アメリカンインテリアの種類は?スタイルごとのお部屋の作り方を紹介

アメリカンインテリアの種類は?スタイルごとのお部屋の作り方を紹介

アメリカンインテリアと一言でいっても、その中にはさまざまなスタイルが含まれています。さまざまな民族が暮らし、かつ広大な領土を持つアメリカでは、時代や地域ごとの文化・気候によって多様なインテリアスタイルが生み出されました。
この記事では、アメリカンインテリアの代表的なスタイル「アメリカンレトロポップ」「アメリカンヴィンテージ」「ネイティブアメリカン」「アーリーアメリカン」の4タイプを紹介。RoomClipユーザーさんたちの実例をもとにした、それぞれのお部屋の作り方とコーディネートポイントを参考にしてみてくださいね。

画像をクリックすると、ユーザーさんのアイデアや使用アイテムの詳細がチェックできます。気になった画像はぜひクリックしてみてくださいね。

目次

アメリカンインテリアの種類

まず、アメリカンインテリアに含まれる代表的なインテリアスタイルを紹介します。それぞれのスタイルのうち、どれが想定していたテイストに近いかチェックしてみてくださいね。メインのインテリアスタイルに、異なるテイストを組み合わせてもよいでしょう。下記のほか、カルフォルニアで生まれた西海岸インテリアやブルックリンスタイルなど、地域ごとに発達したインテリアスタイルも人気です。

50~60年代のアメリカンレトロポップ

60年代特有のポップな色使いとデザインを取り入れた「アメリカンレトロポップ」。日本でも昭和レトロと呼ばれる昔懐かしいグッズやインテリアが人気です。アメリカらしいレトロさを演出するには、現地で使われていたヴィンテージアイテムを取り入れるのがおすすめ。コカ・コーラグッズやネオンサインを使って、アメリカのダイナーの雰囲気を再現してもよいでしょう。 

取り入れやすいヴィンテージアメリカン

経年変化したユーズド感溢れる木材やアイアン素材、革張りソファが定番の「ヴィンテージアメリカン」。色褪せやサビも味わいとしてそのまま残したアイテムを使うため、彩度が低く落ち着いた印象のお部屋が作れます。さまざまなインテリアスタイルと組み合わせやすいのが特徴です。

南西部のネイティブアメリカンテイスト

アメリカ南西部、つまりニューメキシコ州、アリゾナ州、 テキサス州エリアのサウスウェスタンで形成された「ネイティブアメリカンテイスト」。先住民の文化やメキシコの文化が混じり合ったインテリアテイストで、ネイティブ柄の織物や南西部に自生するサボテンや多肉植物がよく取り入れられます。

カントリー調のアーリーアメリカン

17〜18世紀頃のイギリス植民地時代から、開拓時代に流行したスタイルを「アーリーアメリカン」と呼びます。この時代はヨーロッパ各地から多くの移民がやってきたため、欧州の昔懐かしい雰囲気も感じられるテイストです。アイテムは、パイン材などを使った素朴なデザインの家具が特徴。カントリー調のパッチワークキルトやロッキングチェア、コレクション食器のディスプレイなども定番です。

アメリカンインテリアの作り方

アメリカンインテリアにはさまざまなスタイルがありますが、土地が広大なアメリカならではの共通点も。また、特定のインテリアスタイルを取り入れる際に抑えておきたい、お部屋作りのポイントを紹介します。

床・壁・天井の素材と色をチェック

アメリカンレトロポップは白黒チェックのフローリング、ヴィンテージなら無垢の床材のように、インテリアのテイストごとに、よくみられる床・壁・天井のデザインがあります。可能な場合はリノベーションを行うか、リメイクシートなどで簡単なDIYを施すとよいでしょう。広い面積を占める床・壁・天井を工夫するだけで、ぐっと目指すインテリアの雰囲気を醸し出せます。

