RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。
今回は、自然素材に華奢なラインが美しい、洗練されたシンプルでやさしいナチュラルインテリアにお住いのkanata_さんに収納のコツをお伺いしました。
今回教えてくれたユーザーさん♪
念願の自然素材の家に越して、半年が経とうとしています。時間の歩みに流されながらも、未だに、余してしまった 中途半端なものを減らす作業をしたり、心地よい収納を求めてあれこれ動かしたりしています。自分にとって「いちばん心地よい自分の住まい」をじわりじわりと 目指しています。
収納も風景の一つという意識をもって
物は全部しまい込まず、インテリアとして楽しむように収納されているkanata_さん。階段の壁面本棚や、キッチンの収納棚など、収納物はすべて見えているのに、すっきりと、しっくりと、kanata_さんのお宅のナチュラルインテリアによく馴染んでいます。
「椅子に腰掛けて眺めるものであれ、引き出しの中身であれ、収納もその住まいの風景だと思います。好きな風景をひとつずつ増やせるように、その風景が自分にとって心地よいものであるように、暮らしがみえる風景であるように、自分がみえる風景であるように……、そんな収納づくりを心がけています。」
なるほど、「収納も風景」そんな思いをもって、インテリアと収納をカタチ作っていたのですね。ほっこりと安らぐような心地よさを感じるkanata_さん宅のインテリア。確かに、ナチュラル素材をベースとした物達、かご、暮らしの道具、本、グリーンは、そんなインテリアを作るのに欠かせない物として、扉の中に収納するにはもったいなく、確かな存在感をもって部屋に趣を添えていますよね。さて、今回kanata_さんに教えていただくのは「自分のベーシックを定めてつくる、すっきり心地よい収納のコツ」です。早速見ていきましょう!
自分のベーシック(=自分の暮らし)でつくるすっきり心地よい収納3つのコツ
その1 心地よいもの(=自分のベーシック)を定める
「生活していく中で、時間を共に過ごして、自然に分かってきた、本当にすきなもの、眺めていたいもの、気づくとつい(よく)手に取ってしまう器や道具、ぶれない軸のようなものである自分のベーシックを定めます。単純にモノを『減らす』のでなく、そうやって自然に残った 『自分たちの生活に見合った分量』を保つことを大切にしています。どう収納するかでなく、まず、何を収納するかと向き合うことが大事かな、と思います。」
その2 お気に入りがきれいに見える「間合いと余白」を意識する
「自分にとって心地よいものは、見える場所に置きたくなるものです。好きなものたちがちゃんときれいに見えるように、間合いと余白をとっています。きれいに見えるだけでなく、余白や間合いがあると、お掃除も出し入れも快適、心も軽くなります。」
その3 色だけでなく、素材やニュアンスを定めすっきりと
「同じ『白』であっても、色のやわらかい白が好きで、自分にとって心地よいと思っています。だから、抜けるような 青みがかった『真っ白』が入ると、急に景色に違和感が出ます。キッチン道具やドアノブのシルバーも、塗装でなくツヤの落ち着いた ステンレスのシルバーが心地よい……そういう細かい自分のポイントや軸がわかってくると、収納という景色、住まいの空間はすっきりすると思います。 また、収納するときは色や素材ごとに、エリアをまとめると、よりすっきりすると思います。」
オススメの収納アイテム
ポリプロピレンという気軽で身軽な素材でありながら、儚いグレー味の塩梅、落ち着いたマットな表情は絶妙だと思います。基本的に自然素材主義ですが、やはりこの身軽さは必要で、自然素材ではないけれど、ちょうどよく品があって、その中庸さが今の私にはぴったりきています。
販売サイトで商品を見る最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました
「RoomClipは、自分が心地よいイメージを探るとてもいいツールだと思います。収納についても、いいな と思うイメージをストックしていくと、最初はぼわぼわっとした雰囲気だけだったものが、だんだん具体的に明確になります。色や素材のテイストだけなく、このくらいのきっちり感とか、ゆるさとか、このくらいすっきりしている方が好き、逆にこのくらい ものが出ている方が安心するとか、自分の好みがはっきりとしてくるのではないでしょうか。自分にとって、心地よい収納のイメージを具体的に持つことも、収納づくりにおいて大切なことのひとつかもしれません。」
自分を見つめ直すことから始める収納づくりもいいですね♪
収納となると、物を「片づける」ことに目が向きますが、今回kanata_さんが教えて下さった収納のコツは、「物とどう暮らしていくか」に目線を向けたものでしたね。暮らしと収納は密接に関わりあっているのを感じました。まず、見つけていきたい”収納におけるマイベーシック”という考え方。自分の中にある本当に好きな物、ブレない軸を見つけることが大切とのこと。また、素材やテイストもそろえ、すっきりとした統一感を演出し、置くときはきれいに見える間合いと余白も意識していくように。それらに気を付けていくことで、眺めて美しく、お気に入りに囲まれた豊かな暮らしにつながるのですね。皆さんも、自分の好みに向き合ってみることから収納づくりを始めてみませんか?
kanata_さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!