RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。
今回お話をお伺いしていくのは、インダストリアルな佇まいと味わい深いナチュラルをミックスしたインテリアで、洗練された暮らしを楽しむSakkinさんです。美しく絵になる空間と生活道具のバランス、収納と家事動線の関係づくりの工夫など、たっぷりと教えていただきましたので、さっそくチェックしていきましょう。
今回教えてくれたユーザーさん♪

共働き夫婦と、その子ども2人の4人暮らしです。2024年に戸建てへ引っ越しました。せっかちなので、効率よく家事ができる動線を考えた間取りにしています。なるべく無駄な動きを省くために、必要な場所に必要なものをしまえる収納を意識しています。
欲しいところに欲しい物、置きたいところに置き場を


収納の中は、ついインテリアとは乖離した『しまう場所』となりがちです。でも、インダストリアル×ナチュラルヴィンテージな家をテーマに、インテリアづくりをされているSakkinさんの場合は、収納のひとコマを切り取ってもテーマにきちんと沿っているのが特徴。どうすれば、こんなにも様になる収納にしていくことができるのでしょう。まずは、Sakkinさんの収納へのこだわりや工夫、大切にしていることから教えてください!

「家づくりで意識したのは『アクセスしやすい収納』です。大容量の収納は便利だけれど、奥にしまい込んだ物が使いたいときにすぐ取り出せなくなりがち。それは、せっかちゆえに嫌でした。そのため、使う場所やシーンを考えた『サッと取り出せる収納にしていくこと』にこだわっています。例えば、毎日身に着けるアクセサリーは見せる収納にしたり、玄関には毎日玄関で脱ぎ着するコートを掛けられるコートクロークをつくったりしました。」
まるでインテリアの一部のようなSakkinさんの収納ですが、意外にも重視されているのは『使いやすさ』なんですね。お話を伺うと、その使いやすさが暮らしの軽やかさに変わり、心や時間の余裕にも繋がっているのではないかなと感じました。
そこでここからは、実際の収納の様子を拝見しながら、素早くラクに家事もこなせるようになる素敵な工夫の数々にフォーカスしていきます。しまう、片付けるの手間を削ぎ落としていくアイデアたちは、『収納が苦手』という方にもきっとぴったり。ぜひ、お見逃しなく!
3秒で完了!面倒を削ぎ落とすラクな収納のつくり方3つ
その1 よく使う物はマグネットで吊るす・掛ける



「引き出しを開けるのも億劫なので(笑)、よく使うキッチンツールや布巾はレンジフードに吊り下げています。また、パントリーのリビングから見えない位置にもマグネットを仕込んで、キッチンペーパーやラップをサッと取り出せるようにしています。」
その2 下着やバスタオルの洗濯動線は脱衣所で完結させる



「下着って脱衣所で着脱しますよね?わざわざ別の場所をかませるのは非効率だと思ったので、洗う・畳む・しまう・着る・脱ぐ、すべて脱衣所で完結するようにしました。ちなみに、バスタオルも同じです。脱衣所から一歩も出ることなくできます。余談になりますが、夫のシャツは、ハンガーで干したまま5歩でクローゼットに掛けられます。」
その3 家族みんなが使う場所は、あえて扉をなくす




「いくら物の住所を決めても、出し入れが不便だと、結局またその辺にポイッとすることに……。家族にも片付けてもらいたかったので、パントリーやウォークインクローゼット、よく履く靴収納やおもちゃ収納は、あえて扉なしにしました。それでも生活感が見えるのは嫌だったので、リラックススペースからは見えない工夫をしています。」
オススメの収納アイテム

玄関で使うハンガーはお客さんの目にも触れるので、雰囲気あるおしゃれなハンガーでそろえました。ショップみたいな雰囲気になってテンションが上がります。
販売サイトで商品を見る最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました

「見せる収納や縦横そろえたボックス収納にも憧れましたが、『きれいに整えなきゃ』とプレッシャーに感じてしまいそうだったので、『見せたくないものは隠してしまえ!』と隠す収納を選びました。ただ、奥にしまい込むと何が入ってるか把握できなくなるとも思い、サッと取り出せる仕組みにすることを大切にしています。多少散らかっても、リラックススペースから見えないようにしているから、げんなりすることもありません。家事動線上に収納があると、重い腰を上げなくても、何かのついでに片付けようという気持ちになるので良いです。」
無駄や面倒からなくしていく

収納を見直してもなかなか定着しないということはありませんか?家族の理解を得られない、自分自身でつくったルールに苦しめられる……こんな経験はないでしょうか?Sakkinさんの収納は、その要因となりやすい無駄や面倒、手間や億劫さを削ぎ落としたスタイルだから、きっとこうしたお悩みを解決する糸口にもなってくれます。
例えば『脱衣場から一歩も出ず完結する』って合理的でしたよね。欲しい物が手を伸ばせばそこにある、置きたいところに置くべき場所が待っている、そんな気の利く暮らしは自らつくるのが一番なのだと感じます。むしろ、そう整えることができるのは自分だけなのかもしれません。ぜひ、今回教えていただいたアイデアやこだわりを参考に、自分と家族にとって最もシンプルな収納を見つけてみてください。
Sakkinさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!