アーティスト達が安い住居を求めて移り住んだブルックリンでは、倉庫内に残された古い木材やスチールでDIYした家具も使われていました。内装や家具で古びたものと新しいものを混在させると、ブルックリンテイストらしくなりますよ。画像の家具は、ジェイケイ・プランのブルックリンシリーズ。ヴィンテージ風の木目とブラックのコントラストが効いたデザインです。

ブルックリンスタイルは工場や倉庫をリノベーションした住居から発展しました。そのため、赤レンガの倉庫を思わせる赤茶色のレンガ風クロスや、インダストリアルなブラックアイアンを取り入れるとリノベーションのような雰囲気が演出できます。

可能であればレンガやアイアン素材だけでなく、間仕切りのない広々としたレイアウトも取り入れてみましょう。工場のような剥き出し躯体もおすすめです。無機質になりすぎないよう、梁のみを見せるとバランスよく仕上がりますよ。こちらの実例では、リリカラll5219のレンガ調壁紙に、シーリングファン「JAVALO ELF」を組み合わせられています。

そもそもブルックリンテイストは工業的＝インダストリアルな内装をベースに、アートや観葉植物などを合わせるスタイルです。インダストリアルインテリアとの明確な違いはありませんが、コンクリートやシルバーカラー、赤みを抑えた木材、より無骨なデザインを取り入れるとインダストリアルっぽさを足せますよ。

ブルックリンスタイルと類似するインダストリアルインテリア、男前インテリアとの違いは、レンガのような赤茶色を取り入れる点にあります。フローリングや壁紙を赤茶色にするほか、赤いラグや赤茶のレザーソファーで赤系色を取り入れるのもおすすめです。

長方形のレンガやタイルは、ブルックリンらしさの演出におすすめなアイテム。こちらのユーザーさんは、玄関土間の壁にブリックタイルというレンガ風タイルを取り入れてブルックリン風に。一部、斜めのラインを入れるような配置にしているのもポイントです。レンガ風やタイル風の壁紙を使うと、手軽に取り入れられますよ。特に、色合いが不揃いなデザインだと高見えします。

ブルックリンスタイルでは、経年変化したスチールや木製家具もよく取り入れられます。ヴィンテージアイテムのほか、エイジング加工されたアイテムやクラシックなデザインを選んでもよいでしょう。木製家具は色合いを無理に揃える必要はなく、不揃いな色がインテリアのアクセントにもなりますよ。

ブルックリンはアーティストに人気のエリアでもあり、絵画や写真、ポスターなどのフレームアートをたっぷり飾るとブルックリンらしい雰囲気に。すっきりとまとめるよりも、ラフに飾るのが似合います。大きなフレームを床置きにしてもおしゃれですよ。

新築やリノベーションの場合は、壁を取り払って抜け感のあるレイアウトにしてみましょう。ダイニングとリビングをゾーニングする場合は、写真のように床の高さを変えたり、柱でゆるやかに区分するのがおすすめ。可動式のパーテーションや内窓を活用してもよいでしょう。窓は大きめにすることで、部屋の奥まで光が届きます。

赤茶色のレンガ風アクセントウォールに革張りソファー、赤いアフガン絨毯がブルックリンらしいこちらのリビング。コンクリート打ちっぱなしの天井や、アイアンの窓枠もインダストリアルな雰囲気を醸し出しています。壁に飾られているのは、イギリスで200年代まで使われていたバスロールだそうですよ。

軽量レンガタイル 「かるかるブリック」を使って、リビングの壁面をレンガ風にアレンジしたアイデアです。 厚さは約12mm、発泡セラミックでできたタイルで、表面にはレンガらしいザラつきが施されています。両面テープや接着剤で壁に貼り付けることができ、DIYでインテリアを工夫したい人におすすめなアイテムです。

息子さんのお部屋を、グレートーンのブルックリンスタイルにしたユーザーさん。タイル柄とコンクリート柄を2タイプ使うことで、ブルックリンらしいインダストリアルな雰囲気に。床にはグレーのクッションフロアを敷いているのもポイントです。机はニトリの折りたたみテーブルだそうですよ。

バスロールサイン風のタペストリーや、配管風のウォールデコレーションを取り入れたリビングです。英字ロゴやインダストリアルなデザインも、ブルックリンスタイルでよくみられます。車輪がついたローテーブルは、journal standard Furnitureの「BRUGES DOLLY TABLE」です。

こちらは、軽量セメントに砕いたレンガや石材を混ぜてタイル状にした「ブリックタイル」を使ったダイニングです。タイルに合わせた赤茶色のフローリングと、淡い色合いの腰壁とダイニングセットの色使いが素敵です。濃淡をつけることで、空間が単調になりません。

こちらのユーザーさんは、タイルではなくテキサスロックンウォールという古材を使った壁材を選ばれました。長方形の形や赤茶の色味はブルックリンテイストながら、木材の質感や多彩な表情が楽しめます。コンクリートの天井やダイニングセットのアイアン素材で、インダストリアル要素も取り入れているのがポイントです。