レイアウトにゆとりを持たせる

アメリカは日本と比較して、住居が広い傾向にあります。家具のサイズもやや大ぶり。そのため、日本の一般的な住居でアメリカンインテリアを取り入れる場合は、ややゆとりを持たせたレイアウトにすることでアメリカらしい雰囲気に近づきますよ。アメリカ製家具を取り入れる場合は、サイズ感も要チェックです。

大型家具のテイストを揃える

どのインテリアスタイルでも、木材、アイアン、ガラス、革など、そのジャンルを象徴する素材があります。木材ひとつとっても色やツヤ感などで受ける印象が異なるので、作りたいインテリアスタイルにぴったりな素材選びが重要です。特に大型家具はお部屋の印象を左右するので、素材やデザインなどのテイストを統一するとよいでしょう。

アメリカンレトロポップの実例

1950〜60年代のアメリカでは、明るい原色を使ったポップなインテリアスタイルが登場しました。21世紀の現在から見ると昔懐かしいレトロさも感じるため、「アメリカンレトロポップ」と呼称されています。日本では、アメリカの食堂や喫茶を指す「ダイナー」の雰囲気を再現したインテリアが特に人気です。

ビビッドカラーでポップな雰囲気に

ダイニングをビビッドな原色でコーディネートしているユーザーさん。コカ・コーラブランドのCoke V-Chairなど、たくさんのコカ・コーラグッズが散りばめられています。コカ・コーラは商品の認知度を上げるために、数多くのグッズを作りダイナーなどに配布していたそうです。イエローの壁面は壁紙屋本舗ののり付きクロスを使ってセルフリノベーションされています。

白と黒のチェック柄フローリング

白と黒のチェック柄フローリングは、1950年代を象徴するインテリアです。リノリウムは水拭きもしやすく、キッチンやダイニングにぴったり。現在は安価な塩ビ系の床材も豊富に出ているので自宅に取り入れる際に検討したい素材です。こちらのユーザーさんは、ダイナーに置いてありそうなコカ・コーラブランドの ジュークボックス「Hollywood」をインテリアとして取り入れられています。

ネイビーカラーで落ち着いた雰囲気に

コカ・コーラブランドのガラストップダイナーテーブルに、アメリカンベンチシートを組み合わせたコーディネートはまさにダイナーの雰囲気。壁面をネイビーカラーにすることで、ポップになりすぎず落ち着いたダイニングに仕上がります。

温かみのある電球色のペンダントライト

ホワイトで揃えたダイニングセットに、ペンダントライトを組み合わせたアイデアです。温かみのあるオレンジの電球に照らされた壁面には、コカ・コーラのカードやグッズが飾られています。アメリカンダイナーのような内装に近づけるため、レンガ調のリメイクシートをアクセントとして取り入れても良いでしょう。

ネオンサインでバーの雰囲気もプラス

ダイナーはパンケーキなどの朝食から夜間のバー営業まで、24時間空いている店が多いのも特徴です。よりダイナーらしい雰囲気を出す場合は、ネオンサインもおすすめ。ライトをつけていない時間も、オブジェとして楽しめます。

ミントグリーンとベビーピンクも定番カラー

50〜60年代はミントグリーン、ベビーピンクなどのパステルカラーも人気がありました。差し色としてビビッドなレッドを使うと、アメリカンレトロポップなインテリアに仕上がります。こちらのユーザーさんは、大きな「OPEN」プレートなどを飾ってダイナーテイストに。赤いギンガムチェックと丸みのあるライトシェードが、フェミニンなパステルカラーとマッチしています。

冷蔵庫をリメイクシートでアレンジしても

60年代は、イタリアの家電ブランド「smeg(スメッグ)」の丸みを帯びた冷蔵庫が人気を博していました。日本でも大型家具・家電ショップやオンラインで現行品が購入できるので、チェックしてみてくださいね。ハンドルがあるタイプの冷蔵庫を、リメイクシートなどでアレンジしてもよいでしょう。

