「ひっそり佇む裏路地cafe風。トラディショナルな品と、気さくな温もりが出会う空間」憧れのキッチン vol.66 kazenさん

「ひっそり佇む裏路地cafe風。トラディショナルな品と、気さくな温もりが出会う空間」憧れのキッチン vol.66 kazenさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回は、どことなくトラディショナルな雰囲気も漂う、心地よい裏路地cafe風なkazenさんのキッチンをご紹介します。ライフスタイルを無理なくcafeスタイルに落とし込む、自然体が様になる空間です。

築46年の小さな家を3年前にフルリノベーションし、夫と息子二人の四人で暮らしています。狭小、湿気、日当たりの悪さと日々戦いながらも、夢を形にした空間で家族がいつもそばにいる安心感と幸福感をかみしめています。

くつろぎ+機能性で作られた、品の良いおもてなし空間

kazenさん宅のキッチンは、落ち着いたトーンのブルーグレーのアクセントが効いた、くつろぎの空間です。ベビーベッドや日用品といった生活感が垣間見えるアイテムも品が良く、家庭の中心でありながらもどことなく『気さくなおもてなし』を意識されているように感じます。まずは、kazenさんのキッチンコーディネートにおけるこだわりについて伺ってみましょう。

kazenさん

「客間がない我が家にとって、LDKはくつろぎの場所でありお客様を招く場所でもあるんです。そのため、リラックス出来る雰囲気の中に、適度なよそゆき感が醸し出せるよう工夫してコーディネートしました。ただし、基本的に炊事が苦手なグータラ者のため、使いやすさや掃除のしやすさも重視しています。」

cafeのように全体を見渡せる対面カウンターキッチン

家族の暮らしの中心であり、客間でもあるというkazenさん宅のLDKは、対面カウンターのキッチンから全体を見通せる、cafe風の間取です。手元の作業を隠してくれる、背の高いカウンターがよりcafeっぽい雰囲気を強調しているよう。それでは早速、トラディショナルな品と、気さくな温もりを兼ね備えたkazenさんの作るキッチンの魅力に迫ってみましょう。

キーワード1 窓のある裏路地cafe風カウンター

kazenさん

「ブルーグレーの壁や白いタイル、スチールの窓枠を中心にシンプルなcafeの雰囲気を意識してキッチンを作りました。スチール枠の窓は、キッチンの向こう側の子供の様子や庭の景色を見ることができるだけでなく、油はね防止にも役立ってくれているんです。一石三鳥♪お気に入りです。また、手元やシンクの中が表からは見えないカウンターの絶妙な高さもポイント。来客時にも、会話を楽しみながら、手元を気にせず作業することができます。」

キーワード2 しっくりと心地よい収まりの背面カウンター

kazenさん

「背面カウンターは、以前から使っていた無印良品のキャビネットがすっぽり入るように造作してもらったものです。隙間にトレイをしまえるのが意外と便利で助かっています。トースターや米びつ、ラップ類など、毎日頻繁に使う物を収納したかったので、扉は付けず、オープンタイプをオーダーしました。 ちなみに、ゴミ箱を隠すための引き出しワゴンは、主人がDIYで作ってくれたものです。壁や床の塗装も夫婦でしたので、思い入れたっぷりです。」

キーワード3 温もりと趣のある、木の質感

kazenさん

「カウンタートップは杉の無垢材、オープン棚と背面カウンターはパイン集成材、システムキッチン自体もパイン無垢材のものをチョイスしました。木目の雰囲気がそれぞれ違って味わいがあるし、日に焼けて色が変わっていったり……と、経年変化を楽しみながら使い込んでいくことができます。古くなればなるほど愛着が増すキッチンにできたと思います。」

