夏になると最高気温が30℃以上の真夏日や、35℃以上の猛暑日が多くなります。室内でも高い気温と湿度によって、熱中症になってしまうことも。この記事では、RoomClipユーザーさん達の実例をもとに、厳しい暑さを乗り切るアイデアや冷房効率をUPさせる方法を紹介します。
目次
暑くなりやすいお部屋の特徴
帰宅時に玄関の扉を開けると、外よりも部屋の中が暑かったことはありませんか?特にマンションは鉄筋コンクリート構造のため、昼間の日差しによる熱が室内にこもってしまう傾向にあります。まずは暑くなりやすいお部屋の特徴を見てみましょう。
鉄筋コンクリート造の住宅
現在、マンションやアパートの多くは鉄筋コンクリート造(RC造)です。木造よりも気密性・断熱性ともに優れているため、冬場は暖かく過ごしやすい一方で、夏はどうしてもお部屋が暑くなってしまいます。
西向きのお部屋や最上階のお部屋
日当たりの良い部屋ほど、室温も高くなります。特に西向きの部屋は西日によって夕方から室内が暑くなり、夜になっても熱が逃げません。また、屋上からの熱が室内に伝わる最上階の部屋も、暑くなりやすい傾向にあります。
窓がひとつしかないお部屋
部屋の熱を逃がすには、こまめな換気が必要です。窓が1つしかないお部屋は空気が滞りやすく、熱がこもってしまいます。サーキュレーターなどを活用して、上手に空気を入れ替えましょう。
屋内熱中症にも注意
室内の暑さ対策が必要な理由として、屋内熱中症があります。実は屋外だけでなく、屋内でも頻繁に発生している熱中症。昼夜問わず、室温は28度前後、湿度は50~60%の状態を維持するとよいでしょう。
冷房効率をアップさせるアイデア
1日留守にしていた部屋には、熱がこもっています。閉め切って暑くなってしまった部屋を早く涼しくしたいとき、エアコンの冷房効率をUPさせたい時に使えるアイデアを紹介します。
まずは室内の熱気を逃して
帰宅したら、まずは室内の暑い空気を逃しましょう。窓は対角線上に2箇所以上開けると、風が通りやすくなります。窓が少ない場合は、玄関を少し開けるか、換気扇を一緒に回してみてくださいね。熱気がこもった状態でエアコンを付けるよりも、早く部屋が涼しくなります。
エアコンは自動運転がおすすめ
エアコンは自動運転がおすすめです。自動運転は、省エネ・冷房効果の観点から最も良い状態に設定にされているためです。また、エアコンはフィルターの汚れによって効果が下がることがあるので、定期的なフィルター掃除も検討してみてくださいね。
サーキュレーターで空気を循環させる
エアコンを設置している壁と反対の角に、上斜め45度くらいの角度でサーキュレーターを設置すると、室内の温度のムラがなくなり冷房効率がアップします。冷房の効きすぎ防止や節電対策にも有効です。扇風機でも代用できますが、サーキュレーターのほうが、空気の循環により適しています。
シーリングファンも効果的
シーリングファンを設置することで、サーキュレーターよりも効果的に家全体の空気を循環できます。冷房効率もグッと上がりますよ。暖房にもOK。ロフトやお家に吹き抜けの空間がある人は検討してみても良いでしょう。
シェードを設置して室外機の効率をアップ
エアコンの室外機に直射日光が当たっていると、室外機の温度も上昇します。室外機付近にシェードを設置することで、冷房効率も良く くなりますよ。グリーンカーテンや家庭菜園が好きな人は、シェードと一緒に設置することで見た目にも涼しそうになりますね。
暑さ予防のアイデア
エアコン以外にも暑さ対策として、気化熱を利用する方法や、湿度を適切に保つ方法もあります。また、日差しを遮ることで、直射日光を防ぐこともできますよ。ここからは室内が暑くなるのを防ぐアイデアを紹介します。
壁やベランダに打ち水する
打ち水をすると、水が蒸発する際に周りの熱を奪う気化熱によって熱が空気中に逃げるため、水がかかった面を冷やせます。また冷えた面の上を通る空気も涼しくなりますよ。なお、打ち水はまだ涼しい朝か、気温が下がっていく夕方に行うのが効果的です。集合住宅の場合は、隣や階下に迷惑がかからないよう排水に注意して行いましょう。
適切な湿度を保つ