パステルブルーの冷蔵庫「will」

ナショナルが製造販売していた、ノスタルジックな冷蔵庫「will」がキュートなお部屋です。現在は廃盤になっていますが、市場に出回っている中古品を購入することもできますよ。側面にはダルトンの「OLD HOTEL LABELS」ステッカーを貼ってアレンジ。横にはIKEAの赤いツールボックスとヴィンテージの木箱を置いて、アメリカンテイストにまとめられています。

60年代風のポップな看板を飾って

パイン材のような節の多いライトブラウンの梁が特徴的な、こちらのダイニングキッチン。ミントグリーンとパステルブルーで構成されたキッチンに、60年代風のポップな看板を取り入れられています。メインカラーをパステル調にすることでコントラストが弱まり、家具家電を組み合わせやすくなりますよ。

ぽってりとしたガラス食器「ファイヤーキング」

アメリカンインテリアの中で、「ファイヤーキング」も代表的なアイテムです。ファイヤーキングとは、アメリカのアンカーホッキング社の耐熱ガラスブランド。 半透明なミルクガラスは、パステルカラーで構成するアメリカンレトロポップにぴったりです。こちらのユーザーさんは、セリアでファイヤーキング風の食器を購入されたそうですよ。

レトロなキャラクターフィギュアを飾って

昔懐かしいキャラクターフィギュアも、アメリカンレトロポップでよくみられるアイテムです。こちらのユーザーさんは、アメリカ発祥のファミリーレストラン「ビッグボーイ」のマスコットキャラクターを飾られています。赤と白のカラーリングもポップですね。

レトロフューチャーを取り入れても

50〜60年代は第二次世界大戦後に発達したデザインムーブメント「ミッドセンチュリー」も有名です。特に60年代後半には、スペースエイジやレトロフューチャーと呼ばれる、より大胆なデザイン家具が数多く生み出されました。錯視などをを利用した幾何学模様「オプ・アート」や、FRP(繊維強化プラスチック)を使った近未来的なチェアが代表的なアイテムです。

オプ・アートのテキスタイルもおすすめ

あまりカラフルにせず、落ち着いた雰囲気の中にレトロポップテイストを取り入れたい場合は先述のミッドセンチュリースタイルを組み合わせるのがおすすめです。FRP製のカラフルなチェアや、オプ・アートのテキスタイルを取り入れると、レトロポップなテイストが加えられます。

アメリカンヴィンテージの実例

アメリカンヴィンテージスタイルを作るには、20世紀のヴィンテージアイテムを取り入れるか、もしくは使い込まれた時間を感じさせる、ユーズド加工を施すかの2つの方法があります。木材・アイアン・革などの経年変化を楽しめる素材を取り入れるのもポイントです。大掛かりなリノベーションをせず、モダンな内装の部屋に存在感のあるヴィンテージ家具を配置しても、おしゃれなアメリカンヴィンテージが楽しめますよ。

ミッドセンチュリーの家具を取り入れて

カルフォルニアのビーチハウスのような、デッキと室内がフラットに繋がったこちらのお家。ミッドセンチュリー期のデザイン家具や、ヘリンボーンの床がヴィンテージ感のポイントです。リビングとダイニングを仕切らないオープンプランは、空間を広々と使えます。

古材を使ったキッチンカウンター

キッチンカウンターの腰壁に、古材を使ったアイデアです。色合いの異なる木材を組み合わせることで、床とのメリハリがつけられます。また、ヴィンテージインテリアにはツヤ感が弱く、乾いた質感の無垢材がマッチします。無機質なシルバーカラーの冷蔵庫や換気扇からは、インダストリアルなテイストも感じられますね。

ACME Furnitureのダイニングテーブル

ACME Furniture(アクメファニチャー)のダイニングテーブルを購入されたこちらのユーザーさん。ACME Furnitureは60~70年代のアメリカヴィンテージ家具をセレクト販売しているため、お部屋作りの際にはぜひチェックしたいショップです。オリジナル製品もあり、幅広いアイテムが揃います。

