インテリアには「住んでいる人」がにじみ出るーー RoomClipユーザーの人には「いまさら何を当たり前のこと言ってんだ」って感じですけど、 部屋って住んでいる人の性格がすごく出ますよね。 RoomClipを毎日見てると、ユーザーさんを直接知らなくても、 まるで昔からの知り合いのような気持ちがします。
実は個人的にそんな感じを強く持っていたのがtake2000kbさん。 コメント欄でもユーザーさん同士で、すごくフランクにやりとりをしていて、takeさんの部屋のコメント欄を見るのはかなり楽しみでした。 ということで、今回はtake2000kbさんのインタビューです。 take2000kbさんも運営チームと同世代。 すっごく気さくな人柄で、RoomClipの今後のアイデアもたくさん出してくださったりして、インタビューというか、普通に楽しく雑談してしまいました。
インテリアのスタートは「スケベごころ」
今日はどうもありがとうございます。お会いできるの、楽しみにしてました。今の家はいつごろから住んでるんですか?
もう5年くらいになるのかな。田舎によくある古い賃貸アパートっすよ。築20年くらいだからめちゃ安いんです。もともと3DKなんだけど、ふすまとかぶち抜いて1DKな感じにして使ってます
ご自宅は栃木ですよね。
そうっすね。実家は足利の方なんですよ。前は実家の近くの2DKの物件に住んでました。そこもガッツリいじってたんだけど、やっぱり狭く感じちゃって、今のところに引っ越しました。栃木とかだと1万円くらいの家賃の違いで部屋増えたりするんですよね
もともとなんでインテリアにこだわりだしたんですか?
22歳ごろに1人暮らしを始めたときですね。男の子だから多少はオシャレしたいなっていう欲がスタート(笑)。そこら辺で売ってる家具とか買って、目をキラキラさせながらやってましたよ。アジアンテイストみたいな感じで作ってました。今となってはもう恥ずかしいっすね。何だあれって感じ。
あー、すごいありますよね。なんで若い男の子って最初はアジアンテイストになるんですかね(笑)
それはね、安いからっすよ。安くて簡単にオシャレっぽくなるから。
あとは下心?
そうそう。俺もなんとなくスケベごころでやってたもん(笑)
DIYのきっかけは、特になし!
1人暮らし始めたころはインテリア雑誌とか読んでいたんですか?
いやいや、ほとんど読んでいないですよ。別にインテリアに超こだわってたわけじゃないから。今でもそうですよ。
えーー!!それは信じられない!
最初は家具もホームセンターで売ってるようなもの使ってました。ただね、だんだんと『なんか違うなー』って気持ちになってたんすよ。安いけどやっぱりちょっとちゃっちいというか。
それで自分で作りだしたわけですね。最初にDIY始めるときって思い切りがあると思うんですが、きっかけってあったんですか?
うーん。。特にないですね(笑)。結構スムーズにやりだしました。安い値段で自由にやるなら、やっぱり自分でやった方がいいから、『じゃあ日曜大工でもやるか!』ってやりだしたんですよ。親父の話とか聞きながらね。
お父さんはそういった仕事してたんですか?
いや、親父はフツーの会社員ですよ。まぁ金型の基板とか作るようなモノ作りの仕事だったし日曜大工もやってたから、手先は器用っちゃ器用ですよ。今でも手伝ってもらったりしますしね。
手先は不器用
takeさんも手先は器用だったんですか?
全然ダメでしたね。中学の時とか工作する授業とかあるじゃないですか。俺、超ひどかったっすよ(笑)本棚とか作っても立て付けも悪いし、ガタガタで、家に持って帰った瞬間にゴミ!みたいな感じでした。
マジすか…。じゃ、なんでモノ作ろうとしたんすか??
うーん。無駄な自信っすね(笑)
ちなみに最初のころ作ったものってどんなものですか?
当時やってたお香の入れ物っすかねー。4面になってて、コロコロ回るやつ。
いや、それ超レベル高いじゃないすか!!
思い出した。雑誌だ!雑誌読んで、自分のアレンジで作ってみたんすよ。でも重りを入れ忘れたから、ちょっと回そうと思ってもクルクルクルーって回っちゃうの。失敗作なんですよ(笑)
ははは。今の家ではどれくらいDIYやってるんですか?
大体いじってますね。加工してないのは、椅子とソファくらいかな。
床とかは?
和室は畳を全部外してフローリングシート貼りました。あと棚かな。アレはレコード棚みたいなやつに合板を貼り付けたんですよ。
へーーすごい!
ふふふ
やっぱりふすまとか外すと部屋って広くなりますよね。
そうですね。アコーディオンカーテンかかってたところもあるんですよ。そこも、邪魔くせえなって。なんだよ、アコーディオンって。それで柱に角材をバコーンって通して、ワーってやって、下に壁つけてつなげた?みたいな感じっすよ。
ちょっと分からないです。。。
写真見て下さい(笑)
DIYは言葉にしない
オレ、あんまり言葉にするのうまくないんすよ、今日のインタビューも大丈夫かなーって、ちょっと不安。
確かに、これは大変なタイプっすね 。
そうなんですよ。物作ってるときもそんな感じなんですよね。日曜大工は実家でやってるんですが、友達が顔出してきた時に、『何作ってんの?』ってよく聞かれるんです。でも、わかんないんすよね。自分でも。『うーん……なんか……作ってる!』って答えるの。
ぎゃはは。結構実家で作るんですか?
