン

天井の躯体表しがインダストリアルなこちらのキッチン。sanwa companyのステンレスキッチンはオープン収納になっているので、ステンレスとマッチする無印のトタンボックスを使ってキッチン用品を片付けているそう。新築やリフォームが可能な場合は、ステンレスのキッチンやオープン収納を選択肢に入れてみてくださいね。

壁面にサブウェイタイルを貼って

こちらはキッチン壁面にサブウェイタイルを貼ったアイデアです。白くツヤ感のあるタイルを使うことで、剥き出しのコンクリート天井でも、暗い印象になりません。ステンレスの換気口やキッチン天板に、部分的に木目の引き出しを組み合わせることで、ナチュラルな要素もプラスされています。

木材とタイルで作ったオープンカウンター

こちらのユーザーさんは、サブウェイタイル風の壁紙をチョイス。オープンタイプのキッチンカウンターは、木材とタイルでDIYしたものだそう。インダストリアルインテリアには、オープンタイプの収納がマッチします。目隠ししたい場合は、収納ボックスを組み合わせてみてください。
また、壁面に這わせた塩ビパイプや、スチール風の塗装を施された写真右側の収納が、インダストリアルな雰囲気を醸し出しています。

エキスパンドメタルを使ったDIY食器棚

築40年の家をリノベーションしながら住んでいるこちらのユーザーさん。ステンレス製のキッチンの上に、メッシュ状の金属板「エキスパンドメタル」を扉にした食器棚をDIYされました。男らしい無骨な造作が、インダストリアルテイストらしいですね。

収納アイテムやキッチンツールの素材を揃えて

コンクリート調の壁紙に、ステンレスの天板が美しいキッチンです。収納アイテムはステンレスかブラックで統一することで、インダストリアル感をアップ。フライパンはシルバーに、菜箸などは木製で揃えることで、見せる収納にしてもインテリアのテイストを損いません。

オープンラックにシルバーのバスケットを合わせて

こちらのユーザーさんは、2タイプの壁紙を使い分けてランドリースペースをアレンジされています。木板とアイアンのオープンラックやシルバーのバスケットも、インダストリアルテイストにぴったり。洗剤のボトルもブラックにすることで、生活感を軽減しながらインダストリアルな雰囲気を底上げされています。

船舶用ライトや実験用のシンクを取り入れて

コンクリート打ちっぱなしの壁面に設置された丸い鏡と、四角いシンクが印象的な洗面所です。鏡上のライトは、笠松電気の船舶用ライトだそう。白い陶器のシンクはTOTOで実験用に販売されているもので、工業的で無駄のないデザインが、工場の洗い場のようなイメージをかりたててくれます。

ブリキの箱やバケツをアクセントに

配管が見えるオープンな洗面台も、インダストリアルにぴったりです。収納アイテムはブリキやモルタル風の素材で揃えることで、無骨かつおしゃれな雰囲気に。床に置かれたバケツは、なんと給食用のものを小物入れにされているそう。アンティーク調のミラーやライトで、ヴィンテージ感をプラスされているのもおしゃれです。

コンセントの配管とスイッチをむき出しに

洗面所のコンセント・スイッチを露出配管で仕上げたアイデアです。配管はPanasonic、コンセントボックスはtoolboxのアメリカンスイッチ、ライトはtoolboxのレセップ照明だそうで、インダストリアル感満載です。シンクはTOTOの病院用流しだそうですよ。

モルタル風壁紙や塩ビパイプでDIY

トイレの壁を全面モルタル風の壁紙に張り替えたユーザーさん。トイレットペーパーホルダーは塩ビパイプでDIY、壁面には金網シェルフを設置して、無骨な空間に大変身。床に置いたゴミ箱とブラシスタンド、壁面のタオル掛けを無機質なシルバーに統一しているのもポイントです。

塩ビパイプで鉄管風に

ホームセンターなどで手に入る塩ビパイプを組み合わせて、鉄管風にペイントされたトイレットペーパーホルダー。ペンキとアクリル絵の具を混ぜて、スポンジでポンポンたたくように塗装されたそうで、サビた風合いがよく表現されています。

