RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は穏やかに自分好みの空間づくりを楽しむmonさんに、キッチンづくりのこだわりやリノベーション団地購入にまつわるエピソードをお伺いしていきます。
昨年、スケルトンリノベーション済みの団地に引越しました。築古ですが管理が良く、大規模修繕で占有部分の給排水ガス管まで更新されていたのが決め手でした。2人の息子が自立し、老後を考えたとき『家賃払えない!』と購入しました。
大切にしたのは、ウォールナット家具との調和
monさん宅は、2LDKの間取りのリノベーション済み団地です。拝見させていただいて最初に感じるのは『ここは本当に団地?』という疑問。リノベーションによるアップデートもさることながら、すっきりとスタイリッシュなインテリアに引き込まれます。それはきっと、シンプルだけれどあたたかくて、あたたかいけれどカッコイイ……趣き豊かな素敵な空間だから。そして今回注目していくキッチンは、『カッコイイ』を表現する要のような佇まいをしています。まずは、そこに込められているこだわりや大切に考えたことを教えていただきました。
「お気に入りの家具と調和するキッチンを目指しています。リノベーション済みで売りに出すところをリノベ前に購入したので、施主ではないながらも多少希望のプランに変更してもらうことができました。そこで一番に考えたのは、『大好きなウォールナット家具と調和するキッチンにしたい!』ということ。あとは狭い団地なので回遊性のある間取りにしたいと思い、変更可能なドアは引き戸にしてもらいました。ちなみにダイニングと続きの部屋の引き戸は、視線が少しでも抜けるように普段は外しています。同時に動線もスムーズになるので、楽です。」
ひとつの充実した空間になった、キッチンとダイニング
キッチンがカッコ良さなら、ダイニングはウォールナット家具ならではの深いぬくもりが漂うあたたかさの源なんですね。また、購入時やリノベーションに関してのこだわりと工夫の数々は、これから家づくりをされる方にとっても役立つアイデアではないでしょうか。特にリビングを引き戸をはずして解放した続きの間に設けることで、視覚的な抜け感、快適な動線を叶えているのが素敵です。また、こうすることでキッチンとダイニングというひとつの空間を、より濃密に、それでいてよりゆったりと洗練できるのも良いですよね♪ここからは充実したキッチン&ダイニングの魅力をさらに深堀りしていきます。スタイリングのコツも、アイテム選びの物語りも、たっぷりお伺いできましたので、お見逃しなく。
キーワード1 こだわりのbrown×blackスタイル
「我が家の家具はほとんどがウォールナットです。それにブラックを合わせるのが私の好み。そこでキッチンは、そうした好みが活かせて映える空間にしたいと思いました。選んだのは購入当時発売したばかりだった、LIXILシエラSの新色ブラックスタッコです。もともとは他のプランが予定されていましたが、自分で色々調べてこちらに変更してもらいました。真っ黒ではなく、コテで塗ったようなムラ感が気に入っています。汚れも目立ちません。そのため、投稿するときに『あれ?』と汚れに気が付くことも……。あれこれ要望を出す私に辟易していた不動産会社の営業さんも最後は『キッチンいいですね!』と褒めてくれました(笑)」
キーワード2 機能までカッコイイ、ステンレスで統一した作業面
「キッチンのワークトップも、人造大理石からお手入れしやすいステンレスに変更してもらっています。素材をそろえたダストワゴンもお気に入り。間口195cmの壁付けキッチンなので作業台を兼ねる目隠しカウンターが欲しかったのですが、他の家具を置くとそれはちょっと難しい……。そうして行き着いたのが、作業台になるこちらのダストワゴンでした。ゴミ箱も丸見えになるキッチンだから、ひとり暮らしに丁度いい、かっこいいゴミ箱を見つけた!と思いました。」
キーワード3 よくいる場所だから、大切にしたい雰囲気
「ダイニングキッチンにいることが多いので、季節のディスプレイやお気に入りの器、家具の木目や窓の外の眺めを楽しめるのが心地よいです。だからこそ、この場所は自分の好きと『北欧×和』を感じる安らぐ空間にしたいと思っています。我が家を北欧のカテゴリーに当てはめていいのかは分かりませんが、そうしていけたらいいなという気持ちで暮らしづくりをしています。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
「自分の家が欲しいなぁ~とぼんやり考えて物件は探してしましたが、いざ物件に出会ったら直ぐに決めなければならないことがたくさんありました。結局、住設のショールームに行く機会もないままキッチンを決めたんです。そんなとき、皆さんのpicが本当に参考になりました。ショールームの代わりになるくらい、素晴らしい実例がたくさんあるからとても助けられました。なのでこれから家をつくる方、キッチンを見直す方にはぜひ、さまざまな例や提案に触れる機会を持っていただきたいなと思います。仮に具体的な見通しが立っていなくても、見ることで好みや優先順位を明確にしていくこともできます。DIYのアイデアなども凄く刺激になりました。私は不器用ですが、いつかチャレンジしたいなと思っています。」
まとめ: 心整う場所づくり
monさん宅は、キッチンとダイニングがゆったりとひとつの空間にあります。キッチン自体はコンパクトな壁付けI型ですが、シームレスに背後にあるダイニングと連携しているから狭さを覚えません。窓からの採光や眺めの良さも手伝って、とても開放的。なにより、厳選したとっておきの家具や雑貨でシンプルなインテリアづくりをされているから、心地良いゆとりを楽しめます。
それだけでも十分快適ですが、ウォールナットの穏やかなぬくもり、相反するクールなブラックとステンレスのキッチンのコントラストが、凛としたリラックス感という絶妙な雰囲気を生み出しているのが秀逸。快適さまで洗練されています。北欧と和、好きなもの、お気に入りと思えるものへのこだわり……きっと心に響くエッセンスだけをじっくり集めていくのが、そんな暮らしや雰囲気を叶える秘訣です。ぜひ、今回教えていただいたアイデアやアドバイスを参考に、心整うずっと過ごせるキッチンを目指してみてください。
monさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!