RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。
今回は、暮らす人の個性や好みが伝わってくる、自然体で活き活きとした住まいづくりをされているmiri_bukkoさんに、収納のこだわりや工夫をお伺いしました。
今回教えてくれたユーザーさん♪
忙しくても趣味に触れられる環境づくり


miri_bukkoさん宅は、住まいであり、個性の展示場のような空間でもあります。でもけして、ガチャガチャした感じはありません。心地よく好みや『らしさ』が、インテリアとして溶け込んでいるのがとても魅力的。お伺いしたいお話しは山ほどあるのですが、今回はその中でも特に収納で意識していることを教えていただきたいです。素敵な空間づくりを陰から支える、収納の秘訣をお願いします!

「日々仕事や家事に追われていると、趣味で使うものは週末くらいしかゆっくり手に取ることができません。自ずと使用頻度は低くなり……。その結果、悲しいかなクローゼットの奥へ奥へと追いやられてしまいがちです。我が家では、楽器や本、レコード、CD、帽子、キャンプ道具がそれらに該当します。そこで、それらを目に入る場所に飾りながら収納することで、趣味に触れる時間が増えるようにしてみました。そのうえでさらに使い勝手を考えて、使用頻度の低いものは上の方に、使用頻度の高いものは下の方に配置しています。」
おっしゃる通りで、好きなものや趣味はたくさんあるのに、そのための時間や場所って思うようには取れません。悲しいかな……というお気持ちに共感した方も、多いのではないでしょうか?それを収納のスタイルでひっくり返すのが、miri_bukkoさん流の空間づくりの秘訣になっているんですね♪ここからは、その具体的なアイデアやメリットにより詳しく迫っていきたいと思います。お伺いしたお話しからは、楽しみや喜びを身近にできるヒントがたっぷり得られますので、要チェックです。
メリットいっぱいな、趣味を飾る収納3選
その1 やる気UPにも◎楽器の定位置は玄関の壁面が大正解



「楽器類は、玄関の鏡や下駄箱がない面の壁を利用して、飾ることにしました。取り付けたフックに楽器をかけています。リビングだと、どうしても子どもが触って壊したり、床に置けば掃除の際に邪魔になったりして今いちしっくりこなかったので、ここに目を付けてみたんです。そうしたら、帰宅して玄関をあけた瞬間『夕飯食べたら、練習しようかな』という気分まで湧いてきて、日々にハリが増しました。部屋の隅に置くよりも、風通しがいいからか、ホコリを被ることがないのもうれしいところ。ドアの開閉時しか光が入らないため、日焼けの心配まで少なめです。
余談ですが、楽器を掛けた壁の上部は天袋になっており、扇風機やカーペットのような、飾る必要のない季節ものの収納スペースになっています。」
その2 靴や帽子、アクセサリーは触れやすく土間スペースに



「我が家には、玄関からひと続きの土間スペースがあります。ここに、靴や帽子、メガネ、上着を収納中。それらの使用頻度は高めなので、手に取りやすい配置にもこだわりました。同時に、飾るように収納することで、家族の持ちものをひと目で把握できるようになっています。
例えば、帽子や上着、よく使う鞄は、梁に余ったタオル掛けを打ち付けてかけています。帽子などは、家族間でのシェアもしやすくなりました。使用後は、ファブリーズをしてそのまま干しておけるのも便利です。靴は、普段から目に入るよう可動棚に並べています。その日のコーディネートを靴から決めていく、なんて機会も増えました。可動棚の棚板は増やせる仕様なので、靴の量に応じて収納量を変えていくことができるのも◎。」
その3 使用頻度の低い本も活かせる、吊り棚ギャラリー



「よく使う本ではないけど、たまに取って読む本は、リビングの窓際に棚を吊って収納スペースを設けました。他の家族が読んでいる本を知ることもできるし、興味があればそのままシェアさせてもらうということもあります。お気に入りの表紙は目立つようにしたり、本に関連する雑貨も一緒に飾ってみたり、ちょっとしたギャラリー感覚で楽しめるスペースになっています。悪目立ちしかねないエアコンも、吊り棚に紛れるので、存在感をいい具合に希薄にできました。」
オススメの収納アイテム

飾ってもどうしようもないものを、我が家ではバンカーズボックスに入れて収納しています。気に入っているポイントは軽さです。高いところにも持ち上げやすいので、ウォークインクローゼットの吊り棚に、シーツや洋服類をしまうのに愛用しています。
販売サイトで商品を見る最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました

「私たち家族も、収納がとても苦手です。テトリスみたいに箱を積んだり、決まった枠の中にうまく収めたりしても、新しく増えると入らないこともしばしば。収納家具を買って収納量を確保するという手もありますが、家具を増やすと床の面積が減り、なんだかもったいない。なので、無理にしまおうとせず、飾るという方法を取ることにしました。
そのために、部屋の壁や天井面の有効活用を考えたのが私たちなりのこだわりです。多少雑に置いても邪魔に感じない、というのが私たちの性格にもしっくりきました。高めの位置に飾るスペースを確保しているので、床には大型の家具を置けるくらいの広々としたスペースを残せているのも気に入っているポイントです。」
『飾る』を実用的に楽しむ

miri_bukkoさんの収納は、しまわないスタイルでした。しまわないけど、散らからないのがうれしいところ。それは、飾り方に実用性とセンス、何よりものへの愛があるからだと感じます。
『なかなか触れられない大切なものに、もっと触れたい』『好きなことをする時間を自然に取りたい』、もしかすると多くの方が忙しい日々の中で抱いている思いかもしれません。miri_bukkoさんの飾る環境づくりは、それを無理なくナチュラルに実現させていくアイデアにあふれています。楽器を釣り道具に変えても良いかもしれません、本はゲームソフトに、アクセサリーをコスメに……と、自分なりの大切なものに置き換えてみると、住まいを自分だけのギャラリーに進化させていくこともできそう。『好きなものを眠らせてしまっている、趣味を十分に楽しめていない』とモヤモヤしている方は特に、今回教えていただいたアイデアやアドバイスを参考にしてみてください。毎日はきっと、もっと楽しくできます。
miri_bukkoさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!