インテリア雑誌に取材され、掲載されるコツってあるんでしょうか。
「部屋作りにこだわっている人」が日本で一番集まっているRoomClipでも、雑誌に取材され掲載されたことのあるユーザーさんがいる一方で、部屋はとってもオシャレだけど、まだ雑誌には登場していないユーザーさんも数多くいます。
今回は、RoomClipのオリジナル雑誌「RoomClipStyle」の発刊記念として、雑誌に何回も取材されている大人気ユーザー3人と扶桑社のベテラン編集者さんに、注目される部屋づくりのコツを聞きました。
(この記事は9月末に紀伊國屋書店新宿南口店で開催したトークライブの内容をまとめたものです)
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ーーRoomClipには雑誌に掲載されたユーザーさんは100人以上います。
今回は人気ユーザーさんであるOrieさん、popさん、Atsushiさんと、RoomClipStyleの編集を担当してくれた扶桑社の池田さんに、「部屋が雑誌に載るというのはどういうことなのか、雑誌に載るコツのようなものはあるのか」といったお話を伺います。
ーーOrieさんは、これまでの雑誌掲載数は3冊です。一番最初に取材されたのは今年2月に発売された「Come home!」35号です。これはいつごろ、どういう形で取材依頼が来たんですか?Orieさん「去年の9月ぐらいです。RoomClipを始めてすぐでした。『Come home!』の編集ライターさんからRoomClipのコメント欄に『取材させていただきたいんですけど』っていうお話をいただいたんです。その後はメールでやり取りして、昨年11月に取材がありました」
ーーこの号はOrieさんが表紙ですが、取材している時に言われたんですか?Orieさん「ちょうど家に取材に来てくれたカメラマンさんが、Come home!でいつも表紙を撮っている方だったんです。子供がいる表紙が何号か続いているところだったので、『もしかしたらOrieさんの家が表紙になるかもしれないね』っていうお話は出ていました」
「ほんとに表紙になりますよ、ってお話をいただいたのは、発売の直前でした。取材は大体4時間くらいでしたね。午前中に来ていただいて、お昼ご飯も一緒にいただいて、子供が小学校から帰る前の午後2時くらいまでですね。」
「Come homeは初めての掲載で表紙にまで載せてくださったので、家族、友達みんなが喜んでくれました。何より、今まで理解されていなかったわたしのインテリアを、みんなに認めてもらえるきっかけになったんです。「こんなに部屋いじってどーするのさ」っていつも言っていた母は、掲載後わざわざ本をもって同窓会に行ってました(笑)」
「実は子どもたちも我が家のインテリアをいつも嫌がっていたんですが、家が本にでたことがうれしくってまた出たいって言ってくれて、子供部屋の男前化に賛成してくれたんですよ」
ーーお子さん、嫌がってたんですか?あんなおしゃれな家なのにOrieさん「すっごい嫌がってました(笑)。三姉妹なので、やっぱりピンクとかそういうので部屋を作ってほしい、キラキラしたプリンセスみたいな部屋がいいって言うんですけど、全く違うんでね。茶色・黒・カーキばっかり飾っていくから、すごく嫌だったみたいで」
ーーなるほど。でもガラッと変わって、子供部屋を男前にするというのに賛成してくれたんですね。Orieさん「そうです。Come home!ではちょうど一番下の子が表紙になったんです。今度は上のお姉ちゃん達が『私も載りたい』って言い出して。そのためにうちの部屋やっていいよって」
ーーなるほど。そしてサンキュ!で掲載されたのが今年の夏ですね。3冊目となるのがRoomClipStyleです。
ーー次はPopさんです。これまでの雑誌の掲載数はなんと10冊!こんなに多くインテリア雑誌に載った事がある人は少ないんじゃないかなと思います。初めて取材されたのは2011年6月発売の「Sweetインテリア2011」、今から3年前ぐらいですね。最初はどういう風に話が舞い込んで来たんでしょうか。popさん「このころはインテリアブログをちょうど始めたところでした。結構早い段階でブログのメッセージに連絡が来たんです。初めてだったので、大丈夫かなって悩んだんですが、なかなかそういう機会って無いですよね。せっかく声をかけていただいたので、受けることにしました」
