

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、陽だまりのような優しいぬくもりと柔らかい明るさで満ちた暮らしづくりをされているBlancheさんに、キッチンづくりのこだわりや工夫をお伺いしていきます。

2011年に建てた注文住宅です。建築当時は、リビングに腰壁がある木のぬくもりたっぷりの寒くない家!ということだけを考えていたので、壁紙は全室同じ白を選び、照明は工務店さんにお任せというインテリアとは無縁の生活でした。RoomClipに出会ってからみなさんの素敵なお部屋に刺激を受け、数年前から整えているところです。
使い勝手を重視して、インテリア性はのんびりと整える
Blancheさん宅はホッとするし自然と笑顔になる、そんな愛嬌のある空間です。随所にある木の風合いが、素朴なぬくもりを漂わせているのが印象的。キッチンもまたそれに準じた、心穏やかでいられるナチュラルな場所です。まずは、素敵なキッチンに込められたこだわりや思いを教えていただきました。

「マンションに住んでいた頃、キッチンが狭くて調理中の一時置きの場所もなく、とても使いにくかったんです。そのため、この家を建てるときは、デザインよりも広さや調理中の動きやすさを重視しました。特に広くとったキッチンカウンターのおかげで、配膳がしやすく、一時置きもできます。ダイニングからの片付けにも便利です。ちなみに、インテリアを意識するようになったのは入居から数年経った頃。もともと木のぬくもりを感じる家を目指していたこともあり、DIYで手を加えながら、木×白×ときどきカラーのナチュラルな雰囲気のキッチンに仕上げました。」
暮らしにもインテリアにも◎なカウンターキッチン

Blancheさんこだわりの使い勝手の良さは、間取り図からも見て取ることができます。無駄な動きを省いて効率よく作業ができる配置、ダイニングやリビングに対しての見通しの良さ、充実の収納と申し分ありません。加えてオープンなカウンターキッチンだから、周りのインテリアとコーディネートしていく楽しみもあるんですね♪『使いやすい』快適はきっと、インテリアづくりに力を入れる余裕にも繋がります。
そしてここからは、Blancheさんに選んでいただいた一押しの見どころやお気に入りのポイントをご紹介します。そこには愛嬌のある居心地の良い空間をつくるヒントや、DIYのアイデアもたっぷり♡ぜひお見逃しなく。
キーワード1 吊戸棚不採用だから、明るく開放的


「収納確保のためには吊り戸棚があったほうが良いのですが、不採用にしました。理由は、長身(170cm)の私には視覚的な圧迫感があるから。また視界の通りを良くすることで、空間を広く感じられるようにという狙いもあります。結果、リビングダイニングからの採光も得られる、明るく開放的なキッチンになりました。」
キーワード2 カウンターの収納とディスプレイを兼ねるDIY棚


「キッチン側からもダイニング側からも取り出せるカトラリー収納と、お気に入り雑貨を飾ることができる棚をラブリコでDIYしました。わざわざキッチンまでいかなくてもカトラリー類が取り出せるので、家族からも好評。カウンターにポットを置いて、インスタントドリンクがセルフで飲めるようにしたのも気に入っているポイントです。」
キーワード3 見せる隠すの切り替えがサッとできる背面収納



「もともと片付けが苦手だったので、整わない収納を隠せるように背面はスライド扉を採用しています。でも数年前に小さなカフェコーナーをつくってからは、お気に入りのカップなどを飾って見せる収納に。好きも高じてきれいをキープするようにしています。扉を閉めてもナチュラル感が出るよう、全面にギンガムチェックのクロスを自分で貼りました。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください



「料理することがそれほど好きでも得意でもない私は、すぐにでも使ってみたくなるデザインの調理器具を選んだり、可愛い雑貨を飾ったりして料理へのモチベーションをあげています。キッチンは汚れやすい場所でもあるので、汚れたらさっと拭き掃除ができるようにものを出しすぎないのが個人的にはおすすめです。そうすると調理中の一時置きスペースも確保しやすいですよ。自分らしさがなかなか見つからないときは、RoomClipで皆さんのキッチンを見て真似ることからはじめてみると、だんだん自分の好みや理想のカタチがはっきりしてくると思います。」
まとめ: 使いやすいから、アップデートもしたくなる

素敵なキッチンを見ていると、やってみたくなるものの一方で、『大変そう』と尻込みをしてしまうこと、ないでしょうか?挑戦してみたけれど、素敵な状態が長続きしない……とがっかりした経験がある方も多いかもしれません。
でもBlancheさんのお話をお伺いしていると、見た目よりもまず『使い勝手』がいかに大切であるかが分かります。動きやすさ、片付けやすさ、隠しやすさ、家族との連携のしやすさ、大事なことはたくさんありました。そこを押さえずして雰囲気だけ良くしても続かないのかもしれません。逆にそこをしっかり押さえて充実させれば、いい雰囲気をつくる余裕も、自分なりのアイデアも沸いてきそう。ぜひ今回教えていただいた考え方や工夫、こだわりを『いい感じ!』と満足感が続く素敵なキッチンづくりの参考にしてみてください。
Blancheさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!