
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は築古団地を自分らしく穏やかに暮らせる『家』に育てているHicchomuさんに、キッチンづくりの工夫やこだわりをお伺いしていきます。

ゆるく、のんびり、マイペースに。おひとりさま3DKの団地暮らしです。築50年overでも丁寧に、心地よい暮らしを日々心がけています。お部屋の中はプチプラ商品を中心に、お気に入りたちに囲まれる部屋づくりを楽しんでいます。
本当に気に入ったものでつくる、心地よい場所
Hicchomuさん宅は明るく爽やかな中に、ほっとする穏やかな空気感をたっぷり含ませた素敵な空間です。眺めているだけでも不思議と癒されていくよう。今回ご紹介させていただくキッチンは、ほっとする雰囲気の源のような気がします。あたたかな家庭の表情、生きた生活感、ともすれば雑多に変わるそれらを穏やかな暮らしの背景に溶け込ませるには、どんなアイデアやテクニックが隠れているのか……まずはその辺りのこだわりについて教えていただきました。

「キッチンのテーマは特に決めていないのですが、日々心がけているのは『自分の心地よさを大切に暮らすこと』です。今の家に引越す際、私の心地よさは何だろう、と改めて考えました。そしてそれは『好きなものに囲まれること』かなと思ったのです。だからキッチンのみならず、お家の中のものは本当に気に入ったもの(心がときめくもの)をそろえることを一番大切にしています。キッチンのもので言えば、キッチンツールや食器、調理家電といった、毎日目にし、頻繁に使うものです。本当に気に入ったものに囲まれているだけで気持ちが上がるから、キッチンに立つのも楽しくなりました。」
余白に転じたダイニングスペース

なるほど、心のときめきを大切にするってやはり居心地のよさに直結しますよね♪3DKの間取りを拝見させていただくと、充実したひとり暮らしの様子も見えてきました。和室、寝室とシーンごとにメリハリをつける空間がしっかりとあるから、LDKを無理に詰め込む必要がないのではないでしょうか?義務的に大きな家具を配置するのではなく、本当に必要なものを、必要なサイズで取り入れることで、団地ならではの壁付I型のキッチンにダイニングを含ませず、より広くゆったりと余白を残して使うこともできます。
そしてここからは、キッチンにおける『ときめき』の満たし方ともいえる、素敵なこだわりの数々に迫ります。好きを集めるコツ、それによって得られる喜びなど、たくさんの『良いこと』が詰まっていますのでお見逃しなく!
キーワード1 団地らしさと私らしさのミックス



「築53年になる団地なので、昔ながらのキッチンです。レトロ感や生活感はあると思います。今の家に引越す前から団地暮らしに憧れていた私はその雰囲気も好きなので、あえてDIYなどで手を加えることはしていません。しかしキッチン家電やキッチンツール、食器などは気に入ったものをそろえて、自分らしさを出せていけたらいいな、と思っています。毎日使う場所なので、なるべく使い勝手が良いようにものを少なく維持したり、動線を工夫したりはしています。」
キーワード2 気が付くとアクセントとして映えていた好きな色


「特に意図して集めたわけではなかったのですが、気付いたら家電や小物類に、好きな色であるミントブルー系が増えていました。全体的には落ち着いた色味やナチュラルなものが多いので、ミントブルーがいいアクセントになっていると思います。」
キーワード3 プチプラでもときめきに妥協しない



「我が家のキッチンはプチプラが多いんです。引っ越しがたまたま急だったこともあって、最初に色々とそろえるのを低コストで抑えたかったという背景もあります(笑)しかし値段に関わらず、デザインや使い勝手を見て『本当に心がときめくか』を基準に妥協せずに選びました。本当に気に入ったものが見つからないときは、100均であっても何件かハシゴしたことも。キッチンの窓際を飾る、引越し後にハマった観葉植物もお気に入りです。キッチンに立つたび目に入るから、癒されています。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください



「キッチンはそれぞれのお宅で雰囲気や広さ、形も違うので一概には言えないのですが……大なり小なり毎日使う場所だと思います。だから『自分が心から好きなもの』がひとつでもあると、自分らしさが光るお気に入りの空間に繋がるのではないでしょうか。みなさんそれぞれの、『好き』や『ときめき』を大切にしてみてください。それだけで大好きな場所はつくれる気がしています。私もまだまだキッチンを育てていく感覚でアップデート中です。」
まとめ: 気が付けば幸せがあふれている

ほっとする、あたたかい、癒される……Hicchomuさん宅から感じる優しい雰囲気は、Hicchomuさんが幸せを感じているからこそあふれ出しているのかもしれません。好きなもの、ときめくものをそろえていく。素敵ですよね。でも、それをしようとすると、楽しいからこそ心が急いてしまうのも人の性。そして焦りは、時に妥協を生みます。
そこで思い出して欲しいのは、Hicchomuさんの『ゆるく、のんびり』の精神です。今回お伺いしたお話しから、好きなもの、ときめくものに出会うまでの時間をじっくりかけた分だけ、『自分らしい』満足度は得られるということを教えていただきました。のんびりと育てていたら、気が付くと好きな色が映えていたというのはそのことを裏付けているように感じます。ぜひ、キッチンだけでなく、丁寧に愛せる日々をつくる参考にしてみてください。
Hicchomuさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!