RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、モノトーンを基調にシックにインテリアをまとめ上げているco.co.nut-hawaiiさんに、キッチンづくりのこだわりや工夫をお伺いしていきます。
2015年に夫の実家を建て替え、二世帯住宅として生活をしています。私たち夫婦は2階、義母は1階の完全分離型です。でも、1階部分に行き来できるドアを設けて、お互い出入りしやすいようにしました。私たちの使う2階は、家族みんなの過ごしやすさを考えた、キッチンとリビングを広く取った間取りになっています。
シンプルさの中にある豊かさを味わう精神
co.co.nut-hawaiiさん宅のLDKは、都会的に洗練されています。余分なく研ぎ澄まされたモノトーン基調の空間に漂うのは、ゆったりとした大人の余裕。オープンスタイルでスッキリと佇むキッチンも、そんな空間にするりと溶け込んでいますね。まずは、インテリア全体のテーマとキッチンのポイントを教えていただけますか?
「テーマにしているのは『Less is More(レスイズモア)』の精神です。シンプルだけど、存在感のあるデザインで統一するのがこだわり。無機質になりすぎないように、ところどころにグリーンを置いています。家事をしながら家族の顔が見られるアイランドキッチンにしました。テーブルを近くに置いたので、料理のサーブや片付けも楽にできるところが気に入っています。」
効率抜群のアイランド&Ⅱ型
『Less is More(レスイズモア)』、20世紀に活躍したドイツの建築家が残した言葉ですね。少なさの中に豊かさを見出す精神は、日本の『詫び寂び』にも似ています。それをテーマに余分を削ぎ落し洗練した空間を間取り図で拝見すると、効率も抜群にいいことに気が付きます。基本はⅡ型、シンク側をアイランドにしていて回遊性があり、生活動線の選択肢が豊富です。
そしてここからは、この場所にたくさん詰まった工夫とこだわりをさらに掘り下げていきたいと思います。生活感の希薄なキッチン、絵になるキッチンを目指したい!そう考える方は特に必見です。
キーワード1 すっきり梁に埋め込んだライトで、雰囲気を演出
「キッチンとリビングの天井には梁があります。見た目をスッキリさせるため、ライトは梁に埋め込んでもらいました。暖かみのある色味のライトを使うことで、キッチン全体に落ち着いた雰囲気を演出しているのもポイントです。」
キーワード2 モノトーンで統一した家電
「家電をインテリアの雰囲気に合わせてモノトーンで揃えました。高価なデザイン家電にはこだわらず、手頃で性能も良いオシャレなものを選んでます。レンジなどを置いている場所は、家を建てるときに専用スペースとしてつくってもらったので収まりがとても良いです。また、少し前に冷蔵後を新調したら思ったよりスペースが余りました。そこにはワイン好きの夫が喜ぶ、ワインセラーを置いています。」
キーワード3 使用頻度に合わせた、効率の良い収納
「キッチンは毎日使うものが多いので、『使ったらしまう!』を徹底しています。使いやすくて片付けやすいように、引き出しごとにカテゴリーを決めて分類しました。使用頻度に合わせて一軍、二軍のように場所を設定しています。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
「キッチンは、ほとんどの方が毎日使う場所だと思います。そのため、使いやすさを一番に考えるのがおすすめです。RoomClipにはたくさんのアイデアがありますので、好きなイメージを見つけてからアイテムを揃えるとうまくいくと思います。収納スペースも活用して、よく使うものとあまり使わないものを分けるとスッキリしますよ。」
まとめ: 必要を洗練し、さりげなく演出する
『Less is More(レスイズモア)』をテーマにしたco.co.nut-hawaiiさんの暮らしは、必要が洗練されています。それでも、表に出すものは本当に最小限。選び抜かれたものも、そのほとんどが効率よく見えない部分に収まっているのです。そして、植物や照明による演出のさりげなさも粋でした。こうした前に主張しない謙虚な工夫が、空間の品をさらに高めているのかもしれません。
そして今回は、そのあまり見せない部分もたっぷり見せていただくことができました。丁寧な解説も♪まさに、絵になる空間、カッコイイ眺めの真髄です。美しくインテリアに溶け込むキッチンを目指したいという方はぜひ、参考にしてみてください。
co.co.nut-hawaiiさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!