革張りヴィンテージソファー

アメリカの革張りヴィンテージソファーを取り入れたアイデアです。パーソナルチェアには珍しいリクライニング機能付きだそうで、リラックスタイムにぴったり。アメリカの家具はサイズが大きいため、1点でも十分存在感を放ってくれます。

トグルスイッチと剥き出し配線

トグルスイッチと剥き出しの配線も、アメリカンヴィンテージでよくみられるアイテムです。トグルスイッチとは、つまみ状の操作レバーを上下または左右の一方向に倒すことで、電気回路を切り替えるスイッチのこと。古い住宅や工場でよく使用されていました。レンガ風の壁面とブラックに塗装されたドアからは、工場のようなインダストリアルなテイストも感じます。

昔懐かしいタイル貼りでヴィンテージ風に

キッチンの壁面に、彩度の低いミントグリーンタイルを使ったアイデアです。ヴィンテージインテリアには、昔懐かしい20世紀後半のスタイルがマッチします。また、どの素材でもくすんだ色味を選ぶことで、時間が経過して色褪せた雰囲気をつくれますよ。

ホーロー天板のクラシックなガスコンロ

ホーロー天板のクラシックなガスコンロも、ヴィンテージインテリアにマッチします。アメリカではオーブンとコンロが一体となったガスレンジが一般的で、「Magic Chef(マジックシェフ)」というブランドが人気でした。現在はブランドが解体され、かつ日本独自の安全基準により海外製のガスコンロはほぼ手に入らなくなっています。国産のクラシックなデザイン、または海外製の中古品を探してみるとよいでしょう。

クラシックな洗面ボウルと水栓を合わせて

こちらの洗面台は、ホーローのような洗面ボウルとクラシックな水栓が特徴的。緑と黄色の六角形タイル貼りはデザイン性もありつつ、水ハネしても拭き取りやすい実用性も兼ね備えています。経年変化を楽しめそうな鏡の木枠もヴィンテージテイストですね。

星条旗テイストのストライプ柄シェード

50年代のアイアンテーブルを、福生のヴィンテージショップ「BigMama」で購入したユーザーさん。福生は米軍基地がある地域として有名です。くすみ感のあるヒヤシンスブルーのクロスに、ホワイトの窓枠が海外風。ブルーとホワイトのストライプ柄シェードは、アメリカの星条旗を連想させます。

クラック塗料で作るヴィンテージ風小物

こちらのユーザーさんは、クラック塗料を使ってヴィンテージ風プレートをDIYされました。クラック塗料とは、自然なひび割れ模様(クラック)を作り出せる特殊塗料のこと。ムラのある塗装やひび割れなどのエイジング加工は、アメリカンヴィンテージにぴったりです。

英字ロゴのランドリーバスケット

こちらのランドリーバスケットは、なんとホームセンターのコーナンで見つけたものだそう。アメリカンヴィンテージには、英字ロゴやざらっとした質感の麻布もマッチします。収納やインテリア小物は、プチプライスで高見えするアイテムを上手に取り入れてみませんか。

ヴィンテージライトサインやパブミラー

レンガ柄のクロスの上に木板を貼り付け、アメリカのヴィンテージライトサインやパブミラーをディスプレイしているユーザーさん。ヴィンテージショップや古道具屋などで、こつこつとお気に入りのアイテムをコレクションするのも楽しそうですね。

ガレージに革張りソファーを置いて

アメリカの映画でよくみられる、ガレージを改造したお部屋。こちらのユーザーさんは、自宅のガレージを趣味部屋として使われています。肘掛けの天然木、座面のレザー、脚のスチールがなんともレトロなソファーは、アメリカンヴィンテージらしいアイテム。壁面に所狭しと飾られた雑貨を眺めるだけでも楽しい空間です。

