「23区で唯一無二のカフェスタイル。リノベという夢への近道」 by 87さん

「23区で唯一無二のカフェスタイル。リノベという夢への近道」 by 87さん

中古住宅を購入し、住まい手のライフスタイルにあった形にガラリと変える「リノベーション」。この連載では「施主目線」に立ち、リノベーションでなければならなかった理由やパートナーを選んだ基準、そしてこだわりポイントを掘り下げます。

今回は、アクセスの良い東京23区という立地に、予算内で理想の住まいを作り上げられた87さんご夫婦の中古マンションリノベーションの体験をご紹介します。すっきりと白基調でまとめられた、スタイリッシュなカフェ風の空間と、それを作り上げるための87さんご夫婦と職人さんとのやり取りなども必見です。

今回教えてくれたユーザーさん♪

子供の頃から間取り図を見て妄想するのが好きでした(笑) インテリアにお金をかけるようになったのは、今のおうちに住んでからという初心者です。 好きな色は白です。 instagramで、リノベのbefore/after写真を気まぐれ更新しています。
http://instagram.com/87.home

そもそも家探しをしようと思ったきっかけは何ですか?

87さん

「以前の賃貸には4年ほど住みました。 同棲を始めた時に、実家の最寄り駅にも電車で30分くらい、渋谷や新宿に出やすい場所ということで選んだ地域です。 ただ、2年ごとにある賃貸の更新が2回目になろうとした頃、家賃2か月分の更新料が『高くてもったいないな』と考えるようになりました。 住まい探しを始めたのは、この更新が近づいたのが一番のきっかけです。 同時に、ちょうど地元の友人数名が戸建てを購入したと聞いてうらやましくもなりました。 そうしてなんとなく、『自分のおうちが欲しいな』と思うようになっていたんです。 でも、今の場所では戸建てはおろか、マンションでさえも難しいかな……という不安もありました。 そこで、新築マンションを買ったばかりの上司に、どれくらいのローンが組めるか教えてもらい、その気にさせられたりもしています。」

どうして、リノベーションじゃなければダメだったんですか?

87さん

「それは、予算内で好きな家に住みたかったからです。

私はひとり暮らしの経験がないまま同棲を始め、実家を出ました。 さらに、夫も私もお金のかかる趣味があり、家にかけられるお金は限られていましたので、家賃は10万円くらいで収まる物件を探すことになります。 そうすると、新しいけど狭い物件か、広いけれど古い物件か、という選択肢に……。 結局、2人で住むにはそこそこの広さがあるけれど、実家よりも古い賃貸になりました。 私は実家の頃から築10年以上の家に住んだことがなく、古い家には慣れがありません。

いざ住んでみると、水回りの古さが特に気になり始めます。 他にも、狭くて使いにくいキッチン、ときどき冷たい水が出るお風呂などなど、『いつかは引っ越すから』と思いながら我慢して暮らしていたんです。 だからこそ、快適なおうちへの憧れが一層、強くなっていました。 そして、無駄なものはなく、自分たちが快適に暮らせるおうちへの一番の近道を探したら、リノベーションという答えになったのです。」

リノベーションという選択肢を考えたきっかけと、情報&依頼先の探し方を教えてください

87さん

「まずきっかけは、賃貸ではなく自分の家が欲しいという気持ちがわき始めた頃、 仕事の先輩が中古マンションを買って、セルフリフォームをした話を聞いたことを思い出し、いろいろと調べ始めたことです。 同じ仕事ならだいたいの年収も予想がつきました。私でも、中古マンションなら買えるということを、先輩の話を聞いてわかったことも大きいかもしれません。

でも、セルフでリフォームなんて、気が遠くなり想像できず、まずは、『中古マンション』で検索をしてみることにしました。すると、『中古マンションをリノベーション』と書いてあるサイトを見つけたんです。そのサイトを開いたのが、思えばリノベーションにたどり着いたきっかけとなりました。

施工会社の探し方は、実はすごく単純なんです。『リノベーション』と検索をして、最初に出てきたLOHAS studioさんに決めました(笑)。 LOHAS studioさんの施工事例を見てみたら、時間を忘れてしまうくらいワクワクしてしまって、 その日のうちに夫に『リノベーションなんてどう?』と、ホームページを見てもらいました。 そうしたらなんと、朝まで寝ずに全ての施工事例を見たと言うんです。 今度、説明を聞きに行こうよと、そのまますぐにホームページから予約をしました。 不動産業もされている会社さんなので、物件購入+リノベ代でローンが組めるところも、まったく金銭面の準備をしていなかった私たちにとってはありがたい点でした。」

実際にできあがった家を見たときは、どう思いましたか?