日本の夏は湿度の高さも特徴。湿度が高いと気化熱が発生しにくくなるため、室内外に熱がこもってしまい暑く感じやすくなります。除湿器やエアコンの除湿機能を使って湿度を50~60%程度に下げると、過ごしやすくなりますよ。
遮熱カーテンで日光を遮る
遮熱カーテンは直射日光を遮るだけでなく、窓から入ってくる熱をカットしてくれます。出かけるときにカーテンを閉めておくだけでも、室内の気温上昇防止が期待できますよ。部屋が暗くなるのが気になる場合は、光を入れて熱をシャットアウトする、遮熱効果の高いレースカーテンがおすすめです。
天窓にシェードをつけて
お家の設計上、天窓があるとより日光を取り入れられるので、お部屋全体が明るくなりますね。一方で、夏の暑い日には直射日光が入ってしまうので、部屋全体が暑くなってしまうことも。そんな時には天窓にシェードをつけることで暑さを凌げるでしょう。光も取り入れながら遮熱効果のあるシェードを選ぶことで、部屋全体の明るさも損ないませんね。
調整しやすいバーチカルブラインド
「外から程よい光も取り入れたい」そんな人はバーチカルブラインドがおすすめ。カーテンに比べると遮光性はやや劣りますが、羽の角度を調整することで調光や目隠しなど使い分けができます。遮光・遮熱効果のタイプもあるので、暑さ予防として遮熱効果のあるタイプを選ぶと良いでしょう。
ベランダにはすだれやサンシェードを
ベランダがある場合は、すだれやサンシェード、アサガオやゴーヤなどのツル性植物で作る緑のカーテンもおすすめです。床がコンクリートやモルタルで出来たベランダの場合は、ウッドデッキやすのこ、反射熱を防ぐベランダ用マットを敷くことで、お部屋への照り返しが和らぎます。
パラソルを置いても
直射日光が入りやすいベランダにパラソルを置くことで、暑さ対策にもなりますね。シェードよりも設置しやすく、撤去も簡単。台風や風が強い日の対策もすぐに対応できるでしょう。マリンスタイルのインテリアに挑戦したい人にもおすすめです。
グリーン越しの陰が涼しげ
バルコニーなど、直射日光が当たりやすいところにはグリーンカーテンがおすすめ。グリーン越しの陰があることで、見た目にも涼しそうですね。家庭菜園が苦手な人や、植物を育てる時間がない人は、フェイクのグリーンカーテンを設置しても良いでしょう。雨避けにもなり、一石二鳥ですね。
観葉植物を窓辺に置いて
おうちの構造上、すだれなどの設置が難しい場合は、窓辺に大きな観葉植物を置いてもよいでしょう。窓から入ってくる日光を和らげることができますよ。暑さに強い観葉植物を置くことで、暑い夏でもパワフルに育ってくれます。葉焼けなどに注意して育ててあげると良いでしょう。
熱気がこもらないガス乾燥機
意外なアイデアとして、ガス乾燥機の使用が挙げられます。利便性の高い洗濯乾燥機は、乾燥時の熱がその場に止まるのがデメリット。こちらのユーザーさんは、洗濯機がキッチンにあるため、熱気がダクトで屋外に排出されるガス乾燥機を選ばれました。
就寝時に使えるアイテム
猛暑日は、夜でもなかなか気温が下がらず寝苦しい日々もあるかもしれません。就寝時に使えるアイテムを少し工夫するだけで快適に眠れるようになるでしょう。ここでは、ユーザーさんが実際に使っているアイテムをご紹介します。
ニトリのNクールスーパーシリーズ
テレビCMでもお馴染みのニトリの「Nクール」シリーズ。数年前から登場し、夏には売り切れ必須のアイテム。「Nクールスーパー」はさらにひんやりさがパワーアップしています。シーツはもちろん、枕カバーも取り入れることで、より快適に夜も眠れるでしょう。
かわいい柄展開も魅力
ニトリのNクールは、無地だけでなく可愛い柄展開も。こちらのユーザーさんの敷パッドや枕カバーにはシロクマの柄でより涼しそうですね。新生児のうちは寝返りができず、背中に熱がこもりやすいことも。ひんやりアイテムを使用することでお昼寝時もスヤスヤ寝てくれそうですね。
秋まで使える掛け布団も
ニトリのNクールは肌布団も展開。片面はタオル生地になっているそう。敷パッドとダブルで使うことで、より寝心地がアップしそうです。猛暑日以外を除くと本格的な夏前から秋まで長い期間使えますね。
Nクール極冷タイプの敷きパッド
