アンティークにヴィンテージ、古道具。年月を経たものにしか出せない、独特の魅力を持つものたちです。古いものを古いままにせず、きちんと手入れをして使うことは、日々の暮らしと丁寧に向き合うことに繋がっている気がします。今回は、古いものを取り入れた暮らしを楽しまれている、ユーザーさんの実例をご紹介します。
古いガラスのある暮らし
コップや器などの食器類に、窓ガラスなどの建材や保存容器など、ガラスは昔から私たちの生活に寄り添ってきました。製造技術の発達した現代の、機械による大量生産のものからは感じることのできない温かみが、古いガラスには感じられます。ユーザーさんたちのコレクションの数々、どうぞご覧ください。
裏側も気を抜かない。底にまで凝らした意匠
透明感のあるブルーが、見た目に涼しいガラスコップたち。これらはすべて日本の古いものだそうですが、コップの裏側に、こんなに工夫を凝らしたデザインがされているとは驚きです。ガラスの厚みによって微妙に色の濃さに差があったり、底の形が少しずつ違ったり、並べてみると面白い発見がありますね。
映る影さえ美しい、昭和ガラスコレクション
こちらもsnowbellさんのガラスコレクションです。昔のお菓子の型やコースター、グラスなど、ほとんどが日本の昭和のころのものだそう。圧巻なのは、テーブルに映し出されたそれらの影です。言葉で言い表すことができないほどのはかない美しさに、時の経つのも忘れて見入ってしまいそうです。
100年の時を経た、イギリスのガラス食器
こちらはおよそ100年も前の、イギリス製のガラス食器だそうです。ヴィクトリア朝やアール・デコの時代のもので、特徴的なデザインとなっています。nekohigeさん宅のリビングの色使いにぴったりの、柔らかいブルーやピンクに、フチの部分だけがミルクがかった色合いも素敵です。
古い窓ガラスが作り出す、幻想的な空間
1616roomさん宅の和室にあるという、古いガラス窓。昔の模様入りのすりガラスが、外の景色を柔らかく映し、幻想的な雰囲気を作り出しています。手前に映ったガラスの影さえも美しく、見とれてしまいますね。
古い布のある暮らし
世界各地に、それぞれの土地で伝統的に使われてきた布があります。その土地で育った植物で織られていたり、その土地の暮らしぶりを表す柄がプリントされていたり、こちらもまた生活に根付いたもの。その昔、生活のために使われてきた布を、現代でインテリアとして使えることは、とても贅沢なことではないでしょうか。
ヴィンテージリネン製の大判カーテン
mkjさんは、ヴィンテージリネンの布をカーテンとして使われています。こちらは地元の雑貨屋さんで作っていただいたものだそうです。明るい生成り色で、閉めたままでもお部屋が暗くなりませんね。カーテンの隙間から漏れる光の感じも心地よいです。
小さめサイズの北欧ヴィンテージクロス
レトロなものや骨董品がお好きだというtsukiyuzuさん。おやつの時間には、北欧のヴィンテージクロスをテーブルに敷いて楽しまれています。明るい色柄で、置くだけでテーブルがパッと華やぎますね。小さめサイズで使いやすいので、普段の生活に取り入れて大事に使いたくなります。
手をかけて作られた、ドゴン族の藍染布
こちらはfreakycatさん宅の寝室です。人の手によっていくつもの工程を経て作られるドゴン族の藍染布は、落ち着いた色柄の中に、手仕事の温かみが感じられます。元々の染めの模様に加え、日常使いされていたことによる色褪せや端のほつれまでもがアーティスティックです。
優しいパステルカラーのアンティークキルト
パステルカラーで埋め尽くされた、夢のようなyumicyanさん宅のリビング。ソファにかけられた大きなパッチワークの布はアンティークキルトのものです。たくさんの色が使われたお花のようなデザインのキルトは、家の中に春を運んできてくれているかのようですね。
古い箪笥のある暮らし
素材によっては100年単位でもつという、木製の箪笥。使っていくうちに、木の色がなんとも味わい深い良い色合いに変化していくのが魅力です。こちらでは、古い和箪笥を生活に取り入れている実例をご紹介します。どのように周りのインテリアと調和させているか、そのテクニックも参考にしてみてください。
味わいのある表情の薬箪笥
たくさんの引き出しが備え付けられた箪笥は、かつて薬箪笥として使われていたものだそうです。少し色の違う引き出しがあったり、金具が壊れてしまっていたり、そんなところも味になっています。他にも古いものを組み合わせて作られたこの空間は、akooさんのお気に入りだそうです。
古いもので構成された、落ち着きのある空間
moco2_homeさん宅のキッチンは、古いものがたくさん置かれた、とても落ち着きのある空間です。それぞれの家具に古さが感じられないのは、きちんと手入れをして、大切に丁寧に使われているからなのでしょう。現代的なデザインのコーヒーメーカーやケトルとの合わせ方が格好良く、粋に感じます。
存在感のある、渋い色合いの水屋箪笥
JUNKandRETROさんがお使いの水屋箪笥は、長く探していた末に、良い出会いに恵まれてお迎えしたものだそうです。キッチンの白い壁に水屋箪笥の渋い色合いが映え、静かな存在感を醸し出しています。古いものの中から理想のものを見つけるのは難しいですが、出会えた時の喜びはひとしおですね。
新しいものは使い勝手が良く便利ですが、利便性にも代えがたい魅力が、古いものに備わっていることもあります。ご紹介したガラス・布・箪笥以外にもまだ、独自の魅力を持つものたちがきっとあるはずです。「古いもの」の見方を変えてみたら、「新しい魅力」に気づけるかもしれませんよ。
RoomClipには、インテリア上級者が投稿した「古いもの」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!