ボブ・マーリー、岡本太郎、手塚治虫、ナイトメア・ビフォア・クリスマス……。
一見バラバラに見えるグッズやポスターがセンスよくちりばめられて、
赤をベースにしたレトロでポップなテイストの部屋が、独特の個性を出している。
運営チームでそんな印象をずっと持っていたのがkayochingさんです。
神戸に住むkayochingさんには、三宮駅前にある老舗喫茶店「にしむら珈琲店」でお話を伺いました。
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————————————————————————————————#13「コレクターのレトロポップ・インテリア」〜kayochingさん————————————————————————————————
ーーーkayochingさんの部屋、といえばやっぱり面白くてポップな雑貨が印象的です。雑貨屋さんで働いてたりするんですか?
「以前1年ほど雑貨屋さんで働いてたんです。神戸に5店舗くらい展開していた雑貨店です。基本はアジアン雑貨のお店だったんですが、そのうち1店舗だけレトロポップな感じの雑貨を取り扱っている『モダンフリークス』というお店があって、そこがすっごく好きだったんです」
「ただ結局ずっとアジアン雑貨の方のお店に配属になっちゃって、好みとは違うところだから無理!!ってなっちゃて辞めたんですけどね」
ーーー雑貨とかフィギュアが好きになったきっかけってあるんですか?
「高校3年のときに神戸ハーバーランドにビレッジバンガードができたのが大きかったのかな。初めて行った時に衝撃を受けて、そこから通うようになりました」
ーーービレバンはやっぱり最初衝撃を受けますよねー。
「そうそう。フィギュアを買うようになったのもビレバンですね。18歳くらいの時にナイトメア・ビフォア・クリスマスのジャックのフィギュアを見つけて」
「元々骸骨モチーフが好きだったこともあって、一目惚れして買ったんです。その後、他のキャラクターのフィギュアも欲しくなって揃えちゃいました」
ーーーティム・バートンはいいですよね。確かにkayochingさんは他のディズニーアニメよりもダークなテイストが似合っていますよね。ちょっと変わったものを好きになったのはいつごろなんですか?
「うーん。どこからだったんだろう。元々中学生まではみんなが可愛いっていうものが好きだったんですよ。少女漫画とかも読んでたし。部屋にはSMAPのポスターとかも貼ってたんですよ(笑)黒歴史です」
ーーーへー!それは意外です。僕も広末涼子のポスター貼ってたときもありましたよー。確かに黒歴史だ(笑)
「それで高校1年生の時にボブ・マーリーに出会ったんです。友だちが『めっちゃカッコイイおっちゃんがおるねん!』って教えてくれて、衝撃でした」
ーーーへーー!いい出会いですね。SMAPのポスターも貼り替えたんですか?
「ちょうど実家が引っ越したんで、その時に黒歴史を一掃しました。ビレバンで買ったボブの大きなポスターやポストカードを貼りまくってましたね」
「ただ、レゲエが好きになったというよりはボブ・マーリーが好きだったので、ゴリゴリのラスタカラーとかにはしなかったですね。もうちょっとポップな色合いでした」
ーーーそのレトロポップな感じの色合いとボブ・マーリーとかキン肉マンとか手塚治虫といった、一見関係ないけど、kayochingさんが好きなものをセンスよく配置しているのが、オリジナリティを出してると思うんですよね。
「ありがとうございます(笑)」
ーーーボブ・マーリーについてもコレクターだったんですか?
「そうですね。ボブ・マーリーのレコードやグッズの品番が全部載っているコレクター向けの本があって、それを片手にレコードも買いあさってました」
「高校を卒業した頃に、大学進学で東京に行った小学校からの同級生がいたんです。で、その友達のところに1週間位泊まって、ディスクユニオン行ったりして関西では手に入りにくいレア盤とかを集めてました」
ーーー買い付けですね(笑)
「そうそう。なるべくレコードをたくさん買いたいから、新幹線代をケチって夜行バスばっか使っていました」
「その東京の友達は色々と詳しくて、手塚治虫を最初に教えてくれたのも彼やし、柳宗理とか天童木工といったデザインやインテリア回りの知識も教えてもらいました。代わりに私がボブ・マーリーとかのレゲエを教えてあげたり」
ーーー趣味が合って影響し合える友達っていいですよね。手塚治虫もフィギュア買ってたんですか?
「手塚のフィギュアは少ないですね。東京で行った手塚治虫展で買ったものと、あとはガチャガチャで集めたものくらいですね」
ーーーガチャガチャも好きなんですね。
「そうですね。やっぱり面白いフィギュアが多いから。でも実はガチャガチャは効率が悪くて、それ自体は好きじゃないんです」
ーーー何が出てくるかわからないところがガチャガチャの魅力じゃないんですか(笑)
「いや、買うからにはやっぱりそのシリーズをコンプリートしたいんですよ。全種類集めたい。だからひとつでも欠けていたらいやなんですよ」
ーーー完全にコレクター目線ですね。
「神戸にガチャガチャをきちんとコンプリートしたセットを売っているお店があって、そこにめっちゃ通ってましたよ。『この新しいシリーズ、いつごろ入ります?』って聞いたりして」
ーーーガチャガチャで手に入れたフィギュアは手塚のシリーズ以外にはどんなものがあるんですか?