ネイティブアメリカンテイストの実例

ネイティブアメリカンテイストは、アメリカの先住民族を連想させるインテリアスタイルです。先住民族に伝承されるパターンをネイティブ柄と総称し、オルテガ柄・チマヨ柄・ナバホ柄など、さまざまな種類が伝わっています。象徴的な柄物ラグや、ドリームキャッチャーなどのアイテムを取り入れるとよいでしょう。

存在感のあるネイティブ柄のラグ

総板張りのリビングに、革張りソファーとネイティブ柄ラグをレイアウトしたアイデアです。アメリカンヴィンテージやアーリーアメリカンをベースに、象徴的なネイティブ柄を取り入れることで比較的簡単にネイティブインテリアの雰囲気が作れます。

オルテガ柄のコーヒーテーブル

こちらのユーザーさんは、オルテガ柄のコーヒーテーブルをDIYされました。オルテガ柄は、ニューメキシコ州のチマヨ村を開拓したスペイン系移民・オルテガ一族が、先住民族であるナバホ族の影響を受けて作った柄だと言われています。三角形やひし形を組み合わせた幾何学的な模様が特徴です。ソファーカバーはメキシカンアイテムが揃うmucho Buenoで購入されたものだそうですよ。

El Paso SADDLEBLANKETのラグ

こちらのユーザーさんは、El Paso SADDLEBLANKET(エルパソサドルブランケット)のラグを購入されました。El Paso SADDLEBLANKETはテキサス州西部のブランドで、サウスウエスタンスタイルのラグ・ブランケット製品が人気です。家具や小物で青と赤をバランス良く取り入れることで、ラグが調和しています。

ブルーは西海岸テイストにもマッチ

先述のオルテガ柄はチマヨ族の影響を受けて作られたため、現在ではオルテガ柄とチマヨ柄はあまり区別されていないようです。こちらのユーザーさんは、西海岸インテリアのアイテムが購入できるWTW(ダブルティー)で、チマヨ柄のラグを購入されました。ブルー系を選ぶと、海辺の雰囲気がある西海岸インテリアにもマッチします。

メキシコ風のカラフルなサラペ

こちらのユーザーさんは、メキシコで一番有名な織物「サラペ」を取り入れられています。カラフルなボーダー柄が特徴で、お部屋がぐっと華やかになります。アメリカにはメキシコと隣接するニューメキシコ州があり、現在も多くの先住民部族の方々が暮らしています。

赤みのある木材や電球色がおすすめ

アメリカンヴィンテージ風の寝室に、ネイティブ柄のベッドカバーを取り入れたアイデアです。ネイティブアメリカンテイストは、赤みがかった木材や電球色がマッチします。板張りの壁やライトが、オレンジと赤で織られたベッドカバーにぴったりですね。

白地の柄物はお部屋に合わせやすい

こちらのユーザーさんは、ネイティブ柄のカーテンを購入されました。白地に小ぶりな柄が入った主張が強すぎないデザインなので、お部屋にも合わせやすそうですね。アーリーアメリカンでよく取り入れられるロッキングチェアを合わせることで、開拓時代を思わせるお部屋になっています。

ナバホ族の飾りで本格的に

ダイニングに、ナバホ族にまつわるインテリアを飾っているユーザーさん。額は、羽飾り「ウォーボンネット」をつけたインディアンの刺繍です。また、魔除けとして飾られることが多いバッファロースカルも取り入れることで、本格的なディスプレイスペースになっています。

ネイティブアメリカンの素焼き壺

ネイティブアメリカンの壺をインテリア小物として取り入れているユーザーさん。壺に描かれているのは、ココペリと呼ばれる豊穣の神。美術ではキリギリスが縦笛を吹いている姿で描かれます。背中から幸福の種をまく妖精と語り継がれているそうで、先住民族に伝わる謂れや物語性も加味して選ぶと思い入れが深まりますね。