100均アイテムでホルダーをDIY

セリアの木板とアイアンのペーパーホルダー、インテリアワイヤーメッシュにダイソーのブリキプレートを組み合わせて、インダストリアルなトイレットペーパーホルダーをDIYされたユーザーさん。木板にブリキプレートをつけるための金具と結束バンドは、家にあったものを利用したそうです。プチプラアイテムで無骨なホルダーが作れます。

セリアの焼き網でつくるペーパー収納

セリアの焼き網2枚を曲げて、トイレットペーパー置き場をつくったユーザーさん。端材にステンシルされた「KEEP CLEAN」の注意書きが、工場らしい雰囲気を醸し出しています。吊り金具を壁に刺して、焼き網を吊り下げるように設置されています。

ペンダントライトなどの照明のアイデア

高い天井の工場は、吊り下げ式のライトが多く使われています。住居もシーリングライトから吊り下げ式のペンダントライトに変えることで、ぐっとインダストリアル感が増しますよ。シェードを使う場合は、ブラックやシルバーのマット仕上げやサビ感のあるものを選ぶと、より無骨なテイストになります。

廃品の投光器をリメイクして

会社のゴミ箱に捨てられていた投光器を修理して、インダストリアルなライトにリメイクされたユーザーさん。古いアイテムを再利用すると、リアルなサビの風合いが楽しめますね。新たに装着されたエジソンバルブが、懐かしく温かみのある明かりで照らしてくれます。エジソンバルブとは、 エジソン電球などのレトロなフィラメントをLED電球で再現したアイテムです。

屋外用のポーチライトを室内で使って

オーデリックの屋外用ポーチライトをキッチンカウンターに設置したアイデアです。無骨な素材ながら、平たいシェードとライト先端の丸みがキュートなデザイン。玄関などの明かりとして使っても似合いますが、室内で使うことでインダストリアルな雰囲気づくりに役立ちます。

ミニマルなピーター・アイビーの照明

ピーター・アイビーの照明をキッチンに設置したユーザーさん。ガラス器ブランドのピーター・アイビーは、ミニマルなデザインが特徴です。機能的で装飾のないインダストリアルインテリアに合わせやすいアイテムが揃っています。

剥き出しのトグルスイッチと裸電球

剥き出しのトグルスイッチボックスと、裸電球がなんともレトロ。廊下などの明かりとして使うとよさそうです。装飾のない無骨かつヴィンテージな雰囲気が、インダストリアルインテリアにマッチします。

躯体剥き出しの天井にダクトレールをつけて

プラグやコードが見えるペンダントライトは、躯体表しの天井にぴったりです。ライトの明かりが天井に映るのも魅力のひとつ。写真手前の裸電球は、ダクトレールにつけられているため、位置を調整することができますよ。

エクステンションライトをベッド上に設置

ベッドの上に、エクステンションライトを設置したユーザーさん。アームが伸びる工業的な機構が、インダストリアルインテリアにぴったりです。デザインだけでなく機能面でも使いやすく、使う時は伸ばして、使わない時は畳んでおけば邪魔になりません。

鉄でつくるシンプルな蛍光灯カバー

ドイツのデザイン学校・バウハウスのインダストリアル系ライトに感銘受けて、蛍光灯のライトカバーを鉄工で自作したというユーザーさん。塗装のない荒々しい鉄の素材感と無駄のないデザインは、まさにインダストリアルインテリアにぴったりです。

ブラックのシンプルなランプシェード

ダイニングにブラックのランプシェードを2個吊り下げているユーザーさん。シェードを使う場合は、このようにブラックなどのカラー、かつシンプルなデザインのものがお部屋に合わせやすいですよ。吊り下げているチェーンのデザインも、無骨な印象を与えてくれます。

工場で使用されていたランプがモチーフ

カリフォルニアスタイルの家具を販売する「BICASA(ビカーサ)」の、「TABLE SPRING LAMP 3TONE」を、デスク上に設置したユーザーさん。1950年代の工場などで使用されたランプをイメージしてデザインされているようで、まさにインダストリアルインテリアにぴったりです。

