「引き算で導く、自分らしく自由度の高いカフェ風キッチン」 by yoko_nishijimaさん

「引き算で導く、自分らしく自由度の高いカフェ風キッチン」 by yoko_nishijimaさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回キッチンづくりのお話を伺うのは、軽やかでカジュアルなカフェ風空間で暮らしを演出するyoko_nishijimaさんです。一級建築士としての経験が生きるキッチンは、『どのオプションを選べばいいかわからない!』『収納はどれくらい必要?』なんて迷いや疑問にもしっかりと応えてくれます。

一級建築士が自宅マンションをフルリノベーションしました。これまで多くの住宅を設計させてもらうなかで『キッチンは家の中心であって欲しい』と考え、つくった空間です。私らしいキッチンができました。

効率よく、印象深く、ミニマムに……

yoko_nishijimaさん宅は明るく気さくな雰囲気がいっぱいで、写真からも居心地のよさが伝わってきます。暮らしの真ん中にあるキッチンは、そんないい雰囲気の発信源のような存在でした。ゆったりとラフで開放的なところに、味わい深いアンティークがスパイスを利かせているのが印象的。お仕事での経験を踏まえた空間づくりをされたとのことですが、キッチンでこだわったのはどんな部分なのでしょうか?まずはそのあたりのお話から伺いたいと思います。

yoko_nishijimaさん

「目指したのは、印象深くミニマムなオープンキッチンです。必要最小限のアイテムを厳選し、天板の下をフルオープンにしました。ゴミ箱やワゴンはシンク下の空間に収め、必要なときに引き出します。可動性が高いので、掃除も簡単です。対面にキッチンカウンターを作り、腰壁はセルフペイントしました。食事の配膳や片付けがとてもしやすいです。」

一番最初に出会う場所で、一番視線を集める場所

なるほど、物量も機能もミニマムを目指し厳選されたんですね。スッキリ美しくも、家庭的なぬくもりを忘れないバランスのとれたキッチンは、yoko_nishijimaさんのこだわりの賜物です。また、『キッチンを家の真ん中に』という理想も実現されていることが、間取り図から分かります。玄関からLDKへ入とき時、一番最初に出会う『家の顔』的場所であり、カフェのカウンター席さながらのスタイリングはどこにいても目を向けたくなる注目の的でもある。暮らしに欠かせないキッチンが、インテリアにも欠かせない存在なんですね。

ここからは、もう一歩踏み込んだキッチンづくりに込めたこだわりや秘話を教えていただきました。選ぶこと、決めることが多く、見失いがちな自分らしさに今一度立ち返らせてくれる素敵なお話ばかりです♪

キーワード1 会話が弾むカフェ感いっぱいの空間と眺め

yoko_nishijimaさん

「広々としたオープンキッチンと対面するカウンターは、料理を作りながら家族との会話がはずみます。ヴィンテージチェア、コンクリート天井、アイアンのハンガーパイプ、ペンダント照明、グリーンなどのアイテムで演出したカフェの雰囲気もお気に入りです。」

キーワード2 ヴィンテージの食器棚と背面で収納も魅せる

yoko_nishijimaさん

「キッチン横にレイアウトしたヴィンテージの食器棚は、大好きなアイテムのひとつです。ここと、オープン棚にした背面収納はディスプレイも兼ねたスポット。背面収納の上段に置いた家電をバルミューダで統一したり、下段はカゴを使って分類したりと、こだわりが詰まっています。あまり見せたくないものは、背面上部に取り付けた吊り棚に収納。」

キーワード3 足元の空洞は用途が無限!

yoko_nishijimaさん

「キッチン下はあえてつくり込まず、空洞にしました。分別しやすい4つのゴミ箱と調味料用のワゴン、お酒やストックをフレキシブルに配置しています。

余談ですが、我が家の調理器具は大小の鍋とフライパンの3つだけです。増やさないことでスッキリを保ちたいと思っています。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

yoko_nishijimaさん

「便利で機能性の高いキッチンはたくさんありますが、本当にその機能が必要なのか考えてみるのも良いかなと思います。年に数回しか使わない引き出しや、調理器具を省いていったら、シンプルで自分好みのデザインのキッチンができると思います。」

まとめ: 自分に合ったものを選ぶ自由を楽しみたい

何をするにも、つくるにもオプションが多い時代です。多機能ってとても便利そうですが、いざその中に放り込まれてみると自分が取り残されてしまうことも……。yoko_nishijimaさんのお話を聞くほどに、人それぞれ欲しい機能や収納は異なることを思い出しました。家族構成や身長、よくつくるメニューや必要な調理器具の数、みんな違うはずです。だからこそ、その全部を満たそうとする便利機能を自分に合わせて引き算していくことが大切になるんですね。

yoko_nishijimaさんのキッチンは、そんな引き算(=厳選)で理想形を導き出すお手本のよう。無駄はないけれど自由度が高く、余裕があるから好きな物がよく映えます。今回お伺いしたこだわりや工夫をぜひ、自分らしいキッチンづくりや見直しのヒントにしてみてください。


yoko_nishijimaさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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