「安心と好きを満たすDIY!和室に作ったオリジナルキッチン」 by ataさん

「安心と好きを満たすDIY!和室に作ったオリジナルキッチン」 by ataさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回ご紹介するのは、アンティークを品よく優雅に味わうインテリア作りをされているataさん宅のキッチンです。ほぼ一人でDIYして完成させたというキッチンには、数々の思いやこだわりが込められているのだそう。そのひとつひとつに注目しながら、唯一無二の空間の魅力に迫ります。

30年間広告イラストレーターをしています。自分が生まれた築80年の家をDIYして暮らしています。双子の長男が昨年結婚し、今は次男と茶トラのナッツ、黒猫のビビと暮らしています。

一人で作った、オリジナルキッチン

ataさん宅のキッチンは、絵になります。どこをどう切り取っても、美しく時に愛らしく、品よく素朴でもあるから。愛猫さんの凛とした表情も素敵ですよね♪でも驚くべきは、こちらのキッチンがataさんご自身の手で生み出されているということ。とある事情からキッチンではない空間をキッチンにするべく、DIYをされたのだそうです。まずはその事情から教えていただきました。

ataさん

「ここは昔は畳の部屋でした。ある日、別の部屋にあった元キッチンでコップを割ってしまい、そこへ産まれたばかりの双子が2つある入り口から同時にハイハイで向かってきて……ということがありました。

当時は出産後で寝る間もなかったのですが、築80年の古い家は小さい子どもにとって安全ではないと思い、限られた時間の中で床、壁、天井、キッチンを一人で作ることにしました。(ガスと水道の工事のみ、工務店の方にお願いしました。)いわゆる理想のキッチンとは程遠いかもしれませんが、いつでも好きに改造できる自分だけのオリジナルキッチンです。」

安全で、ひらけた壁付けI型

なるほど、双子の赤ちゃんがいる状況……通常の倍以上の神経を使うのではないでしょうか。それは想像に難くありません。その中での『キッチンを作る』という決断力と行動力には、脱帽します。作業も、安全性を考えるときっと大変だったはずです。そうして誕生したオリジナルキッチンのカタチは、リビングやダイニングに拓けたオープンスタイル。けれども基本は壁付けI型だから、刃物を使ったり、火を使ったりといった作業にはしっかりと集中できる安全なスタイルです。

ここからは、気になるDIYのアイデアやこだわり、収納や雰囲気づくりについてさらに詳しくお話しを伺っていきます。手作りのキッチンに興味がある方はもちろん、リフォームやリノベーションは難しいけどキッチンをどうにか改革したと考えている方も必見です。

キーワード1 こだわりを散りばめた、物語に出てきそうな空間

ataさん

「一人で作ろうと決めて、持っていた無垢材のカップボードを半分に切断して土台を作ったり、一目惚れで購入したシンクとカランを嵌め込んだり、タイルやレンガを貼ったり……悪戦苦闘しました。その末に完成した手作りキッチンです。

写真一枚目は、アンティークショップで購入したシンクとカラン。二枚目は、防火も兼ねてイギリスの100年もののレンガを貼った壁とコンロ台です。後々一人で簡単に付け替えられるように、市販のコンロを乗せればいいだけの造りにしました。」

キーワード2 収納拡張と雑多隠しに利用している、アンティークの家具

ataさん

「この家は収納がほとんどありません。そこで、昔購入したフランスのアンティーク家具を置いて、キッチン周りの雑多な物を隠しています。

炊飯器、米櫃、レンジ、ゴミ箱、分別ゴミ箱などを小さくまとめたスペースの前に小家具を置いて目隠し。小家具の引き出しには、カトラリーやティッシュを収納しています。」

キーワード3 古い家の大きい窓から入る心地よい自然光

ataさん

「昔の造りの家だから、大きな窓だらけです。家の南側7m程が全面掃き出し窓。キッチンにも自然光がたっぷり入ります。今は家の中が丸見えにならない程度に小家具を置いて目隠ししています。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

ataさん

「大きなリフォームをしなくても、好きなテイストのキッチンツールや食器などをコツコツ集めたり、好きを続けたらきっと自分にとっての素敵なキッチンはできあがると思います!」

まとめ: まずは「好き」を思い描いてみたい

キッチンがある場所でキッチンを作り変えるのではなく、キッチンではない場所をキッチンに作り変えるというのが、ataさんの凄いところではないでしょうか。それも基本、一人で。時間もコストもかかります。ただ一人で思い切ってやるからこそ、『好き』を追求できるのも事実。もしかすると『自分でやるのは限界がある』と、考えるより先に諦めていませんか?意外と、建材もパーツも、細かい素材も探してみると身近なところで手に入ることがあります。ataさんのように、持っていた家具や素材を活かすのも大いにありです。色を塗り替えたり、加工したりもいいですよね。もちろん、水道やガスの配管はプロに任せるべきですが、実は自分でできることの方が多いのかもしれないと、今回ataさんのお話を聞いていると感じます。

だからまず、自分の『好き』がたくさんあるキッチンを思い描いてみませんか?想像すると、ワクワクします。ワクワクはきっと、行動する最大の原動力になるはずです。その時、ぜひまた改めてataさんのアイデアやセンス、アドバイスを参考にしてみてください。


ataさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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