捨てられたアンティークランプを再活用

不燃物として出されていたゴミの中から、素敵なアンティークランプを見つけたユーザーさん。サビの具合からかなりの年代ものと推察できます。住んでいる地域の条例で禁止されていない場合は、粗大ゴミを持ち帰っても違法にはなりません。念の為条例を確認し、良いものがあれば持ち帰ってみてもよいですね。

ヴィンテージの収納やDIYのアイデア

ユーザーさんがよく使用されているのは、ヴィンテージの金属や木材の収納アイテムです。どちらもツヤ感のない粗い質感がポイントで、装飾性を排したシンプルなデザインを選んでみてくださいね。また、シェルフなどは扉のないオープンタイプで見せる収納にすることで、古い町工場のような雑然とした雰囲気を醸し出せます。

イギリスのヴィンテージボックスを使って

寝室の収納として、イギリスの製薬会社のロゴが入ったボックスを購入されたユーザーさん。キャスターもつけて、使い勝手もよくされたそう。コンテナは古道具屋や蚤の市で、よく出品されているアイテムです。軍の払い下げ品のアルミコンテナなども、インダストリアルインテリアに合いますよ。

収納の上にヴィンテージの小物を飾って

こちらのユーザーさんは、ミリタリーとヴィンテージを組み合わせたインテリアでお部屋作りをされています。軍の払い下げ品はさまざまなものがあり、コンテナ、引き出し、テント、衣類などがアンティークショップや古道具屋で手に入ります。ヴィンテージの引き出し収納の上に、アンティークな小物を飾ると雰囲気が出せますね。

年月を感じるサビの出たビンテージキャビネット

1940〜50年代のヴィンテージキャビネットを購入したユーザーさん。サビが出ていますが、クリアコーティングしているため汚れは移らないそう。スチールは年月を減るごとにサビや凹み、キズなどが増えて風合いが増してきます。ヴィンテージが手に入れば、インテリアの主役になってくれますね。

トタンボックスにサビ加工用塗料を塗って

無印良品のトタンボックスにサビ加工用の塗料を塗って、木枠にはめ込んで作ったオリジナルの収納です。各ボックスに貼られたラベルシールも相まって、工場で長年使われていそうな雰囲気になっています。

ニトリのカラーボックスを塗装してスチール風に

ニトリの2Way3ドアボックスを塗装して、スチールボックス風にアレンジされたユーザーさん。塗料はアサヒペンの水性ペンキ・艶消黒を使ったそうですよ。ボックスの縁に釘隠し風の飾りと、扉のインデックスをつければ、さらにリアルな仕上がりに近づきます。

セリアの鉄板シートとアイアンペイントでDIY

どう見ても重そうな金属製のロッカー……と思いきや、こちらはユーザーさんが作ったオリジナルの収納だそう。カラーボックスにセリアの鉄板シートを貼って、ターナーのアイアンペイントを施したそうです。さらに空気孔を模した三角柱型の木や、取手まで貼り付けた力作です。

メッシュ扉がついたスチールキャビネット

こちらはオーダーメイドで作られたスチールキャビネットです。木の天板とメッシュ状の扉が特徴。インダストリアルインテリアには、見せる収納が似合いますが、生活感との兼ね合いが難しいですよね。こちらのメッシュ上の扉であれば、ほどよく収納しているものを隠せます。

金属天板のキャスター付き台

ユーザーさんがDIY用の作業台として使っているこちらのキャスター付き台は、まさに工場に置いてありそうなデザイン。金属の天板やL字型の脚、古材を乗せた板など、インダストリアルの要素が満載です。もしヴィンテージショップなどで手に入れば、キッチンの作業台や収納アイテムとして使っても良さそうですね。

黒い塩ビパイプと木板でDIY

コンクリート風壁紙を貼った玄関に、塩ビパイプと木板で作ったオープンシェルフを設置しているユーザーさん。鉄素材を使ったDIYは難しいですが、黒い塩ビパイプを使えば、好みのサイズの脚にすることができます。簡単なDIYを検討している人におすすめの素材です。

収納する物もグレーやブラックに揃えて

こちらのユーザーさんも、黒い塩ビパイプと木板で壁面収納を作られました。塩ビパイプで枠組みを作り、木板は載せるだけの比較的簡単なDIYです。収納するタオルや洗剤ボトルも、グレーや黒にすることで、インダストリアルな雰囲気を損ねません。

