中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。
今回ご紹介するのは、愛知県在住のkokuri0306さん宅。暗くて狭かった住宅を、明るく使い勝手の良い場所となるよう今回のリノベーションを決意されました。どのようにして理想をカタチにされたのか、早速見ていきましょう。
今回教えてくれたユーザーさん♪
そもそもリノベーションをしようと思ったきっかけは何ですか?
「以前の住まいは、台所のシンクがノズルがのびないタイプだったり、和室も暗く障子もカビてしまうなど、とにかく掃除がしにくかったです。中階段だったため、冷気も暖気も全て2階に上がっていってしまうなど、全てが不満だらけでした。」
どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?
「もともとの家は中古で購入したこともあり、自分の好きな動線や間取りではなかったためです。とにかく『狭い!暗い!』なキッチンだったので、大好きなパン作りもダイニングテーブルでこねている状態で、動線も悪く、全てがストレスになってしまっていて、どうにかしたいと思ってリノベーションにふみきりました。
もう一つの理由としては、買った当初の条件で建て直しが可能ではない建物だったため、リノベーションしか手がないと当時は思っていました。」
リノベーションの情報や依頼先は、どうやって探しましたか?
「自分好みの雰囲気の工務店さんに手当たり次第お邪魔したり、オープンハウスに行ったりしました。その中で、一番お値打ちなのに自分のしたい事が全てできるプランを立ててくださったので、今のところに決めました。」
実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?
「壁も全て漆喰なので、白いし、明るい!というのが第一印象でした。キッチンも作業場が広くて本当に嬉しかったです。旦那のこだわりはお風呂にテレビをつけることだったので『念願かなった!』といって毎晩長風呂しています。
実際に住んでみて、料理もしやすいし、掃除もしやすい、とにかく明るいおうちになりました。漆喰の壁も自分たちで塗りました。強い衝撃で削れたり穴を開けたりしても上から塗ってしまえばまた元どおりになるので、気分屋の私にとってはもってこい。自分たちで塗らなければ、どうやって直していいのかもわからなかったので、頑張って塗ってよかったと思っています。」
特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください
①「一目惚れの換気扇」が主役のキッチン
「ぱっとお家に入った時に換気扇がみえる間取りにしました。モデルルームにお邪魔してる時にこの換気扇に一目惚れしてしまい、つけるのは高くてもこの換気扇がいい!と決めました。
本当なら子供達の動きが見えるようにアイランドキッチンにガスコンロを付ける予定でしたが、工務店さんから(換気扇の)可愛さが半減するよーとアドバイスをもらってこの間取りにしました。」
②パン作り専用のアイランドキッチン
「パンをこねる台がメインのアイランドにしてもらいました。なので、すぐに横で手を洗えるようにシンクをつけてもらいました。タイルと木の台とを分けて作ってもらったのもお気に入りです。」
③憧れの薪ストーブ
「寒さがとにかく苦手な私たち家族。リノベが終わって一年後に、後付けで薪ストーブもつけてもらいました。夏場は邪魔になるよーと言われていましたが、ずっと憧れていたし、冬になると本当に半袖でも過ごせるくらいあったかいので満足しています。
けれど、後付けでもつけられるとは知らなかったので、今思うと最初のリノベの時に吹き抜けにするなど、そこまで考えていればなーと、そこのみ少し後悔しています。」
④おうちカフェが存分に楽しめる大型のテーブル
「おうちカフェを開くのが大好きな私。とにかくお友達を呼んでも窮屈にならないくらいの大きなテーブルを造作してもらいました。年々味わいが出てきて、これもお気に入りの一つです。」
⑤パントリーに収めた冷蔵庫
「生活感はなるべくなくしたいと要望したら、工務店さんから『一番生活感出るのは冷蔵庫だねー!隠しちゃおうか!』と提案してもらい、このパントリーの中に冷蔵庫が収まっています。動線も横に動くだけなので使い勝手もいいし、確かに生活感満載ではなくなったので、パントリーに冷蔵庫を収める間取りはオススメです!」
リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?
「毎日が楽しくなりました!料理をするにも、お菓子をつくるにも台所に立つ時間が何よりも幸せと思えるくらいお気に入りの場所になりました。
大変だったのは、やはり初めての漆喰塗りや、施工が終わった後の掃除も不十分だったり家具を運ぶのも私たちがしたりしたことです。その点は少し新築とは違うのかなぁ?と思った部分。キッチンはお気に入りなのですが、食器を洗うシンクを家族を見ながら洗える位置に(アイランドに)つければよかったかなぁと少し後悔しています。後はタイルのキッチンはやはりズボラな私には少しレベルが高かったような気も……。
可愛さをとってしまいましたが……当時モルタルのキッチンなどなかったので、知っていればそちらの雰囲気にしていたと思います。何よりもさーっとふけるのが一番かな?と。」
お話をお伺いして
暗く狭かったお宅を、漆喰で明るく自分好みの動線のある場所へとリノベーションされたkokuri0306さん。『台所に立つ時間が何よりも幸せ』と語ってくれたように、こだわりパーツを集めた過ごしやすいキッチンは、自分の身体と感性に馴染む最高の場所に。
漆喰の壁に木材の風合いが心地いい癒しのカフェ風インテリアは、訪れたお客様もホッと一息つきたくなるような安らぎ空間です。
以前までの暮らしで見えてきた自分の好み・生活スタイルや憧れを、リノベーションではカタチにすることができ、暮らしは豊かに変化します。kokuri0306さんのような“毎日が楽しくなる“リノベーション、とても魅力的ですね。
kokuri0306さんのお住まいについて
- 所在地: 愛知県
- 物件種別: 戸建て
- この家に住む人: 旦那と私と子供二人の四人家族
- 施工期間: 3か月ほど
- 総費用: 670万
kokuri0306さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!