こちらのダイニングは、ダークカラーのレンガを使うことで落ち着いた雰囲気に。奥に見えるキッチンはホワイトのタイルにすることで、色の対比が楽しめます。吊り下げ収納は扉のないオープンタイプなので、視界が遮られずお部屋が広く見えますね。

背もたれがL字になったリビングダイニングベンチ「DUO」に、ダイニングテーブルを組み合わせたアイデアです。革張りの座面にアイアンフレームが、ブルックリンスタイルにぴったり。テーブルは天板にスリット加工が施されたカジュアルなデザインです。リビングダイニング用として使いやすい、高さを抑えた設計もポイント。

団地をリノベーションしながら暮らしているこちらのユーザーさん。こちらの寝室はなんと元・和室で、畳の上にフローリング風クッションフロアを敷いているそう。置く家具を最小限にし、広々としたレイアウトにすることで倉庫風の雰囲気が醸し出されています。

レンガ風、コンクリート風と2種類の壁紙でインダストリアルな寝室を作ったアイデアです。ベッドはロースタイルにすることで、天井を高く見せることができます。写真右手前の足場風ラダーはDIYされた収納だそうですよ。テレビ台兼ディスプレイ棚として使われています。

こちらの寝室では、部屋の中央に大きな窓を背にしてベッドを配置しています。壁際に寄せずに空間を広々と使うレイアウトは、倉庫をリノベーションしたブルックリンスタイルらしいアイデアです。羽のついたシーリングファンも、インダストリアルな雰囲気が出せるアイテムですよ。

壁はコンクリート風、床は経年変化したような、褪せた色合いがかっこいいフローリングの寝室です。壁に立てかけたアイアンラダーやサイドランプなどの工業的なアイテムに、ナチュラルな木製のチェストやベッドフレームを組み合わせることで、無機質になりすぎないリラックスしたベッドルームに仕上がっています。

黒く塗られた窓枠、ロゴタペストリー、樽型の植木鉢など、小物使いが上手なブルックリンスタイルです。天井と床に突っ張るディスプレイポール「ドローアライン」や、枕元に置かれたインダストリアルなデザインのUNLI MIT「ハモサ ピボットクロック」もおしゃれですね。

白いブリックタイルで、明るく清潔感のあるブルックリンスタイルにしたアイデアです。ベッドカバーも膨張色であるライトグレーにすることで、お部屋がさらに広く見えますね。明度の高いメインカラーに対して、ダークブラウンのチェストやブラックのナイトランプが差し色になっています。

腰の高さまでレンガ風の壁紙を貼ったこちらのお部屋。寝室ではありませんが、家具の配置や間接照明の使い方は、寝室にも取り入れられそうです。ロゴのフレームアートやアイアン素材の家具、観葉植物の組み合わせがブルックリンスタイルらしいコーディネートですね。

少しツヤのあるモルタル風の壁に、白いサブウェイタイル、ステンレスやアイアンなど、複数の素材を取り入れたキッチンです。どれも工業的な雰囲気を感じさせる素材のため、異素材ながらまとまりのある空間になっています。

こちらのカウンターキッチンは、コンクリートの天井に、白いサブウェイタイルの壁面を組み合わせています。冷蔵庫はシルバーにすることで、インダストリアルな雰囲気に。生活感の出やすいキッチンは、無骨なカラーやデザインを選ぶと、おしゃれにまとまりますよ。

こちらはペンダントライトがアクセントになったダイニングキッチンです。ブラックのタイル風クロスやダークブラウンの木製扉など、壁面の明度が低いため、照明の明かりがより映えます。ハイスツールは、アックスデザインのスタッキングカウンターチェアです。

扉がメッシュになったキャビネットや、ガス配管風のウォールラックがかっこいいこちらのキッチン。床付近に置かれた収納もトタンに統一することで、工場のアイテムを再利用したようなインテリアに。エアプランツや黒板をプラスすることで、ナチュラルさも感じます。

キッチン家電をアイアンシェルフに収納したアイデアです。BALMUDAのシルバーカラーがインダストリアルな家具にマッチしています。画像左側に置かれたバケツは、ひとつひとつ手作りで製造されている「OBAKETSU」。耐久性・腐食性に優れた日本製鉄板を使っているため、汚れたら水で丸洗いできる優れものです。

こちらはコンロ周りの壁面を、レンガ柄でブルックリンのアパート風にアレンジしたアイデアです。IKEAのまな板やウイスキー瓶などをラフなディスプレイ収納にすることで、より海外らしい雰囲気に。コンロ周りに物を置く際は、引火しないようスペースに余裕を持たせてくださいね。

こちらのユーザーさんは、セリアでブルックリン食器シリーズを購入されました。ホワイトやクリアカラーのシンプルな本体に、ロゴがデザインされています。プチプライスで購入できるので、気軽にブルックリンテイストを取り入れたい人におすすめです。

こちらのユーザーさんは、ミスタードーナツで販売されていたブルックリンジャーを購入。ATLASやBallなどのMason jarに似た本格的なデザインです。ユーザーさんは、箱の一部を切り取ってタグ風にアレンジされています。