ブロックと2×4材でつくるオープンシェルフ

ブロックに2×4材を乗せた、簡単なオープンシェルフの実例です。材料費は4000円以下だったそう。ざらっとした質感のブロックを脚にすることで、お部屋にインダストリアル感をプラスできます。1Rなどのお部屋の間仕切り兼収納としてもおすすめのアイデアです。

アイアンのコートハンガー

木目の壁紙の前に、アイアンのコートハンガーを置いておるユーザーさん。装飾の少ないシンプルなデザインと、ブラックのカラーがインダストリアルな雰囲気です。壁に飾られたポスターや&のウォールデコレーションによって、ブルックリンテイストも感じられるお部屋ですね。

木製天板×アイアン脚のテーブルのアイデア

テーブルを構成する要素は、天板と脚です。インダストリアルインテリアに合わせるなら、無塗装またはエイジング加工された乾いた質感の木の天板に、アイアンの脚がおすすめ。天板の色やサイズ、脚の形状によってさまざまなデザインがありますよ。

CRASH GATEのダイニングセット

様々なテイストの家具がみつかる「CRASH GATE(クラッシュゲート)」で、インダストリアルなダイニングセットを購入したユーザーさん。ダイニングテーブルは、作業台にも見える無骨なデザインの脚が特徴です。

矩形のアイアン脚を使ったダイニングセット

シンプルな矩形の脚を使ったダイニングセットです。装飾のないデザインは、ともすると単調に見えてしまいますが、素材や色の異なるチェアを組み合わせることで、インテリアにアクセントをつけられますよ。こちらのユーザーさんは、デニム地のシェルチェアを合わせられています。

journal standard Furnitureのダイニングテーブル

ヴィンテージスタイルのアイテムが揃っている、「journal standard Furniture(ジャーナルスタンダードファニチャー)」でダイニングテーブルを購入したユーザーさん。インダストリアルインテリアには、一枚板ではなく1×4や2×4などの細い板を並べた天板と、ベンチ型のチェアがよく使われます。

アイアングレーのヴィンテージリメイクテーブル

1〜2人暮らしの人は、小ぶりなダイニングテーブルが使いやすいのではないでしょうか。こちらはリメイク家具を販売している「giraffescraft」のテーブルです。サビのあるアイアングレーの脚は、リメイク品ならでは。ブラックよりも明るい印象のグレーは、ナチュラルインテリアにも合わせやすいですね。

古材を使った台形脚のローテーブル

ローテーブルも、木の天板とアイアンの脚の組み合わせがおすすめです。こちらのテーブルは天板に古材を使うことでインダストリアル風に。アイアンの枠組みと台形の脚が、シンプルながら一捻りあるおしゃれなデザインです。

レザーソファーやスチールチェアのアイデア

ソファーは優しい印象のファブリックよりも、レザーを使ったヴィンテージ感のあるデザインがマッチします。レザーソファは、インダストリアルデザインのルーツとなる近代アメリカで広く使用されていたアイテムでもあります。チェアはテーブル同様、木とアイアンの組み合わせのほか、スチールを使ったものもおすすめです。

赤みのあるレザーソファー

「journal standard Furniture(ジャーナルスタンダードファニチャー)」のレザーソファーをリビングに置いたアイデアです。赤みのある床材とマッチする、同じく赤みのあるレザーが使われています。レザーは経年変化を楽しめる素材なので、ヴィンテージ品を手入れしながら使ってもよいでしょう。

クッションもレザーで揃えて

革張りの1人掛けソファーを購入したユーザーさん。サイドテーブルも置けば、素敵なリラックスタイムを過ごせる場所に。クッションをおく場合は、このように同色のレザーで揃えると、無骨な雰囲気を保てます。ファブリック素材をおく場合は、ダークカラーまたは同系色の明るいものを選ぶとインテリアから浮きません。

スチール製の無骨なチェア

スチールでできた無骨な椅子は、まさにインダストリアルなデザインです。シンプルな円や直線で構成された無駄のない作りにも工業製品らしさを感じます。座面が固く座り心地が気になる場合は、薄めの円形クッションなどを組み合わせるとよいでしょう。

