連載：RoomClip_新人ユーザー紹介 vol.455 2025年3月9日更新

「モノトーンの魅力を最大限に引き出した、ホテルライクな住まい」 by kuni.takeさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、モノトーンを研ぎ澄ました上質なインテリアづくりをされているkuni.takeさんと、こだわりが詰まったモダンな住まいをご紹介します。

今回ご紹介するのはこの方です！

kuni.takeさん

理想を詰め込んだ3階リビングと空庭テラス、夢だったインナーガレージ、徹底的にこだわった3色コーデで生活感のないホテルライクを演出した家です。

こだわりが冴えわたるホテルライクな暮らしを紐解く

インテリアは揺らがない3色でつくる、モノトーン×モダン

kuni.takeさんご夫婦の3階建て3SLDKの住まいは、北海道某所にあります。玄関のある1階を占めるのは、車を守り、車用品やキャンプグッズの収納も叶うインナーガレージ。ホール奥に見える扉の向こうの納戸にも繋がっているから、荷物の搬出入が楽にできるのだそうです。気になるところではありますが、今回はあくまでもインテリアを中心に拝見させていただくということで、写真に見える階段の先へ進みます。

洗練された玄関の様子からも見えてくるように、kuni.takeさんのつくるインテリアは徹底したモノトーンスタイルであるのが特徴です。白と黒とグレー（金属色）の3色に真摯にこだわることで、配色の魅力を最大限に引き出し、活かしているのが素敵なところ。階段の手すり越しに見る何気ない眺めまでも美しいから、はっとします。

余韻を残す美しい佇まいがもたらす高級感

そうして辿り着いた3階では、ホテルのスイートルームのようなLDKが迎えてくれます。外と内の境界を曖昧にする透明度の高い大きな窓が開放感を高め、上質な空間の印象をより特別感のあるものに演出していました。ちなみにその窓の向こうにあるのは、kuni.takeさんが家づくりで叶えた理想のひとつ、空庭テラスです。

ぐるりとLDK全体を拝見させていただいて感じたのは、無駄を削ぎ落とす美学。家具をとっても、内装の仕様をとっても、ノイズレスで実にシンプルです。ただ、不思議と淡泊さはありません。シンプルだからこそ、反射する光の揺らぎや質感、風合いといった表情を豊かに感じることができるのがその理由ではないでしょうか。そしてそれらは、神聖な場所で感じるような静謐（せいひつ）さを纏っているようにも感じます。ご夫婦の心穏やかに充実した日々が、自然と目に浮かびました。

主張せずじわりと照らす、光の演出

kuni.takeさんのこだわりの中でも、あえて言葉にしなければ見落としてしまうのでは……というものがあります。それは照明の使い方です。時にインテリアのアクセントに採用されるほど激しく主張することのある照明を、空間演出の名バイプレイヤーにしているのがkuni.takeさん流。直接照らすのではなく、天井や壁に当ててじわりと光を増幅させる『間接照明』を各所に配置されているのです。

光源を見せない照明は、静かに佇まいの美しさを魅せるインテリアの演出にこの上なくぴったり。空間を、暮らしをデザインするとは、こういうことなのだなと感じます。

家をつくるとき、きっと誰もが理想や憧れをひとつでも多く実現したいと願います。大切なのは、こだわりの組み合わせ方。相乗効果を発揮させることができれば、想像以上の喜びが得られます。こだわりを洗練するkuni.takeさんの暮らしづくりからは、そのテクニックやアイデアも学ぶことができますので、ぜひ引き続き注目してみてください。