丘の上のダフィ...
チュイルリーであった頃の記憶 《続き》
「マサコに出逢った時にすぐ解ったわ。
マサコは “ひとり猫族後見人”だったのよ。そう今の貴方の役目ね。
“ひとり猫族後見人”は頭上に猫の耳が付いているの。
淡く金色に光っているから わたくし達猫族が見たらすぐに気がつく。
それは人間には見えないの。本人にも鏡には映らないから見えない。
東雲殿、貴方の頭にもあるわよ。それは知っているわね。パリ1区のミシェール様の所で教えを受けたでしょうから。
わたくしから見てもとても美しい『耳』よ。
.....あの方は精力的にお仕事をされて財を成した。
パリ16区でお屋敷を構えて、マサコとも とても仲良く暮らしていたわ。
40半ばでお仕事を早期退職されて、さぁこれからマサコと一緒に世界中 旅をしようとそれは楽しそうに計画していたわ。
しかし運命はそう易々とひとりの男を喜ばせはしなかったわ」
to be continued...
丘の上のダフィ...
チュイルリーであった頃の記憶 《続き》
「マサコに出逢った時にすぐ解ったわ。
マサコは “ひとり猫族後見人”だったのよ。そう今の貴方の役目ね。
“ひとり猫族後見人”は頭上に猫の耳が付いているの。
淡く金色に光っているから わたくし達猫族が見たらすぐに気がつく。
それは人間には見えないの。本人にも鏡には映らないから見えない。
東雲殿、貴方の頭にもあるわよ。それは知っているわね。パリ1区のミシェール様の所で教えを受けたでしょうから。
わたくしから見てもとても美しい『耳』よ。
.....あの方は精力的にお仕事をされて財を成した。
パリ16区でお屋敷を構えて、マサコとも とても仲良く暮らしていたわ。
40半ばでお仕事を早期退職されて、さぁこれからマサコと一緒に世界中 旅をしようとそれは楽しそうに計画していたわ。
しかし運命はそう易々とひとりの男を喜ばせはしなかったわ」
to be continued...