ニトリのNクールタイプの中で最も冷たいと言われている「極冷」タイプの敷パッド。お子さんが小さいうちは一緒に横になって寝ることがほとんど。しかし子どもの体温は高く、寝汗もかきやすいですよね。極冷タイプなら家族で並んで寝ても熱がこもらず快眠できそうですね。
寒色のシーツに替えて
こちらのユーザーさんは、IKEAの寒色系のシーツを使用。寒色系の色を入れることで涼しい印象になりますね。さらに暑い日にはひんやりとしたシートを敷くことでより快眠できるでしょう。インテリアのカラーも変えることで四季折々の変化も楽しめそうです。
モダンデコのクールブランケット
モダンデコのクールブランケットを使用しているユーザーさん。冷たく感じる生地と、タオル生地のリバーシブル仕様で、季節に応じて使い分けできるそう。洗濯機で丸洗いもできるため、コスパも良さそうですね。
リネン生地の布団カバー
風通しの良いリネン素材は、汗をかいても素早く吸収してくれるだけでなく、すぐに乾きます。暑さの厳しい夏でもサラリとした肌触りが楽しめますよ。天然素材なので敏感肌の人にもおすすめです。
竹ドミノシーツ
夏の暑い日に竹林に入ると涼しかったという体験をした人もいるのではないでしょうか。こちらのユーザーさんは、竹で作られたシーツを使用。天然の竹を使用しており、熱を吸収。ひんやりとした寝心地を与えてくれるそう。どこからでも畳めるため、保管もしやすそうですね。
氷枕を置いて
氷枕は体調が悪い日以外でも、猛暑日に使うと快適に眠れます。何度も使えるのでお家に常備しておくといざという時に困らないでしょう。氷枕が溶けて水滴がつきやすいので、寝る時にはタオルなどでシーツが濡れないように工夫すると良いでしょう。
ペット用のNクールパッド
毛を常にまとっている動物たちも、暑い夏を乗り越えるには辛そうですね。ニトリのNクールシリーズは、ペット用のベットも展開。家族みんなで猛暑も乗り越えられますね。ペットと一緒に生活している人におすすめのアイテムです。
ワンちゃんもうれしい冷却ジェルマット
モダンデコの冷却ジェルマットは、使用から2分で-7℃を実感できる優れもの。防水、防菌、防水効果もあり、ワンちゃんのお休みスペースにも活用できそうですね。ベッドやリビングなど、使い勝手が良さそうなサイズです。
暑さ対策アイテム
暑い夏には、日中もしっかり対策することで熱中症予防にもなります。ここは屋外や屋内で使用できる暑さ対策のアイテムや、暑い夏を乗り切る食材をご紹介します。
どこでも使えるハンディファン
ハンディファンがあれば、少し風が欲しい時にもすぐに使えます。BRUNOのポーダブルミニファンならモバイルバッテリーとしても使用可能。万が一のスマホの充電にも使えますね。カバンに入れても気にならない持ち運びしやすいサイズですね。
ネッククーラーや汗拭きシート
汗拭きシートやネッククーラー、ワイシャツにスプレーして冷感を感じさせるシャツクール、冷感ソックスなどあらゆるアイテムを揃えたユーザーさん。ご主人のために揃えたそう。猛暑の中、外に出なければいけない場合の対策として使えますね。営業などで外回りをする人にもおすすめです。
首に巻けるクールタオル
こちらのユーザーさんは、キャンドゥでひんやりクールタオルや保冷剤のネックを購入。クールタオルで保冷剤を巻き込んで使うことで、ダブルで冷却効果がありますね。暑さ対策のグッズは100均にもたくさんありそう。近くのショップを覗いてみてはいかがでしょうか。
クールタオルで作るマスク
暑い夏でも感染症対策は大切。こちらのユーザーさんは、 100均のクールタオルの生地を利用してマスクをハンドメイドされています。布のほつれを防ぐため、チャッカマンを使用。布のほつれ部分を火であぶることで手間も少ない工夫が見られますね。
はっか油のアロマディフューザー
ペパーミント(西洋ハッカ)の香りをかぐと、体感温度が3~4℃下がると言われています。刺激が強いので精油は直接肌につけないように注意しましょう。ミントやユーカリ、レモングラスといった清涼感のあるアロマもおすすめ。ディフューザーを使用している人は、夏の匂いに検討してはいかがでしょうか。
クールなメントールシャンプー
暑い夏の夜も、普段使用しているシャンプーやリンス。クールタイプにするだけでお風呂上がりもスッキリします。爽快感があるメントールやミントは涼やかな香りを楽しめますよ。トニックのシャンプーなら頭皮もケアできて一石二鳥です。