「この雑誌が発売する日は、旦那さんと2人して発売前日からどこかフライングで売ってる本屋があるかも!って本屋をめぐったんです。結局、24時間営業の本屋さんで雑誌が並ぶのを待ち、というか、並ぶ前に店員さんに雑誌を出させて、無理やり買って家に帰って乾杯して涙ながらに喜んだ記憶があります(笑)」
ーーやっぱりpopさんでも最初はそんなに興奮したんですね(笑)popさん「(笑)」
ーーそして一番印象に残ってる取材は、これもまたCome home!ということですね。popさん「そうです。このときは、その場で照明を作るっていうちょっと変わった取材だったんです。読者さんが真似できるおしゃれで簡単な照明を作って欲しいというお話をいただいて、かなり悩んだんですけど受けました」
ーーどういう照明を作ったんですか?popさん「四角い古い木箱に穴を開けて、照明を取り付けるっていう簡単なものです。木箱の内側を、チョークボードのペンキで塗りました。寝室のテイストに合わせた照明にして、お部屋と合わせた作業手順を3カットくらいで撮影していただきました」
ーーAtsushiさんは東京の武蔵野市で奥様と2人暮らしですね。これまで7冊取材されたとのことですが、初めて取材受けたのは今年の2月発売の雑誌なんですね。もっと昔から取材を受けまくっていたのかと思ってましたAtsushiさん「うちは賃貸のリノベーション物件なんです。そこをリノベーションしたハプティックっていう会社さんに、住まい方のモデルケースとして写真を撮っていただいたんですね。その写真を見た編集者の方から取材したいって言っていただいたのが最初です」
ーー確かにAtsushiさんの部屋は、一目見て取材したいなって思いますよ。ちなみにこれまでうけた取材で一番印象に残っているのはどんな取材ですか?Atsushiさん「収納がテーマの取材のときの某フリーライターさんが強烈でしたねー。引き出しの中を容赦なく開けていくのに恐れ戦きました。下着を収納しているところだけは死守しました(笑)そのライターさんはRoomClipに投稿した約800枚の写真とコメントをほぼ全部読んでらして、うちの部屋のことをほぼ把握されていました」
ーーそれは、、、(笑)Atsushiさん「収納がテーマの取材で、これから出る本なので名前はまだ言えないんですけどね。もう全部開けるぞっていう勢いで(笑)。『ここ何入ってるんですか?こっちは何入ってるんですか?』ってどんどん開けていくんです。それでどんな感じで収納してるのかって中を撮っていただいたんですけど、ちょっと下着のところに手がかかりまして、そこはちょっと勘弁してくれと(笑)」
ーーさすがに下着の収納はRoomClipでもアップしてないですよね(笑)Atsushiさん「中はアップしてないですけど、収納されてる場所はアップしています。そして、そのライターさんはRoomClipをかなり細かくチェックされてて、コメント欄も全部読んでらしたんで、中に何が入っているとか完全に把握してたんです(笑)。すごく印象的な取材でした」
ーーOrieさんとPopさんに聞きたいんですが、ここは嫌だなって言うぐらい取材してきたライターさんっていますか?『めっちゃズカズカ来るやん』みたいな(笑)Orieさん「私は無いですねー」
popさん「私もないない(笑)」
ーーじゃAtsushiさんだけだ池田「あ、でも私はしますよ」
ーーおー、編集者側のご意見です。ちなみにどういうところを見ますか?池田「下着も見ますし、全部収納法を知りたいので。『その下着のしまい方は初めて見た』みたいなのはやっぱりいい記事になるんですよ。だからこそ、みんな隠してるところほど見たいと思うんですよね。だから見せていただけるのであれば見せてくださいって、いつもお願いします(笑)」
ーーなるほど。RoomClipは自分の部屋を撮ってアップロードするサービスなので、見せたくないところはあんまり写真撮らないんですよね。トイレの写真とかほとんどない。お風呂場の写真とか。多分そういうところをきっとこの雑誌のライターさんが取材するっていうかたちで、見えるようになるのかなと思います。それでは、次に雑誌編集者の眼からみた「取材したくなる家」について聞いていきましょう。
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男前でcome home!の表紙になったOrieさん


インテリア雑誌に10回掲載!popさん


リノベーション物件が取材のきっかけ Atsushiさん


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