そうそう。実家は結構行きますね。母親と仲いいんですよ。ヨシコ。裁縫とかやるから、古くなった服とか布とか、買ったけど使い道のないものとかを母親に渡して、『なんか作って』って言うんすよ。そうすると何かしら作ってくれる。
あと、親も俺のために何かしらモノを取っておいてくれたりするんですよね(笑)。この前も親が山に遊びに行った時に、木とか拾って取っておいてくれたりしました。
仲いいですねー!
いやいや、普通っすよ。
部屋は『個人的』になってしまうもの
take2000kbさんの部屋ってなんか不思議とエロい感じが漂ってるんですよね(笑)。チャラくて助平心がありつつ、なんとなく上品。不思議な部屋だなーって思ってたんだけど、今日お会いしてめっちゃ納得しました。
ありがとうございます(笑)。まーそれはわからないけど、確かにオレがRoomClip見てて、いいな、って思う部屋もやっぱり性格が出てますよね。それこそtowaくんとかAtushiさんとかは、すごくデザインとかが好きな凝り性の人って感じがしてたし。
インテリアのこだわりってあるんですか?
うーん。難しいな…。
takeさんの話を聞いてて思ったのは、『ちょっとオシャレにしたい!』とか『モテる部屋を作りたい』っていう下心も、きちんと積み重ねていけば、本当に魅力的な部屋になるって感じですかね。
うーーん。。思ったんすけど、部屋ってだんだんと個人的になっていくんですよね。やっぱり始めのうちは「モテたい」とかの気持ちでやるんですよね。例えば『バーっぽい雰囲気にしよう』って思って部屋を作る。それで女の子が『素敵♡』ってなる。ここまでは普通ですよね。でもずーっとやってると、こだわりとか変なところが出ちゃってくる。それですごく個人的な部屋になっていくんですよ。
やっぱり雑誌に載っているようなテンプレを埋めていく部屋ってのは面白くないですよね。それだけで確かに格好良くはみえるかもしれないけど、やっぱり手探りで探し続けるしかないんじゃないですかね。作っては壊し、作っては壊しで、だんだんと個人的な自分の部屋が見えてくるというか。
なんとなく分かります。
料理でもそうですよね。ちょっとオシャレに『アボガド入れよう』とか、『カフェ飯っぽくしよう』って思ってやり始める。そういうのが『素敵っ♡』ってなるんだろって。でも、それがだんだんおかしな方向に行き始めちゃうんですよね。『コトコト煮込んでやる!!』みたいな。
それで完成すると『おばあちゃんの顔が浮かぶ味』とか、『田舎のドリア!』みたいになる(笑)。入り口はモテてー、ウケてー、でやり始めるんだけど、出口が全然違っちゃう。やめときゃいいのにね。
ちょっと分からないです(笑)
ユーザー発案で始まるRoomClipの楽しみ方
take2000kbさんは運営も思いつかないようなRoomClipの楽しみ方をよく知ってるから、すごく運営チームとしてもありがたいんですよね。たとえばtakeさんがコメント欄で発案してくれた「動物モチーフ」のコンテスト。あれは枚数が一番集まったんすよ。
やっぱり興味持っている人が多かったんですね。よかったです。RoomClipってやっぱり、運営があまり介入してこないというか、ユーザーが勝手に作っていってるじゃないですか。そこはすごく面白いっすよね
動物のやつはコンテストに取り上げられたけど、ユーザーで勝手にタグをお題にしてコンテストもどきみたいのをやってたりしますよね。
そこらへん、どうやって運営が関わるべきなのか、そっと見ておくべきなのかは実は悩んでるんですよね。今は最低限でいいかなって思ってますが。
ユーザーが考えて動き出して、その中から必要な機能を充実させて言ってもらえるような感じがいいんじゃないですかね。ユーザー側も『これはRoomClip的にはどうなんだろう』って思いながら投稿する写真もあると思いますよ。俺だって料理とか、バッグの中身の写真とかあげるときもあるし。
使っていて思うのは、インテリアって、ライフスタイルの一部じゃないですか。暮らしの一部。RoomClipには暮らしの写真がたくさんあるのが楽しいんですよね。だから他のユーザーさんにも興味が出てくる。こんなにおもしろいアプリ、ないですよ。
いやー、ホントありがとうございます。今後ともよろしくです。
友人に会いに東京に来たついでに、神保町の喫茶店でインタビューに応じてくれたtake2000kbさん。 「オレ、言葉にするのは苦手なんだよね」と笑いながらも、いろいろな話を聞かせてくれました。 すごくフランクな人柄は、写真やコメント欄で想像していた通りでした! 運営チームは男ばかりなので、「兄貴!」って感じがして、楽しい時間でした。
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