「フラットにするりと溶け込む、シンプルを極めたナチュラルキッチン」 by kumako.ieさん

「フラットにするりと溶け込む、シンプルを極めたナチュラルキッチン」 by kumako.ieさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回は、穏やかにシンプルに洗練したナチュラルインテリアで暮らしをコーディネートされているkumako.ieさんに、キッチンづくりにまつわる秘話やこだわりをお伺いしていきます。

29歳、会社員です。前職は注文住宅の工務店で営業・広報をしていました。整理収納アドバイザー1級で、片付け好きなシンプリストです。自分の家をもつことが夢だったので、前職の上司に設計してもらい、一緒に仕様を決めさせてもらいこのお家ができました。休日は好きなカフェ巡りやドライブをして、夫と仲良く二人暮らしをしています。

こだわりを散りばめた、シンプルな造作キッチン

kumako.ieさん宅は、『心地良いシンプル』の粋を極めています。それがどこを見ても一貫されているのが凄いところ。生活感や雑多が見えやすいキッチンですら、その手にかかればこんなにもシームレスにインテリアに溶け込みます。ひと目ではキッチンと分からないほどフラットでナチュラルですね。どのようなこだわりをもって、キッチンづくりをされたのでしょうか。まずは、大切にしたことやそのための工夫について教えていただきました。

kumako.ieさん

「インテリアにもなる造作キッチンにしたことです。天板はステンレスで機能的にしました。インテリアのナチュラルな雰囲気に合うようデザインした、木製の引き出しがポイントです。統一感をもたせるため、引き出しの高さも揃えました。

シンプルなキッチンだからこそ、ほどよいアクセントになるベージュのタイルを貼ったり、間接照明を仕込んだりと工夫も散りばめました。生活感を出しがちなレンジフードを排し、『スリムハイキ』という壁付け換気扇にしました。」

境界のない大空間

kumako.ieさん宅のキッチンは、ダイニングやリビングとあえて明確な境界をつくらないスタイルであるのも特徴です。でも、細やかな気配りやこだわりが利いているから、とことんノイズレス。生活感や雑多さなどどこ吹く風です。それはまるでカフェにある窓際のカウンター席のような佇まい。なるほど、レンジフードや分かりやすい換気扇がないのも大きなポイントですね。ここからは、より詳しくこうしたkumako.ieさんのキッチンづくりのアイデアを掘り下げながら、その魅力に迫ります。

キーワード1 自宅感<カフェ感を意識したデザイン

kumako.ieさん

「家っぽいキッチンではなく、カフェやお店のような見た目を求めました。そのため、デザインからぱっと見では『自宅感』が漂わないようにしています。一方で、家全体の雰囲気やインテリアには馴染ませたい。そこで、きれいめな木材を選んだり、ベージュのタイルを使用して、色合いや質感的な調和を図っています。」

キーワード2 インテリアのノイズにならない、すっきりとした仕様

kumako.ieさん

「壁付キッチンなので、リビングダイニングからキッチン本体が丸見えです。ごちゃついていればLDK全体のインテリアに影響するので、なるべくすっきり見えるようにデザインしました。

例えば、レンジフードではなく壁付の換気扇を採用し、コンロもフラットなパナソニックのトリプルワイドIHを選んでいます。造作キッチンなので、収納や天板などの素材も自由に決めることができました。」

キーワード3 開放的で明るい、気持ちの良い場所

kumako.ieさん

「LDKを考えるとき、最も採光の良い場所にリビングを設定するケースが多いと思います。でも我が家は、LDK全体が自然光で満たされることを希望しました。料理をしたり、お菓子をつくったりするのが好きなので、キッチンに立つときも開放感や明るさを味わいたいと思ったんです。そうしてできたキッチンなので、シンクの前に窓があります。お隣さんの金木犀の香りを感じたり、自然と風が入りこんできたり、気持ちの良い場所にできました。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

kumako.ieさん

「キッチンにも色々なカタチや種類があって、使いやすさも人それぞれだと思います。私は、実用性も見た目もこだわりたかったので造作にしました。価格と機能を重視するならシステムキッチン、高級感を求めるならフルオーダーキッチンのように、まず自分の求めるものにあったスタイルを見つけることが大事だと思います。

あとは家族構成や暮らし方によって対面の方がいいとか、背が高いから天板の位置にこだわりたいとか、細かい部分とうまく組み合わせていくのがいいのではないでしょうか。キッチンの理想ポイントをあげてみて、それを叶えてくれるキッチンは造作?既製品?と絞り込んでいくのがおすすめです。」

まとめ: 理想実現に必要なピース集めを楽しんで

キッチンに限らず、家をつくろうとすると多くの情報や選択肢に圧倒されます。一生に一度の機会であることがほとんどの場面で、その中から最適を見つけ出さなければいけないプレッシャー……はかり知れません。でも、kumako.ieさんのお話を聞いた後だと、ちょっと肩の荷が軽くなるというか、楽しく考えることができそうな気がしてきませんか?

まずは理想を思い描いて、実現するための手段を選ぶ。それに合う仕様やギミックを探り、少しずつ理想を叶えるためのピースを集めていけば、唯一無二の最適解は自ずと導き出されます。ぜひ、kumako.ieさんのこだわり方や工夫の仕方を参考に、ほしかった空間を手に入れてみてください。


kumako.ieさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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