白いサブウェイタイルと、木目がナチュラルな収納が造作されたこちらの洗面台。引き出し収納は、woodproの古材風杉足場板を貼り付けているそう。洗濯乾燥機には男前な「LiTTLE OWNER」のウォールステッカーを貼って、アメリカンテイストにアレンジされています。

ブラックフレームのお風呂場のドアに、ロゴデザインの転写シールを貼ってぐっと男前に。ブルックリンテイストには、ブラックのフレームが似合います。新築やリノベーションをする場合は、生活感がでがちな水回りこそ、ドアや窓の建具にこだわってみてください。

手洗いのカウンターに、黒板アートを飾ったこちらのトイレ。木枠のフォトフレームやアースカラーのドライフラワーも、ブルックリンテイストに似合います。小物を飾るだけでも、トイレのインテリアをアレンジできますね。

ダークブラウンのヘリンボーン柄クッションフロアと、足場板を使ったような無骨な踏み台がポイントのこちらのトイレ。トイレの両サイドに置かれたシルバーカラーの掃除用品とゴミ箱も、インダストリアルなデザインです。

全自動洗浄便座「アラウーノ」の蓋を、オプションでブラックカラーにしたユーザーさん。壁紙は腰位置までをレンガ柄にして、ブルックリン風に。ちなみにトイレマットに書かれている「マンハッタン」は、ブルックリンと同じくニューヨークの行政区のひとつで、特に住居費が高いエリアです。

こちらのユーザーさんは、明るい赤茶のレンガ風壁紙と、ブルーグリーンのツートンカラーにされています。トイレは空間が限られているので、明るい差し色を取り入れるのにおすすめな場所。特にトイレ背面は座っている間視界に入らない場所なので、思い切ったカラーを使いやすいですね。

赤茶色の棚板にアイアンフレームのウォールシェルフは、背面の黒板がポイントです。所々にアメリカンなロゴステッカーが貼られ、ラフな雰囲気に。2段目はカメラ置き場になっていて、機種ごとに定位置がチョークで描かれています。掃除の際は、はたきでホコリを叩き落としながら掃除機で吸い取っているそう。

こちらのユーザーさんは、玄関に塩ビパイプのシューズラックを設置されています。画像右手はドイツ製の輸入壁紙を使ったそう。工場の壁面のような斬新なデザインが、日本の自宅をぐっとインダストリアルな雰囲気にしてくれます。レンガのデザインでなくとも、赤茶のカラーはブルックリンテイストに似合います。

​​ヴィンテージ脚立を使ったラダーシェルフです。セルフリノベーションの際に実際に脚立として使ったものだそうで、所々ペンキがついて良い風合いになっています。工場や倉庫で使われていそうなインダストリアルなアイテムを、収納として転用するのもおすすめです。

スチールラックにペンキを重ね、ネームプレートを取り付けてアレンジしたアイデアです。古びた風合いにすることで、空き倉庫のアイテムを再利用した雰囲気に。背面の白い有効ボードは、額縁や小物などさまざまなものを飾れる優れものです。

ダルトンのバスケットカートをキッチンワゴンとして使っているユーザーさん。ペーパータオルやキッチンスポンジの予備など、キッチン周りで使う備品をトタンボックスに入れることで、生活感のないかっこいいキッチンに。

コンクリート風の壁紙に、ブラックのアクセントウォールを取り入れたこちらの空間。大きなランプシェードと、ダルトンの「Double face wall clock」もブラックに揃えることで、統一感が出ていますね。大ぶりで装飾性のないデザインが倉庫を思わせます。

こちらのユーザーさんは、バスロールサインとパブのようなフレームミラーを飾られています。少しレトロなアイテムも、ブルックリンスタイルでよく見かけます。ヴィンテージとモダンの両方をミックスするのがポイントです。

こちらのユーザーさんは、家電量販店で購入したサーキュレーターを使われています。倉庫や工場で使われていそうな、シルバーカラーと無骨なデザインが特徴。ヴィンテージでなく、インダストリアルな現行品を上手に取り入れたアイデアです。

サビのあるスチール素材が並んだこちらのお部屋。年季の入ったヴィンテージの風合いが、豊かな表情を見せてくれます。ブルックリンスタイルは、ラフに小物を飾るのが特徴です。壁面にディスプレイシェルフや小物を並べてもよいでしょう。

こちらのユーザーさんは、くすみ感のあるブルーのアクセントウォールに、モノクロのフレームアートを飾られています。大小さまざまなサイズを組み合わせることで、リズム感のあるディスプレイに。

スイッチカバーをアルミ製にしたアイデアです。壁をレンガ風にした場合は、スイッチもインダストリアルにアレンジしてみましょう。カバーだけであれば、自宅でもDIYが可能です。スイッチをトグルにするなど大掛かりな工事の場合は、必ず電気工事士に依頼しましょう。

こちらのユーザーさんは、セリアでブルックリンシリーズのステッカーや紙コップを購入されました。モノトーンの英字ロゴは、ブルックリンスタイルの代名詞ともいえます。ドアや小物をステッカーでアレンジするだけでも、海外風インテリアに近づきます。