87さん

「確認で何度も途中見に行っていましたし、賃貸のおうちからも徒歩で行ける距離だったので、時々のぞいていたんです。 左官の職人さんと珪藻土の塗り方の確認をしている時や、憧れのカウンターができているのを見たときは、本当にワクワクしました。 珪藻土は、職人さんがこうしたら奥行きを感じるというアドバイスなどをくれて、当日塗り方の変更もしてくれました。 よく見ないとわからないくらいなんですが、お客さんが気づいてくれたときに、どうしてその塗り方にしたのかをつい語ってしまいます(笑)。 新築マンションで、無垢の床や珪藻土の壁を私は今まで見たことがないので、そこは自慢のポイントです。

母が何度か遊びにきて影響されたのか、実家の和室をリフォームして無垢床にしたりなんてこともありました。 キッチンも好きなタイルを選んで、必要なだけの収納を付けてもらったので、無駄がありません。とても快適です。」

特に気に入っている場所はどこですか? 5つ教えてください

①ブルックリンカフェのような無垢材のカウンター

87さん

「とにかく、デザインをしていくときのテーマは『カフェのようなおうち』でした。 カフェといってもナチュラルな感じのイメージではなくて、後から考えてみたらブルックリンにあるカフェのような感じだったかなと思います。 私の中で、カフェと言ったらカウンターという思い込みもあり、カウンターは欠かせませんでした。 天板を無垢材にしてもらったのと、同じ無垢材で吊り棚を造作してもらったのがお気に入りです。」

②ここにしかない味わいを楽しめる無垢の床

87さん

「昔から真っ白なお家にも憧れていたため、つやつやな真っ白なフローリングがいいかな……と思っていました。 でも、打ち合わせの時にカフェのようにしたいなら無垢の質感が良いと強く勧められたんです。 もしかすると私の思う『カフェ』と、デザイナーさんに伝わっていた『カフェ』は違うものだったかもしれません。お勧めされた床はナチュラルな印象で、私のイメージとは少し違うように最初は思いました。 それでも無垢の床に決めたのは、床で家の印象はほとんど決まると言われたことと、せっかくリノベーションするんだから新築物件にはないようなものにしたいという気持ちが勝ったからです。 今になってみたら、無垢の床ならではの味のある感じがとても気に入っています。 もしも次に別のおうちに住むとしても、絶対に無垢の床にします。」

③経験値で導き出した、必要最低限でも快適なキッチン

87さん

「仕事をしているので、主婦の方に比べたらキッチンに立つ時間は短いかもしれません。でもだからこそ、仕事で疲れて帰ってきたときには、快適なキッチンで料理をしたいと思います。 今まで築10年以上の家に住んだことがなかった分、いろんな家のいろんなキッチンを見てきました。 食洗器は実家で使わなくなったからいらなかったとか、食器はすぐ出せると便利とか、シンクの広さとか、色とか……何が無駄で何が必要かは自分の中ではっきりとしていました。 もともとの間取りに入れられるキッチンのサイズは限られていたので必要最低限ではありますが、とても快適なキッチンが手に入ったと思います。 特にタイルはすごく悩みました。 いつもタイルを見てキュンとできるので、これにして本当に良かったです(笑)。 料理をしたくなくても、キッチンに立ちたくないとは思わないですみます。」

④プライバシーにも配慮した、採光取りのガラスブロック

87さん

「一番北向きの個室は、ほとんど陽が当たりません。 購入前の物件を見学をした時は、物置のように使われていた暗い部屋でした。 となりの部屋は夕方まで陽が入るので、間の壁に室内窓を入れることにしました。 もしも子供部屋になったりしたとして、プライバシーの問題などもいろいろ考え、のぞいても見えない位置にガラスブロックを入れました。 ベッドの上に来るので、デザインとしてもかわいくて気に入っています。」

