RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、『持たない』『置かない』『増やさない』を徹底したミニマルな住まいづくりをされている、monochrome01さんのモノトーンモダンなキッチンをご紹介します。
鎌倉に家を建てて、約1年。 現在、2人の娘と3人目となるマタニティライフを送っています。 BLACK/WHITE/WOODを中心としたあまり装飾しすぎない、海外のシンプルなインテリアが好きです。 5人家族になっても、生活感のない家を目指したいです。
暮らしを一望できる、主役級のキッチン
エッジの利いたダイナミックかつ、物静かな佇まい……それが、monochrome01さんのキッチンから受ける第一印象です。設計に際してはどのようなことを意識して注文をされたのでしょう?また、キッチン作りにおいて大切にされていることがあれば教えてください。
「家を建てる時にまずこだわったのが、リビング、ダイニングを一望出来る主役級のキッチンにしたい!という点でした。また、 料理をしながら、子どもの遊ぶ様子や食事をする様子が分かるようにしたかったんです。そのため、開放的かつ存在感のあるアイランドキッチンを選びました。」
間取りの中でのキッチンの特徴を簡潔に
LDKの奥にドンと構え、圧倒的な存在感を放つアイランドキッチンは、間取り図だけで見ても主役級です。それゆえに、どの角度からも視界に入るキッチンですから、収納やコーディネートにも工夫やこだわりが多くあるのではないでしょうか?早速、monochrome01さん宅のミニマルなキッチンの魅力について迫っていきましょう。
キーワード1 海外スタイルの大型収納
「我が家ではホームパーティーをすることが多く、大きな食器はもちろん調理器具や食品も、とにかくたくさんのキッチンツールやアイテムがあります。これらをすっきりと納めるべく、背面収納は全長3m75cmの大型サイズをオーダー。さらに、海外のキッチンを参考にパントリーも広めに作ってもらいました。ダウンライトを埋め込んだり、ディティールにも海外スタイルを取り入れています。」
キーワード2 徹底した生活感レス
「よく、『生活感がないね、毎日料理してる?』と言われるんです。 油ハネや、埃が気になるので、常にキッチンに必要最低限のものしか出していないせいだと思います。 コンロ周りやシンクなども掃除がしやすいように、とにかくものを置かないことを心がけています。」
キーワード3 動作もミニマルする収納
「どうしてもしまうのが面倒だったり、取り出しにくいと出しっぱなしにしてしまいがち。せっかく収納が充実していても、こうなってしまっては意味がありません。だから我が家では、調理中でもワンアクションで簡単に取り出せて、すぐにしまえる収納環境を作るようにしています。お陰で、出しっぱなしにしなくても使いやすく快適なので、生活感がうっかり残る……ということもありません。」
使う・片付けるといった動作までもミニマルにする収納の工夫が、生活感のない空間を生み出しているんですね。そして、生活感を最大限取り除いた空間だからこそ、キッチンがより強い存在感を放っています。ここからは、さらに詳しくmonochrome01さん流の生活感レスな空間づくりのコツについてお伺いしていきます。生活感をオフしたいけど、収納が追い付かない!という方も必見です。
生活感レスなキッチンを作る3つのコツ
その1 生活感アイテムは色を統一してカモフラージュ
「どうしても生活感が出てしまうアイテムってありますよね。そんなアイテムは、同じ色のケースに入れ替えたり、カバーを付けてカモフラージュしています。例えば、ラップやホイルは、ideacoのラップケースを愛用中です。調理手袋やキッチンポリ袋も専用ケースに詰め替えています。こうすることで、アイテムごとのパッケージから出る生活感や、色の繁殖を抑えることができるんです。 また、シンクにも基本ものを置かないので、三角コーナーは使用していません。代わりにスタンド型のポリ袋立てに調理中のゴミは捨てるようにしています。 」
その2 美しい佇まいの家電・容器を選ぶ
「炊飯器、オーブンレンジ、ホームベーカリー、米びつは毎日使用しますし、しまい込んでも不便ですから、カップボードに並べて置いています。このように、見える部分に出しておくアイテムは、スッキリ白で統一。また、美しいフォルム、似たような質感のものを選ぶようにも心がけています。 ちなみに、お気に入りの米びつは野田琺瑯のもの。」
その3 シンクは常に美しく
「アイランドキッチンは常にリビングから見えるので、シンクはいつも綺麗に保つようにしています。 ものを極力置きたくないので、付属のスポンジラックも付けていません。水きりかごも使いません! もちろん、生活感の出るスポンジもブラックで統一して、洗剤もボトルに詰替えて使用しています。 そして、一日の終わりにシンクの水滴をすっきり拭き取ることを習慣にしています。 」
最後にキッチンをもっと素敵にするためのアドバイスをいただきました
「『毎日お料理をする場所だから、家の中で一番お気に入りのものを揃えたい!』という気持ちだけで、最初は不必要な物まで揃えてしまっていたり、見た目だけで選んだりしていたんです。 また、以前ははプチプラなものばかりを集めては、捨てて、を繰り返していました。 でも、それでは無駄が多く、もったいないということに気が付いたんです。最近は使い勝手や、永く使えるもの、に重きをおいて必要なものだけを取り揃えるようにしています。何より、大切にしていきたいと思えるものを集めると、自分らしいキッチンになっていくと思います。」
まとめ: 『省く』ポイントを見つければ、自分らしく使いやすい生活感レスは叶う
まるでモデルルームかのように、どこまでも生活感を感じさせないミニマルなmonochrome01さんのキッチン。それを実現しているのは、monochrome01さんの工夫と努力の積み重ねでした。使う・しまうの動作までも最小限にすることで、生活感レスを無理なく日常化させているのもお見事です。また、色を統一した容器に詰め変えたり、カバーを付けるといった工夫なら、収納が不足している家庭でも取り入れやすいのが嬉しいですね。
生活感を省くといっても、色、動作、見た目とそのポイントは様々です。生活感のない清々しいキッチンを目指すなら、その状態をいかにキープするか……ということも大切に、自分にとって省きやすいポイント見極めてみてください。きっと、monochrome01さんのように、使いやすく無理のない自分だけの理想のキッチンスタイルが見えてくるはずです。
monochrome01さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!