コンテスト中でも短編は書く

3枚の部屋写真から1枚をセレクト
Naoki.さんの実例写真
とても寒い日が続いている。うまく眠れない理由がそこにあるのか別にあるのかはわからないが、不安を抱えているのは確かであり、その不安を拭えることなんて出来ないのかもしれない。薄れることはあったとしてもだ。今日は山中さん(猫)との出会いについて書いてみようと思う。うまく纏められるだろうか。__あの日僕は、一人の時間を持て余し夜の道を散歩していた。その日はとても寒い夜で、キチンと着込んで出掛けた筈だったのだが、コートやマフラーの隙間から、裁判所命令とでもいうかのように容赦なく冷気が浸入してきていた。そういえば手袋をはめ忘れたな、とぼんやり考えながら、ポケットに突っ込んだ手にライターを握り締め、マールボロのタバコに火をつけるべきかどうかで格闘していた僕の目の前を、ササっと黒い影が通り過ぎていった。猫だ。僕は昔から猫に目がない為、タバコのことも忘れて後を尾けてみることにした。その猫は僕に気付いているようだが、特に逃げるでもなく自分のペースを崩さずトトトと歩いていく。そしてチラっとこっちを見る。そしてまた歩く。5分くらい続いただろうか、とうとうその猫はピタリと足を止め、こちらに振り向いた。
とても寒い日が続いている。うまく眠れない理由がそこにあるのか別にあるのかはわからないが、不安を抱えているのは確かであり、その不安を拭えることなんて出来ないのかもしれない。薄れることはあったとしてもだ。今日は山中さん(猫)との出会いについて書いてみようと思う。うまく纏められるだろうか。__あの日僕は、一人の時間を持て余し夜の道を散歩していた。その日はとても寒い夜で、キチンと着込んで出掛けた筈だったのだが、コートやマフラーの隙間から、裁判所命令とでもいうかのように容赦なく冷気が浸入してきていた。そういえば手袋をはめ忘れたな、とぼんやり考えながら、ポケットに突っ込んだ手にライターを握り締め、マールボロのタバコに火をつけるべきかどうかで格闘していた僕の目の前を、ササっと黒い影が通り過ぎていった。猫だ。僕は昔から猫に目がない為、タバコのことも忘れて後を尾けてみることにした。その猫は僕に気付いているようだが、特に逃げるでもなく自分のペースを崩さずトトトと歩いていく。そしてチラっとこっちを見る。そしてまた歩く。5分くらい続いただろうか、とうとうその猫はピタリと足を止め、こちらに振り向いた。
Naoki.
Naoki.
2LDK | 家族

コンテスト中でも短編は書くの投稿一覧

3枚
関連度順
保存数順
いいね順
新着順
表示切替
1
1
1/1ページ

コンテスト中でも短編は書く

3枚の部屋写真から1枚をセレクト
Naoki.さんの実例写真
とても寒い日が続いている。うまく眠れない理由がそこにあるのか別にあるのかはわからないが、不安を抱えているのは確かであり、その不安を拭えることなんて出来ないのかもしれない。薄れることはあったとしてもだ。今日は山中さん(猫)との出会いについて書いてみようと思う。うまく纏められるだろうか。__あの日僕は、一人の時間を持て余し夜の道を散歩していた。その日はとても寒い夜で、キチンと着込んで出掛けた筈だったのだが、コートやマフラーの隙間から、裁判所命令とでもいうかのように容赦なく冷気が浸入してきていた。そういえば手袋をはめ忘れたな、とぼんやり考えながら、ポケットに突っ込んだ手にライターを握り締め、マールボロのタバコに火をつけるべきかどうかで格闘していた僕の目の前を、ササっと黒い影が通り過ぎていった。猫だ。僕は昔から猫に目がない為、タバコのことも忘れて後を尾けてみることにした。その猫は僕に気付いているようだが、特に逃げるでもなく自分のペースを崩さずトトトと歩いていく。そしてチラっとこっちを見る。そしてまた歩く。5分くらい続いただろうか、とうとうその猫はピタリと足を止め、こちらに振り向いた。
とても寒い日が続いている。うまく眠れない理由がそこにあるのか別にあるのかはわからないが、不安を抱えているのは確かであり、その不安を拭えることなんて出来ないのかもしれない。薄れることはあったとしてもだ。今日は山中さん(猫)との出会いについて書いてみようと思う。うまく纏められるだろうか。__あの日僕は、一人の時間を持て余し夜の道を散歩していた。その日はとても寒い夜で、キチンと着込んで出掛けた筈だったのだが、コートやマフラーの隙間から、裁判所命令とでもいうかのように容赦なく冷気が浸入してきていた。そういえば手袋をはめ忘れたな、とぼんやり考えながら、ポケットに突っ込んだ手にライターを握り締め、マールボロのタバコに火をつけるべきかどうかで格闘していた僕の目の前を、ササっと黒い影が通り過ぎていった。猫だ。僕は昔から猫に目がない為、タバコのことも忘れて後を尾けてみることにした。その猫は僕に気付いているようだが、特に逃げるでもなく自分のペースを崩さずトトトと歩いていく。そしてチラっとこっちを見る。そしてまた歩く。5分くらい続いただろうか、とうとうその猫はピタリと足を止め、こちらに振り向いた。
Naoki.
Naoki.
2LDK | 家族

コンテスト中でも短編は書くの投稿一覧

3枚
関連度順
保存数順
いいね順
新着順
表示切替
1
1
1/1ページ