「いやーめっちゃたくさんありますからね。。スヌーピー、キン肉マン、鬼太郎、ルパン、ナイトメア・ビフォア・クリスマス、、、」
ーーー多いですねー!
「ダンボール数箱ありますからね。飾っているの以外の2軍、3軍がたくさんいます(笑)」
ーーー飾り棚は自作ですか?
「今の家に引っ越した時に、弟に頼んで作ってもらいました。もう10年以上前になりますね。弟、大工なんですよ。で、『これとこれとこれを飾りたいから、幅とかも考えて作って』ってお願いしておまかせで作らせました」
ーーー配置換えは定期的に?あと掃除大変じゃないですか??
「まぁ何年かに一度は拭いたり、ちょこっと配置変えたりしてるんですが、基本は変えてないですね。ただ昨年末は1回がっつりやりましたね」
「ただ実はフィギュアを買っていたのは一人暮らし前の一時期なんですよね。その頃は『フィギュア王』とか読んで発売日チェックしたりして熱狂的に集めてたんですが、今はもうそんなに集めてないんです。その時に買ったフィギュアをずっと使ってる感じかな」
ーーーフィギュア以外のところに話は移りますが、赤い色が好きなのは昔からなんですか?
「いや、そうでもないですね。実家にいた時は黄色とか水色とかを使ってました。まさに迷走してましたね」
ーーーだいぶ印象違いますねー。
「そうそう。それで、きっかけは忘れちゃったんですけど、ある時、赤と黒とヒョウ柄の部屋に変えたんです。なんかエロい感じにしたかったんですね(笑)」
ーーーまた個性が爆発してますね(笑)
「そうそう。じゅうたんとベッドがヒョウ柄で、カーテンを赤にして。ヒョウ柄は流行りもあったと思うんですけど。ただ、しばらく暮らしてるうちにエロいというよりもヤンキーチックになってることに気づいたんです」
ーーーははは
「で、3年位前にちょうど壁を貼り替えたんですが、それを機会にヒョウ柄をやめたんです。じゅうたんをチェック柄に変えて、全体的に赤と白に揃えました」
ーーーkayochingさんの家は飾られている絵もとても印象的です。ご自分で描いてるんですか?
「そうですね。このボブ・マーリーとジミ・ヘンドリックスとマイケル・ジャクソンの絵は、元々オリジナルの絵があって、欲しかったんですけどすごく高かったんですよね。それで自分で色紙にCOPICに描いたんです。色を赤に変えて」
ーーー器用ですねー。いつくらいから書き始めたんですか?
「昔から絵はちょこちょこ描いてたんですが、2年前に友達にクラブのレゲエイベントのフライヤーを書くのを頼まれたんですよ。その時にCOPICを全部揃えてから結構書くようになりましたね」
ーーー絵を買うのも好きなんですか?
「なかなか高いものは買えないですけどね。こないだタイガーコペンハーゲンで見つけたモナ・リザのコピーが金の額縁に入ってる絵を狙ってるんですよね。2000円くらいで安いし。でも結構大きいから飾るところを悩んでいるんですよ」
ーーーへー、それは飾ったとこ是非みたいです!
ーーー部屋づくりで気をつけているところはありますか?
「生活感が出ている方が好きですね。あとは、壁をとにかく埋める(笑)。余白があるのが嫌なんで、何かしら飾りたいんですよね」
「今も、この前フィギュアを整理したときにできた壁のスペースを何で埋めようか色々と考えてるんです。まだパッケージに入っている状態のミニカーをそのまま台紙ごと壁に貼ろうと思っています」
ーーーインテリア雑誌とかは読むんですか?
「昔はsmartとかCUTiEのインテリア特集を読んでたりしましたが、今はもう全然読んでいないですね。好みドンピシャの部屋はそんなにないし、あっても数ページしかないので」
「そういう意味でRoomClipを始めたところもあるんです。似たような好みの人の部屋があるやろ、って思って。実際例えばN3さんとか、この人いいなーって人は結構いますね」
ーーーわーそれは運営チームとしてもすっごく嬉しいです!
「あと、結婚して今東京に住んでいる親友もRoomClipに誘ったんです。赤が好きで趣味もすごく合うんですが、彼女は猫を飼っていて、私はネコアレルギーだから家に遊びに行けないんです。なので、RoomClipならお互いに部屋を見せ合えるからってひきずりこみました(笑)。今MIYAZOさんって名前で使ってますよ」
ーーーありがとうございます。確かに赤でkayochingさんと趣味合いそう。いやー、ホント今後ともRoomClipをよろしくお願いしますね。
「こちらこそお願いします!」
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RoomClipMag第14号
RoomClipMag編集部 2014.03.30
連載:暮らしの防災
いざという時に備えて、家族もおうちも守りたい。一緒に暮らしの防災力を高めましょう。(不定期更新)