
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、ナチュラル×モダンでシンプルにインテリアを楽しまれているMarocoさん宅のキッチンをご紹介します。生活感も演出材料にした、スマートな空間です。

主人と私、8歳6歳1歳の子どもたちの5人家族です。にぎやかな中、家事と育児に奮闘する毎日。 家を建てる前よりも、今の方が、建物もインテリアも大好きになりました。日々RoomClipなどを通して、いろいろな情報に刺激されながら妄想するのが楽しみです。
一目惚れからはじまった、新しい理想形
Marocoさん宅は、シンプルなモダン空間に、ナチュラル要素を取り入れた、心地よくスッキリとしたインテリアが魅力的です。そんな空間に、さらりと馴染んでいるオープンなキッチンは、無駄がそぎ落とされた白基調のスマートな佇まい。宙に浮いているようなつくりや、突起のないフラットデザインの背面収納が、スタイリッシュな雰囲気を盛り上げているように感じます。まずは、Marocoさんなりのキッチンへのこだわりから、お話を伺ってみましょう。

「我が家のキッチンは、1階全体を見渡せるオープンタイプのみんなが使いやすい空間です。
家づくりを始めた当初は、『とにかく隠したい!』と思っていました。冷蔵庫やオーブンレンジ、トースター、など生活感の出るものは全て隠したい、パントリーの中にしまい込みたい、と考えていたんです。なかでも特に隠したかったものは『手元』。特別、料理が上手なわけでもない私は、料理途中の散らかった状態を見られるのはちょっと……と思っていました。
でも、いざショールームへ行ってみると、『これだっ!』というものに出会い、考えが変わりました。
そこから、気に入ったキッチンに合わせて収納の在り方も考え直し、家電はオープン収納で使いやすく、家族みんなにとって分かりやすく楽しい空間へと仕上げていきました。」
LDKを見つめるスタイリッシュなキッチン

なるほど、一目惚れで考えが一変したんですね。『とにかく隠したい!』当初、抱いていたそんな思いとは裏腹に、Marocoさんが選んだのは、I型のフルオープンな対面キッチン。レイアウトも、LDK全体を見渡せる位置であり、LDKのどこからでも丸見えになる場所です。そうした中、『隠したい』というMarocoさんのこだわりは、洗練され残っています。充実の背面収納をはじめ、キッチン横のくぼみには、ストックや日常のアレコレを格納できるパントリーがつくられていました。でも、Marocoさんが一番気にしていた『手元』は、隠れていません。代わりにあるのは、十分な作業スペースです。余裕のある空間だからこそ、ちょっとものを広げて、のびのび作業が楽しめそうです。ここからは、さらに詳しくMarocoさんのこだわりポイントにフォーカスしていきます。スタイリッシュにキッチンをコーディネートしたいという方はもちろん、これからキッチンのスタイルを見直そうと検討されている方も、ぜひチェックしてみてください。
キーワード1 ステンレス×白×グレーでスタイリッシュに



「お手入れがしやすいステンレスを基調としています。壁やタイルには、明るさと清潔感を与えてくれる白とグレーを選びました。 もともとのデザインが、少し宙に浮いているようなモダンなデザインだったので、カッコイイ感じを邪魔しないよう、ものをごちゃごちゃと置かないことを意識しています。 背面収納も、上や真ん中を抜くことで、圧迫感を抑え、より視界がワイドに広がるようにしました。」
キーワード2 シンプルに、小物で雰囲気を変える



「キッチンは、木目の多いリビングと一体になっているので、新築当初は統一感が出るように木目のある小物をたくさん取り入れていました。温かみが出てそれも大好きでしたが、最近は木目のものを少し減らしています。 白やグレーで、インテリアに馴染ませていた家電をブラックに変えたので、締め色がプラスされ、よりカッコいい雰囲気になったと思います。」
キーワード3 大人数でも使えるスペースの余裕



「友達や親戚を呼んで、中庭でBBQをすることが多い我が家。キッチンは、人をたくさん呼んでも、みんなで協力して作業ができるように、広めのスペースをとっています。 普段の生活でも、家族みんながストレスなく通れるスペースが確保できているので、とても快適です。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください





「キッチンは長い時間いる場所です。 自分のお気に入りのものを見つけて、テンションを上げていきたいですよね。 お気に入りのものをどう配置するか、使いやすいか、生活しながらでも少しずつ変えながら、自分に合ったスタイルを見つけていくことが大事だと思っています。」
まとめ: フルオープンでも、隠したいものは隠せる

Marocoさんのキッチンは、フルオープンです。そして、宙に浮いたようなデザインのキッチンのデザインとリンクする、上部と中央部を抜いた背面収納のモダンなデザインが、スタイリッシュな雰囲気をLDK全体に漂わせていました。特徴的なのは、『隠したい』Marocoさんの願いが、オープンなキッチンを採用することで洗練されている点です。オープンタイプだからこそ、隠せるところは限られます。だからこそ、収納の位置やカタチを丁寧に計算し、キッチン全体のイメージを崩さないディティールが何かもよく考えられているのが素敵でした。すべてを隠すのではなく、家電の色や素材をコーディネートにうまく活かすテクニックも参考になります。
親戚、友人知人を集めてのBBQをよく楽しまれるというMarocoさん。結果的に、オープンなキッチンは、たくさんの人たちがワイワイと一緒に作業ができる、Marocoさんご一家のライフスタイルにぴたりとフィットしていたのではないでしょうか。もしかすると、それも一目惚れの要因なのかもしれません。Marocoさんは、直感に素直に従い、自分にとって新しい理想形、フルオープンでも隠したいものは隠すキッチンを実現されています。Marocoさん流の素敵なコーディネートテクニックだけでなく、柔軟な発想の転換もぜひ、参考にしてみてください。
Marocoさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!