お部屋に馴染みやすいブラウンベースのアイテム

トーテムポールは、アメリカ北西沿岸の先住民に由来する大型彫刻です。アメリカは土地が広大で、さまざまな先住民族が暮らしています。地域によって気候や風土が異なり、ネイティブアメリカンにまつわる伝統的な織物や工芸品の雰囲気も多岐にわたります。現代の住宅に取り入れる場合は、サイズや色にこだわり、お部屋に馴染むものを選ぶと良いでしょう。

伝統的な魔除け「ドリームキャッチャー」

アメリカ北部の少数民族・オジブワの伝統的な魔除けであるドリームキャッチャー。 柳の枝を曲げた輪に糸を張り、悪夢を防いでくれるよう願うアイテムです。現代ではさまざま素材で作られ、インテリア小物としても取り入れられています。ホワイト一色で作ったドリームキャッチャーは、モダンなインテリアにも合わせやすいですよ。

アーリーアメリカンテイストの実例

アメリカの開拓時代を描いた「大草原の小さな家」は、日本でも人気を博した海外ドラマの名作です。アーリーアメリカンテイストは、まさに大草原の小さな家のようなインテリアスタイル。開拓移民のルーツであるヨーロッパの雰囲気を残しながらも、丸みを帯びた素朴なカントリー調のアイテムが代表的です。

ロッキングチェアと暖炉型ヒーター

開拓時代は、暖炉やロッキングチェアがよく用いられていました。現代では、暖炉風デザインの電気ヒーターがニトリなどで手に入ります。生活感がでがちな暖房器具は、インテリアに馴染むデザイン製のあるものを選ぶとよいですね。

柄物クロスとパーケットリーの床

勾配天井に柄物のクロス、パーケットリー(寄せ木細工の床)、ドレッシーなレースカーテンなどカントリー要素満載のこちらのお部屋。ユーザーさんが、こつこつと手を加えてリノベーションされたそう。本格的なアーリーアメリカンテイストを実現するには、床と壁を当時のクラシックスタイルにするとよいでしょう。ドレッサーや木馬も、丸みをおびた素朴なデザインです。

アントステラのカントリーチェア

キッチンカウンターを木枠で囲み、壁面にはレンガ風に。開拓時代のカントリーハウスらしいダイニングキッチンです。チェアは、ステラおばさんのクッキーで有名な「アントステラ」が販売するアイテムだそう。アントステラは古き良き時代のアメリカンカントリーの家具を販売するインテリア事業も展開しています。

シンプルで機能的なシェーカーチェア

建売住宅の一般的な白い壁紙を、塗り壁や腰板でリメイクしたアイデアです。雑貨はリサイクルショップやフリーマーケットアプリなどで上手に揃えているそう。ウォールシェルフや吊り下げ収納も、アーリーアメリカンテイストでよくみられる収納です。 

ホーローのキッチン用品も定番

アーリーアメリカンでは、ホーローのキッチン用品もよく使われていました。こちらのユーザーさんは、ホーローキャニスターとホーローコランダーをディスプレイされています。コランダーは両端には取っ手が付いたボウルで、水切りする際に便利なアイテムです。

赤いギンガムチェックやキルトを飾って

端材でDIYしたラダーシェルフに、ギンガムチェックやキルト作品をディスプレイしたアイデアです。赤いギンガムチェックは、アーリーアメリカンの家庭でよく使われていたファブリック。ソファーやカーテンなどにもよく用いられていました。


ここまで、アメリカンインテリアの代表的なスタイルをそれぞれ紹介してきました。イメージするインテリアスタイルは見つかったでしょうか。インテリアスタイルが成立した背景や時代・文化などを予備知識として入れておくと、アイテムが選びやすくなります。また、家具や小物すべてを統一せずとも、モダンな内装のお部屋に象徴的なアイテムをアクセントとして配置してもよいでしょう。


RoomClipには、ユーザーさんが投稿した「アメリカンインテリア」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!

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