RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回ご紹介するのは、特徴のある間取りのお家を心地良くシンプルに、そしてナチュラルに仕上げているlrikaさんです。素敵なインテリアに込められたこだわりや工夫を、じっくりと紐解いていきましょう。
今回ご紹介するのはこの方です!

2024年完成の家です。実家を建て替えて、夫婦と娘1人で暮らしています。小さな土地をなるべくゆったりくつろげる空間にしたいと、地元の建築士さんと相談しながらの家づくりでした。近隣との距離が近い住宅街ですが、自然光や緑を感じられるようにも工夫しています。今は住みながら癒されるインテリアに少しずつアップデート中です。
行間を楽しむように、余白で広がる心地よさ
人が集まりやすい間取り

愛媛県に暮らすlrikaさんご家族のお住まいは、屋上付きの3階建て5LDKです。『もてなすことが好き』というご家族のメインの生活空間は2階にあります。なのですが、階段を上がるとすぐ迎えてくれたのは、LDKのひとつ手前にある空間でした。レストランやホテルのちょっとしたロビーのようなこちらには、ご家族の好きなもの、趣味のグッズがすっきりディスプレイされています。だから、まずここで会話を弾ませて、空気をあたためてからその奥へ進んでいけるというおしゃれな間取りです。

そして手前の空間とLDKとの境界は、クリアな引き戸で仕切られているからより自然に進んでいけるのも素敵なところ。LDKとの繋がりがあるため、より広く感じられるのもポイントだと思います。家族の、集まったゲストの、くつろぎ方の選択肢も広がっていくのではないでしょうか。
キッチンを輪の中心に


LDKの中心は、たっぷりと木の風合いを味わえるナチュラルでモダンなキッチン・ダイニングです。スタイルはオープンなレストランのような、オープンなⅡ型。ガスコンロがリビング側を向いているから、料理しながらコミュニケーションを取りやすいのだそうです。と同時に、シンクが壁側になっているので、テーブルやリビング側からおもてなしの『裏側』があまり見えないのも良いところだと話してくれました。

キッチンに横付けされたダイニングには、永く使い続けていける名作チェアが並びます。これもまた、家族とゲストの心地よいひと時に欠かせないこだわり。カウンターになっているガスコンロの前側にも、素敵な椅子がセットされているんですよ。そちらはぜひ、投稿でチェックしてみてください。
リビングには柔軟な対応力を

そして、キッチン・ダイニングの正面には、コンパクトでありつつもゆったりとしたリラックス感を漂わせるリビングがあります。食卓と距離が近いこと、視線を交わしやすいこと、それもまた人が集まるのにうってつけな配置だと感じました。まるでLDK全体が、貸し切りレストランのような印象です♪


ソファ横には、lrikaさん宅のシンボルツリーとなる『ウンベラータ』。のびのびと枝葉を広げる姿は、リラックス感も盛り上げてくれます。そして、2階LDKならではの悩みとなるであろう、近隣住宅との視線の交わり問題も上手く解消されていることが、この一枚からは分かります。大きな窓に掛けられているスクリーンは、『アップダウン』仕様であるのがその秘訣。必要に応じて、全面・上部のみ・下部のみ、と開放する場所を変えられるから、景色すべてを遮らず、気になる部分だけ隠せる優れものです。気分やシーン、季節、その時その時のベストな眺めを切り取れるのはうれしいですよね。
lrikaさんは、暮らしやすいことはもちろん、人をもてなしやすい間取りとインテリアで住まいをコーディネートされていました。会話や笑い声、好きなものや趣味、大切なものが映えるように『余白』を残しているのも特徴です。その余白は物語の行間のように、くつろぎや豊かさ、心地良さ、優しい気持ちを膨らませていきます。そんな素敵な暮らしづくりだから、今後も目が離せません。
lrikaさん邸の間取り図

lrikaさん宅は5LDK+屋上の間取りです。狭小地ということで、窓のほとんどを天井最上部の高さまで配置したり、階段下を収納にフル活用したりと、開放感の演出や空間の有効活用に関する工夫もいっぱい。余白を味わうシンプルなインテリアに秘められた、さまざまなアイデアたちも必見です。
lrikaさんへの5つの質問

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

人が集まりやすい、空間に余白を残したシンプルなインテリアを意識しています。多国籍料理を囲んでホームパーティーをするのが夫婦共通の希望だったので、一緒に作業しながら楽しめるキッチンを選んだのがこだわりです。インテリアはそこを中心に考えました。人が多く集まることを考えて、普段は使わない空間があるのですが、それによって生じる余白がミニマルでシンプルな印象を引き出してくれているようにも思います。ちなみにその空間は、ディスプレイを楽しむ場所として、趣味のもの(CD・レコード・書籍など)をまとめて収納しています。それを見ながらだと会話も弾むんです。これからも少しずつ増やしながら、楽しみたいと思います。
そして収納をロールスクリーンや扉でクローズできる仕様にしたことで、日々の生活でみる風景が落ち着き、ゆったりした気持ちで暮らせるのも気に入っています。

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

unicoは定期的に地元のショップに行って、季節ごとのディスプレイを参考にしています。クッションカバーは色違いで何枚も購入しています。季節ごとに展開している雑貨も素敵ですよね。CARL HANSEN&SONでは、永く愛用できることを重視してYチェアとCHをダイニング用に購入しました。毎日使うキッチン・ダイニングテーブルはGRAFTEKTのアイテム。デザインを気に入っているのはもちろん、高機能メラミン素材で扱いやすさも抜群であるのが魅力です。

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

キッチンの縦長滑り出し窓は一年間カフェカーテンだけだったのですが、アップダウンタイプの『ニチベイ/ハニカムスクリーン』を付けました。上部だけ開放すると、目線を隠しながら空を感じることができるのが良いです。他所からの視線を気にせずくつろげるので、追加購入して正解でした。

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

設計の段階で電気工事業者さんに依頼して、壁や天井にスピーカー配線をしてもらいました。壁付けスピーカーを設置して、調理中にTVから離れていても音声が聞けたり、アレクサと繋いで音楽を流したりできるようになっています。また、西日対策の遮光ロールスクリーンを、プロジェクタースクリーンの兼用として使用しているのも我が家ならではのポイントです。モバイルプロジェクター、AVアンプ、スピーカーを接続して、ホームシアター空間ができるので映画鑑賞が楽しいです。今後は、レコードプレーヤーも繋いで、音楽も本格的に楽しみたいと思っています。

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

自分が設計計画中、SNSの情報に助けられました。だから今度はこれから家を建てる方のお役に少しでも立てるよう、知り得たことや経験、各箇所のサイズ感などを発信していけたらと思っています。RoomClipは素敵なインテリア掲載が多くて参考にさせてもらっています。私たちの家が他の方の参考になるかは分かりませんが、そうなったらうれしいです。もっとたくさんのユーザーの方々と交流していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
lrikaさんのお部屋ギャラリー
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lrikaさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!