RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、ゆったりのんびりと自然体であることの美しさを楽しむgon_hausさんの暮らしと、その拠点となるシンプルでナチュラルなお住まいをご紹介します。
今回ご紹介するのはこの方です!
心地よく過ごせる『Less is more』な暮らし
飾らず爽やかに、風合いを楽しむ


兵庫県在住のgon_hausさんご家族のお住まいは、2階建て3LDKの間取りです。まず迎えてくれるのは、無駄をそぎ落としたミニマルなデザインの玄関。飾り気はありませんが、だからこそレッドシダーの力強い風合いが際立ちます。玄関扉との質感やカラーのコントラストも絶妙。ちなみに、板壁は引き渡し後にDIYでオイル塗装を施されたのだそうです。少しずつ、自分たちで手を加え丁寧に大切に育てていく……それもマイホームの醍醐味ですよね♪

扉の中に入ると、パッと明るい白基調の空間が待っていました。採光が確保された開放的な玄関です。奥には1.5畳ほどの土間収納が続いているから、人の出入りがある部分はすっきり爽やか。外側の板壁とリンクする、レッドシダーがあしらわれたニッチには、ご家族の思い出や好きな物がさりげなく飾られています。
シンプルな物と自然体のちょうどいいバランス

玄関ホールのグレーの扉の先は、暮らしの真ん中、LDKです。ぬくもりを忘れないシンプルでナチュラルなインテリアが、おおらかに包み込んでくれる……そんな安心感に満ちているのが素敵なところ。木の風合いや自然素材を中心に、北欧のエッセンスを楽しむスタイリングをされているのも特徴です。
そしてそこに、背伸びや無理な格好つけ感がないのも魅力。あくまで自然体です。子どものいる暮らしの愛おしさ、楽しさ、にぎやかさ、そういったものをすっとインテリアに溶け込ませているのがきっとその秘訣です。

そのうえで、暮らしに不可欠な雑貨や道具は、装飾をそぎ落とした物を意識的に採用されているのではないでしょうか。時計や収納道具、ブラインド、そこだけが見えるリビングの一角を捉えると、そうあることの美しさを実感できます。飾らないのに美しい、飾らないからこそ美しい……こう思わせてくれる眺めは、gon_hausさんの暮らしづくりの根底にある『Less is more』(少ないほど、豊かである)という、ドイツの建築家が唱えた哲学を体現しているかのよう。
無駄をなくすには工夫も必要

無駄をそぎ落とし、研ぎ澄ませた先にある美しさをご存じの方はきっと多いと思います。しかしながら、それはただ装飾を排せば済むという話ではありません。よりシンプルに洗練するには、シンプルさの中にいかに効率よく『必要』や『便利』を落とし込むかが大切です。シンプル過ぎて不便では、本末転倒ですから。
gon_hausさん宅にはもちろん、そんなアイデアもいっぱい。例えば、ダイニング横に設けられたこちらのスタディスペース。注目したいのは、畳をあしらった小上がり風のベンチです。このスペースにぴったりとフィットするよう、設計から細かくこだわりオーダーされたものだと教えてくれました。下の部分が収納になっていたり、周囲の動線に配慮して角をカットしていたりと、暮らしに優しい工夫が散りばめられているんですよね。

また、畳だからこそ、こんな風に体を伸ばしてリラックスだってできちゃいます。これはとても心地よさそう。スタディスペースであり、趣味スペースであり、憩いの場にもなってくれる、そんな小さな隠れ家がLDKの内側にあるっていいですね♪つながっている安心感とおこもりの安心感、この2つを同時に叶える方法があるなんて目から鱗が落ちました。
gon_hausさんの暮らしは、おおらかであたたかく、豊かです。それは、意図的に飾るのではなく、丁寧に大切に育まれる自然な暮らしが空間をいい雰囲気で満たしているから。肩の力を抜いて心地よく、楽しい暮らしづくりをされているgon_hausさんの毎日、ぜひ引き続き注目してみてください。
gon_hausさん邸の間取り図

gon_hausさん宅は2階建て3LDKの間取りです。LDKからは、庭に植えた4mのイロハモミジを眺めることができるのも特徴。落葉樹ならではの四季折々の表情の変化を、塀で囲った内側で家族占めできます。お天気の良い日は、プライベートなお庭で読書をしたり、のんびりしたり……南東向きの優しい日当たりの中で贅沢なリラックス時間を楽しめると教えてくれました。今後は植栽のライティングも計画中とのことです。
gon_hausさんへの5つの質問

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

木や自然素材のぬくもりを大切にしながら、シンプルでナチュラルな空間づくりを心がけています。少しずつ北欧テイストを取り入れるなどしながら、本当に好きなものを選んで、家族が心地よく過ごせる『Less is more』な暮らしを目指しています。

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

北欧のブランドが好きです。しかし高価なので、手を出せないことが多いです。その中でも、リビングの照明はルイスポールセンのPH5を選び、こだわりのグレーにしました。家具はダイニングテーブルとチェアを、日進木工さんでそろえています。普段はシンプルな暮らしを目指しているので、無印良品に行くことが多いです。ごちゃごちゃしない、すっきりとした印象のものを選ぶようにしています。

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

岐阜県の飛騨フォレストさんにオーダーして製作してもらった畳ベンチです。造作のスタディスペースにフィットするよう、細かく設計しました。以前から小上がりの畳スペースやヌックに憧れていたこともあり、細部にこだわった造りになっています。ベンチの下にはランドセルを収納できる棚を設置したり、背面の収納へのアクセス性も考慮して角をカットしたりと、家族の使い勝手を第一に工夫しました。既製品よりはやや高価になりましたが、リビングの一角に座る場所が増えたことで、以前よりも居心地よくなったと思います。

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

家族みんなが無理なく動ける動線になればと思い、玄関や階段、水回り、収納棚の配置は設計士さんと何度も相談して決めました。小さな家でも、あちこちにちょっとした収納があるので、衣類や食品、日用品やキャンプ道具などがさっと片づけられて、日々本当に助かっています。

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

今回は新人ユーザー紹介に選んでいただき、本当にありがとうございます。RoomClipをはじめたばかりですが、他のユーザーさまの投稿からたくさんのアイデアをいただいています。現在はリビングの一部の壁を板壁にリノベーションしようと考えており、どんな雰囲気にすれば空間として違和感なく落ち着くのか、RoomClipを眺めながらイメージを膨らませています。私たちの家には派手な間取りや豪華な設備はありません。でもだからこそ、シンプルさの中に豊かさを感じられる暮らしを大切にしたいと考えています。私たちの家やインテリアが、ささいであってもどなたかの参考やヒントになればうれしいです。
gon_hausさんのお部屋ギャラリー
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gon_hausさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!