⑤無地のキャンパスのような、白基調の建具や壁

87さん

「真っ白なおうちに住みたいという夢もあったのですが、夫は黒が好きなんです。 ちなみに、リビングのカリモクも夫の好みで買ったもの。 そこで夫婦の好みの中間をとれて、どんなインテリアやカラーとも相性の良いよう、建具や壁はなるべく白にして、ベースの空間が真っ白なキャンパスになるようにしました。 アクセントウォールも、最初はグレーやコンクリといった無彩色で意見を出していました。 デザイナーさんもそれじゃつまらなかったのか、カラーを提案されたので、そこは言われた通りにしています(笑)。

LDKの入口のドアもせっかく無垢で作るので、その味が活かせそうなブルーになりました。 その他は珪藻土の真っ白な壁、唯一扉のある収納のリビングのクローゼットの扉、個室の扉、施主支給のアメリカンスイッチ、キッチンの天板をオプションで白にしたり、白いタイルにしたり、とにかく白をたくさん使用しています。」

リノベーションを振り返ってみて、いかがでしたか?

87さん

「まず良かったことは、新築では叶えられなかったような内装の家に住むことができたことです。休みの日も出かけたくなくなるくらいです。 持っている家具や、これから買いたいと思っている家具に合わせて床や壁の色を決められるところも、リノベーションの良いところだと思います。

私たち夫婦は、私が平日に休みで、夫はカレンダー通りなので、休みを合わせて打ち合わせに行くのがとても大変でした。 自分の中ではこんな風にしたいと決まっているのに、打ち合わせがなかなか思うように進まないことにモヤモヤしたりなんてこともありました。 夫は、仕事をしているみたいだと言っていました。 でも、引き渡し前のチェックの時に、仕事でもチェックをしている夫が、新築より細かいところまでしっかりできていると言っていたのが印象的です。 マンションの場合は、一棟作るにはどこか見逃してしまうところがあるのかもしれませんが、一室だけ作るなら見逃しや手の抜きようがないですもんね。 そんなこともあり、すごく安心して住めています。

こうしておけば良かったと思うのは、予算の都合上、お風呂はそのまま変えていない点。 そのうち変えたいと思っています。 また、LDK以外の部屋の壁は壁紙を使いましたが、珪藻土の気持ちよさが癖になり、いつかはすべての壁を珪藻土にできたらもっと良いと思っています。 なにより、家を買おうと貯金などをしてこなかったので、少しでも家のために貯金をしていたら、もう少し造作棚が増やせたのにとか、お風呂を変えられたのにとかは考えてしまいますね。 別のお金の問題でいうと、マンション購入でローンが始まり、リノベーション中は住むことができないので賃貸の家賃もかかります。 何事も計画的に進めることが大事だと思います。 それでも、またいつか別の物件で一からリノベーションをしたいと思うくらい、すごく楽しい経験となりました。」

お話をお伺いして

実家との距離、交通の便、その両方を満たす東京23区という立地を変えず、予算内でマイホームを手に入れるには、リノベーションが一番の近道だったと87さんは語ります。そして、立地だけでなく最大限に理想を叶えた、居心地の良い空間を手に入れられていました。ご夫婦の好みの違いや、職人さんのアドバイスによる変更、そこから生まれる予想外の進化……家づくりの醍醐味がぎゅっと凝縮した体験を聞くだけでも感じられる、家に対する愛情の深さが、空間の味わいや趣となって宿っているようにも感じます。そんな風に、じっくりと住まいと向き合うことができるのもリノベーションだからこそではないでしょうか。「カフェ」というテーマひとつとっても人により感じ方は違い、それが重なり合うことでより洗練され、唯一無二のものになっているのが印象的でした。

また87さんは、これまでに見てきた・暮らしてきた経験や身近な方たちの意見から、自分にとってベストなスタイルやベストな家づくりのカタチを想像されています。予算も快適の条件も人それぞれ、87さんのように日ごろからイメージを作り上げていく努力をしておくことも、家づくりには大切なファクターとなるんですね。

87さんのお住まいについて

  • 所在地: 東京都23区内
  • 物件種別: マンション
  • 建築面積: 64.5平米
  • 間取り: 2LDK
  • この家に住む人: 夫婦
  • 施工期間: 3ヵ月
  • 総費用: 約650万円
  • 設計: LOHAS studio(株式会社OKUTA)

87さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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