「テーマは、居心地のいい空間ができたらという思いを込めて『くつろげる台所』です。朝から陽の明るさを感じられる空間にしたくて、キッチンは東側にしました。生活道路に面しているため、腰窓は普段シャッターを降ろしたままにするかもしれないと思い、明かり取りのFIX窓をつけています。

また、床面積が少ないのでスペースを抑えられる壁付けI型のシステムキッチンを採用。背の高い冷蔵庫やレンジ台もシステムキッチンと並べるように、すべて壁側に配置しています。これは、ダイニングセットを置くスペース確保の狙いもあります。」

「自分は少し生活感のある感じが好きなので、ナチュラルなカフェ風をイメージしてほどよく見せるスタイルをとっています。調理台側と壁側の雰囲気は違うけれど、どちらも自分好みを貫き気に入っています。昔の家によくあった独立キッチンであるのも特徴ではないでしょうか。この間取りが羨ましいと言われたこともあります。我が家のキッチンを見て、白いキッチンにリフォームしたとのお話を最近聞いてうれしかったです。」

「生活感をほどよく見せるという意図もあって、よく使うものはすぐ手にとれる場所に置くようにしています。キッチン側は色味を抑えることで生活感とのバランスをとりました。お気に入りのティーカップやコーヒーグッズなど、見た目でも楽しめるアイテムはディスプレイにもなるので、壁側で魅せる収納にしています。一方、さほど量を持たない食器類は、システムキッチンの中に全て収めました。食器棚がいらない分、圧迫感がないので狭さを感じません。」

「使い勝手に合わせて、DIYでアップデートを繰り返しています。例えば、ホワイト塗装済みの1×4材を使った棚は、よく使うものをワンアクションで取り出しやすくするために位置や高さにこだわって作りました。他の組み立て家具で使用しなかったバーを利用して落下防止対策もしてあります。鍋収納にぴったりな引き出し付きキッチンラックの一部に、入居当時作ったテーブルとセパレート型にして使っていたカウンターを解体して出た板を利用するなど、DIYだからこその再利用も楽しんでいます。RoomClipでコメントや保存といったリアクションを多くいただいている、サブウェイタイル風シールのDIYも気に入っているポイントです。」

「例えば、タイルに憧れていたら簡単に扱えるタイル風シールを試してみるなど、羨ましく思ったら真似でいいから『好き』を取り入れてみてはいかがでしょうか。その繰り返しが積み重なると、自分らしい空間になってくるように感じます。」