なるほど、cafe風の好印象な雰囲気をつくりつつも、しっかりと使い勝手や汚れ防止についても考えられているんですね。ご夫婦で丁寧にDIYされている部分が、全体により一層のぬくもりと優しく心地よい雰囲気を与えているのではないでしょうか。ここからは、kazenさん流の『裏路地cafe風』に見せるディスプレイやコーディネートのコツについて伺っていきます。cafe風キッチンを目指しているという方も、キッチンの生活感とオシャレディスプレイのバランスに悩んでいるという方も、是非、参考にしてみてください。

使いやすい裏路地cafe風キッチンを作る3つのコツ

その1 黒色小物でシャープに見せる

kazenさん

「ブルーグレーの壁に映えるよう、オープン棚に置くアイテムは茶や白をベースにまとめ、位置を固定してるんです。さらに、優しくナチュラルな雰囲気の色合いの中に、コーディネート全体を引き締める効果のある黒色小物を挟んで、シャープに仕上げました。ただし、黒の分量が多すぎると暗くなりがちなので、バランスには気を付けています。基本的にプチプラな物ばかりですが、こうしてカラーバランスを意識することで、スポットライトで照らしたとき、ちょっとcafeこだわりの雑貨風に見えるような気がします。」

その2 表に出す調味料は、シンプル&ミニマムに

kazenさん

「スパイス類を駆使出来ない私は、すぐ使えるように表に調味料を陳列しなくても何ら問題ありません!パッケージを入れ替えたりするのも面倒……。なので、ほとんどシステムキッチンの引き出しや冷蔵庫、引き戸で隔てたパントリーにざっくり収納して、コンロ前をスッキリさせています。もちろん、汚れやすい部分に物が少ないので掃除も楽チン♪表に出す調味料は、本当に良く使う基本的なもの、かつシンプルな容器のもののみにしています。生活感がオフされるので、cafeのように人をお迎えする清潔な雰囲気を作り出せているかなと思います。」

その3 カウンター前は気分に合わせて模様替えを楽しむ

kazenさん

「キッチンカウンターの前の空間を、気分や使い勝手に合わせてよく模様替えをするんです。狭小ゆえにリビングの使い方に合わせて、置くものが変化していきます。カウンターの前面はタイル貼りなので、『壁』のような感覚で、インテリアの一部と考えて使用しているところも……。ソファやカウンターテーブルを置くとcafe感はさらに増すのではないでしょうか。配置が変わると、気分も新鮮ですし、フレキシブルにシーズンやお客様の人数に対応するcafeの機能性に近いものが感じられるので、楽しんで模様替えしていますよ。」

最後にキッチンをもっと素敵にするためのアドバイスをいただきました

kazenさん

「キッチンは人の性格が一番表れる場所だと思うんです。開放的or閉鎖的、きれい好きor面倒くさがり、といった性格診断のような項目の答えを埋めていけば、自分らしさの方向性はおのずと見えてくるのではないでしょうか。 そこから、デザインと機能性のバランスを見極めることが大事なのだと思います。そして何より、インテリア熱が燃え上がっているうちに動く事!!これが一番理想のキッチンを叶えるには大切かと思います。」

まとめ: 使い手の性格にしっくりくる、キッチンの在り方を見つけよう

kazenさんのキッチンは、路地裏にひっそりと佇む隠れ家cafeのような、落ち着きと上品さを併せ持つ空間です。そんな空間づくりの裏側には、kazenさんがご自身の性格としっかり向き合い、自分にとって何がベストなのかをきちんと突き詰める工夫が凝らされていました。掃除のしやすさや、小物づかい、収納をフル活用するための努力とアイデア、こうした積み重ねがお気に入りのディティールに落とし込まれているから、使い勝手良くcafe風の雰囲気をキープさせることができるんですね。黒小物をバランスよく取り入れる、シャープかつどこか男前なコーディネートセンスも素敵です。

kazenさんのキッチンは、対面カウンタータイプでしたが、アイランドやペニンシュラタイプのキッチンにも応用可能です。キッチンを無理なくシンプルに、上品に、人をおもてなしできる空間に整えていきたいとお考えの方は、是非、今回kazenさんに教えていただいたコツやアイデアを参考にしてみてください。


kazenさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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