本日の床の間の設え・お軸 : 草間彌生 「Yellow Trees」の写し・花 : 洋蘭[デンドロビウム アグレガタム]・香炉 : 信楽焼・お香 : 伽羅・江戸時代の手燭台もう30年近く? 越えたかも? 育てている洋蘭のデンドロビウムのカリスタ系の原種のひとつ、アグレガタム です。今年も咲いてくれました。蘭の栽培は難しいと思われがちですが、品評会に出すように容姿を整えたりせず、自由奔放に育てるならば、これほど栽培の楽な植物は他には無いと(私は)断言できます。特にこのカリスタ系の蘭。1ヶ月以上も水を与えなくても、放って置いても育ちます。私もほぼ放置。時々水やり、時々肥料やり、時々植え替え。。。でも30年経っても、大きさはほぼ同じで場所も取らず、コンパクトで低燃費な良い子なのです。というのも蘭は植物界では、後発組で、自然界では既に色んな植物が縄張りを張っていました。あとからやってきた蘭達は、他の植物が育たないような環境でも種の保存が出来るようにと、あの手この手で進化を始めました。寒いところでも、暑いところでも、高~い木の上でも、下草のように日陰でも、水が殆どないところでも育つようにと。それぞれが環境に合わせて進化していった結果、多種多様な種が生まれ、進化の度合いも早かったのです。ある蘭などは、雌蜂そっくりな形の花に進化して、雄を誘ったりwww蘭について語ったら、何時間でも語れるくらい、その生き様が逞しくも楽しいです。アグレガタムの黄色いお花が開花したので、お軸は大好きな草間彌生先生の、黄色い木 にしました。グネグネと絡み合って伸びる樹木が、カオス(混沌)とコネクション(繋がり)を表しているように感じます。しかも動いているように感じます。植物が動物のように、キチンと意志を持っていることを表しているような、何となく洋蘭と似たようなイメージを持ちました。香炉は、Ohigeちゃんから頂いた信楽焼。この大地を感じさせてくれる釉薬色が大好きです。お香はちょっとだけリッチに伽羅(笑)良い香りです~♪