
本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回ご紹介するのは、都内の1Kでひとり暮らしを満喫されているnotsuさんの、エキゾチックな香り漂うお部屋です。ひとつひとつにこだわりと物語のあるインテリアは、1Kという住まいを唯一無二の空間へと紡ぎあげていました。
今回教えてくれたユーザーさん♪
プロフィール
お住まい

- お住まいの地域: 東京都
- お部屋の種別: 1K(キッチンと居室がドア等で仕切られている)
- 居住面積: 25m2
- 家賃: ヒミツ
- この家に住む人: 本人のみ
- ご職業: 会社員(IT)
- 趣味: 読書、旅行、バー巡り、文章を書くこと
いまのお部屋に決めた理由はなんですか?


「社員寮なので選ぶ余地はありませんでしたが、新しくてキレイなところと、図書館が近いところが気に入っています。」
お部屋のこだわりを教えてください


「イギリス+オリエンタル、モダン+アンティークが基本ラインです。テーマカラーは水色とブラウン。家具のレイアウトもコーディネートも、基本的にはメインとサブを意識して、主役となるものをまずひとつ決めてから取りかかることが多いです。とは言え、テイストや色が統一され過ぎるのもつまらないので、ある程度、はずしてみることもあります。バランスには、とても気を遣っています。
また、狭い部屋ですが『インテリアは大きいものを』というポリシーがあるので、ひとつひとつが大きいですね。」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?


「チェスターフィールド風の寝椅子です。人生で一度は寝椅子を置いてみたいと思っていました。実際取り入れてみると、見た目だけではなく居心地も最高でした。大体ここで本を読んだり、プロジェクターで壁に映した映画を観たり、文章を打ったり、お酒を飲んだりしています。」
主役も助演もスター級の、ここにしかない空間づくり【ここがポイント!僕&私の工夫】
①主役は大活躍のトルコカーテン


「まず主役は、このトルコカーテンです。部屋に入った瞬間のアイキャッチであり、テーマの象徴であり、間仕切りでもあります。また、見えると賃貸部屋感が出てしまう吐き出し窓と、エアコンを隠す役割もしてくれています。主役にふさわしい働きっぷりです。」
②助演にはもったいない、風格のあるトランク


「こちらは、助演というには存在感があり過ぎるトランクです。1920年代くらいのものですが、驚くほどキレイです。新しいものにはないこのサイズ感と、木枠のデザインが理想通り過ぎて、出会った時に感激したのを覚えています。古い物ならではの、オンリーワンの風格があります。」
③しっとりと重厚感を加える、渋キャラサイドボード


「助演その2は、渋キャラなブリティッシュオークのサイドボードです。古物ならではの手の込んだ飾り彫りが素敵です。こんな見た目ながら、背面も扉付と機能性も充実しているので、電子機器入れに重宝しています。彼のおかげで、部屋に心地よい重厚感が生まれます。」
④変化球でも雰囲気を乱さない、ウォーディアン風の植物


「室内温室です。生花以外も植物を置きたかったのですが、通常の観葉植物だと、今の部屋の雰囲気に負けそうなので、ウォーディアン風にしました。隣のサイドボードと時代背景を合わせつつも、良い変化球になったかなと思います。」
⑤アドリア海の青を思わせる花瓶も名脇役


「花瓶は、枝物が挿せるくらい大きいものを選んでいます。素材もただのガラスだとつまらないよな……と散々悩んだのですが、最終的にBITOSSIに落ち着きました。美術品のような青が、部屋の雰囲気に合っていて、選んで大成功だったと思います。」
最近買ったナイスなアイテムを教えてください

デザインと、何より手軽に手に入るテラリウムケースの中で一番大きいことが決め手です。実を言うと、もっと大きいものがあれば、なお良かった……。
販売サイトで商品を見る今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください

「家具の個人輸入です。欲しい家具が、日本で売っていないことが多いため。ついでにこれは要望なのですが、RoomClipさんの『Wants』に、他の人が掲載している商品以外から載せられるようにできないでしょうか?そしてインテリア店がそれを見て輸入販売してくれたらなぁ……と夢見てます。」
お話をお伺いして

notsuさんの1Kレイアウトはいたってシンプルです。けれども、個性的です。その理由は、選ばれた家具のひとつひとつの趣が深く、そしてそれぞれのサイズが大きいこと。特に『主役』と言わしめるトルコカーテンを使った、大胆なゾーニングは印象的です。オリエンタルな柄と透け感で、どことなく艶っぽく空間を演出しながら、隠したいものは隠すというのが素敵です。なるほど、こんなカタチでこだわりを楽しみつつ、賃貸や間取りという物件に生じがちなネックを払拭することもできるんですね。
もちろん、助演のアイテムたちもどれも魅力的です。ローテーブル代わりのトランク、機能的なサイドボード、照明、花器……どれも脇にありながらも、確かな光を放つものたちばかりでした。notsuさんのお部屋づくりを見ていると、1Kやワンルームだからと言って、コンパクトな家具にこだわることはないことを実感させてくれます。ぜひ、既成概念に縛られず、もっと自由に、もっと素直に、自分の感性に従ってインテリアのキャスティングを楽しんでみてください。
notsuさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!