屋外用デザインを室内に取り入れて

吊り階段の下のスペースに、2脚チェアを置いたアイデアです。屋外で使いそうなデザインを室内に持ち込むことで、インダストリアルなテイストが演出できます。玄関まわりのちょっとした荷物置き場や腰掛けスツールとして取り入れてもよいでしょう。

壁や床に合わせて明るいシルバーのスツールを

こちらのユーザーさんは、玄関に「ZARA HOME」で見つけたスツールを設置されました。明るいシルバーの脚と木目の座面によって、軽やかな印象です。周りの壁面や床面が明るいカラーの場合は、重すぎるブラックよりも、明度の高い色味のチェアが合わせやすいですよ。

座面の高さを調節できる実用的なスツール

古材を使ったインダストリアルなスツール。座面を回せば、高さを調節できる作りになっています。機能的で無駄のないデザインも、インダストリアルなデザインの特徴です。古材の座面はキズや色褪せも風合いになっていくので、経年変化を楽しめます。

インダストリアルなインテリア小物のアイデア

大掛かりなリフォームや大型家具の買い替えが難しい場合は、小物だけでもインダストリアルテイストのものに統一するとよいでしょう。フェイク感が出ないように注意は必要ですが、ペイントやサビ加工でリメイクするとリーズナブルにお部屋のイメージチェンジが叶います。

四角い金属フレームのサーキュレーター

夏場だけでなく、オールシーズンで家庭の必需品になりつつあるのがサーキュレーターです。プラスチック製のボディのものが多いですが、こちらは金属製のボディでスケルトンなデザインをしています。工場の送風機のような四角いフォルムが男前ですね。

リサイクルショップで年代物を見つけて

リサイクルショップでスウェーデンの家電メーカー「エレクトロラックス」の扇風機を購入したユーザーさん。シルバーとホワイトのみのシンプルなカラーリングとデザインが、インダストリアルなお部屋にマッチします。ロゴデザインなどが目立たないのもポイントです。

トグルスイッチでインダストリアル感をUP

昔ながらのトグルスイッチを取り入れると、お部屋のインダストリアル感がアップします。入居後に既存のスイッチをトグルスイッチに取り替えることもできますが、その場合は電気工事の資格をもった業者に依頼してみてくださいね。

インテリア性の高いスチール製電源タップ

こちらのユーザーさんは、Fargoの「STEEL TAP(スチールタップ)」を購入されました。重厚感のあるスチールボディは、レトロアメリカンな雰囲気です。インテリアにマッチする電源タップであれば、無理に隠すことなくインテリア小物として使えます。

サビのあるインターホンカバー

備え付けのインターホンの上に、サビが特徴的なDIYカバーを設置したユーザーさん。固定用につけられた四隅のボルトが工業的なイメージを底上げしてくれています。カバーを錆びさせてから、サンドベージュで塗装したそうですよ。

dultonのミニドラム缶

金属素材は工場独特の雰囲気を醸し出してくれるアイテムです。こちらのユーザーさんは、レトロなデザインが揃う「dulton」でミニドラム缶を購入されました。ゴミ箱や収納ボックスとして、様々な用途で使えます。置いてあるだけで様になるアイテムを選ぶことで、生活感の軽減にも繋がりますね。

時計をペイントしてヴィンテージ感をプラス

元々持っていた壁掛け時計を、アメリカンヴィンテージ風にリメイクしたというユーザーさん。分解した後に文字盤とフレームに何度も色を重ねてペイントし、インダストリアルな雰囲気にされたそう。文字盤のインデックスは、ラベルシールにプリントアウトした数字と棒線を1つずつ切り貼りした力作です。


ここまで、インダストリアルインテリアの特徴やコーディネート例、家具や小物の実例を紹介しました。インダストリアルインテリアは、工場のような広々とした空間や剥き出しの躯体、どことなく雑然としたものの配置がポイントです。自宅や予算に合わせて、好みのお部屋を作ってみてはいかがでしょうか。


RoomClipには、ユーザーさんが投稿した「インダストリアル」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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