夏バテ防止の梅ジュース
梅はレモンやライムに次いでクエン酸の量が多く、疲労回復におすすめ。そのほか、腸内の悪玉菌も抑える効果があり、まさに夏バテ対策に摂取すると良いでしょう。梅の酸味が苦手な人は梅ジュースにするとおすすめ。
カルディの塩レモンソーダ
汗をたくさんかきやすい夏には、塩やクエン酸などを摂取すると熱中症対策になるでしょう。カルディの塩レモンソーダならお水に溶かすだけで微炭酸のソーダに。汗をかいた後に摂取すると喉越しもスッキリしますね。
爽やかなグレープフルーツシャーベット
疲労回復に良いクエン酸。グレープフルーツにもたくさん含まれています。グレープフルーツのシャーベットにすることで、口当たりも爽やかになりますね。暑い夏のおやつとして手作りしてみてはいかがでしょうか。
サイダーにアイスを入れて
三ツ矢サイダーにアイスの実をいれてオリジナルドリンクを作成したユーザーさん。アイスの実が溶け出して、サイダーの色がピンク色に変化しています。グラスに入れることでよりオシャレなドリンクに見えますね。暑い夏も楽しく乗りきれそうです。
涼を感じるアイテム&インテリア
インテリアの一部を少し変えるだけで、暑い中にも涼しさを感じられるお部屋に変わります。ここでは、ユーザーさんの実例をもとに、涼を感じるインテリアやアイテムをご紹介します。
絽の着物をカーテンに
使わなくなった夏用の着物をカーテンにリメイク。絽の透ける生地がより爽やかさを与えてくれますね。寒色系の色がより涼しい印象になっています。ユーザーさんの物を大切にする心遣いが伝わってきますね。
いぐさラグ
コットンやウール、い草などの天然素材なら、暑さ対策だけでなく調湿機能も期待できます。アジアン系のインテリアを目指したい人にもおすすめ。すだれやのれんなどのアイテムと相性バッチリですね。
水色が涼しげなNクールラグ
寝室のソファ前の空間に爽やかな水色のラグを敷いたユーザーさん。こちらはニトリのNクールシリーズのラグ。お風呂上がりにラグの上でリラックスできそうですね。クーラーと合わせるとより涼しいお部屋になるでしょう。
Nクールのひんやりクッションカバー
こちらのユーザーさんは、クッションカバーにニトリのNクールを使用。白いレモンとベージュのカバーがホワイトナチュラルインテリアにマッチしていますね。背もたれや膝に抱えるだけで、ひんやりとした感触を与えてくれるので、よりリビングでの空間もリラックスできそうです。
ソファーに藤の敷物をかぶせて
布のソファーは熱がこもりやすいので、暑い夏は座りたくなくなりがち。こちらは寝具用で籐の敷マットを被せることで、熱を逃がしやすくされています。クッションの裏側からしっかり挟むことで、座っている間も敷物がずり落ちませんね。机のライトブラウンともマッチして違和感のない空間が広がっています。
ガラス皿で涼しげに
雫模様が涼しげな印象を与えてくれるカステヘルミ。このカステヘルミシリーズによく似たデザインのガラス皿がダイソーで販売されていたそう。本物と並ばせても違和感がありませんね。サラダや麺類などガラス皿に盛ることでより涼しげな印象になりそうです。
入浴剤でリラックス
夏は汗をかくからと湯船を避けがちですよね。40℃のお風呂に15分入ると、リラックス効果でストレス発散ができるそう。香りの強いお気に入りの入浴剤やキャンドルでよりリラックス効果も高まりますね。お風呂に入る前にはしっかり水分を摂取してから入るようにしましょう。
バスルームにブルーのLEDライトを置いて
バスルームの辺りを消してアロマキャンドルやブルーのLEDライトをディスプレイしたユーザーさん。まるでスパに来たような印象ですね。お家にいながら非日常感を味わえる演出で、夏の暑い夜もバスタイムを楽しめそうですね。
年々暑さが増してくる夏。熱中症対策も大切ですが、少しの工夫をすることで、夏ならではの季節も楽しめますよ。ユーザーさんの実例をもとに、すぐに使えるアイテムやアイデアを活かして暑い夏を乗り切りましょう。
RoomClipには、ユーザーさんが投稿した「暑さ対策」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!