RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回は、印象的な色づかいや個性的なデザインを取り入れつつ、まとまりのある暮らしづくりをされているmaric323さん宅からキッチンをご紹介していきます。明るく広々、そしてワクワクする素敵な空間の魅力に迫っていきましょう。

maric323さん

夫婦と子どもの3人家族です。家を建てたいというひと言から実現まで6年以上掛かりました。何度となく足繁く工務店の完成見学会に通い、心地良い、自分たちだけのスタイルの家を目指しました。落ち着いている北欧インテリアも好きですが、ポップな感じも大好き。一生に一度の買い物だ！やり直しは効かないぞ！と強く思い、こだわり抜いたお家です。

苦手意識も薄れる、好きを集めた北欧のカフェ風

maric323さん宅のキッチンは、眺めているだけで気持ちまで明るくなる心弾む空間です。ブルーのタイルや黄色のキッチンマット、散りばめられた北欧テキスタイル……可愛らしさと上品さ、遊び心と知性、そんなものが折り合い良くミックスされているのが印象的。北欧スタイルのお手本と呼びたくなるコーディネートには、どのようなこだわりや工夫が込められているのでしょうか。まずはその辺りからお話を伺っていきます。

maric323さん

「テーマは、あったら嬉しい『北欧のカフェ』です。こだわりは北欧デザインのような全面タイル壁とアイアン棚。完全オリジナルのオーダーキッチンで、インパクトさんにお願いしました。オーク材に清潔感のあるステンレスで天板と取手を揃えて合わせました。料理が苦手なのですが、お気に入りを増やせば苦手意識が少しでも減らせるかな……と考えて仕上げたキッチンです。」

快適な二重動線

確かに『好き！楽しい♪』そんな気持ちになれる空間なら、ネガティブな意識はどんどん後回しになりそうです。また、間取りを拝見すると、玄関からキッチンまでの動線がふた通りあることが分かります。赤い矢印でマークされた部分は、まるでカフェのバックヤードのような充実した『舞台裏の動線』。一体感のあるLDKであっても、くつろぐ側と作業する側に求める機能が2分できるので、動きがぶつかることがないのがポイントです。心地良くつながる暮らしには、効率よく分けることも大切なんだなと思い至りました。

ここからは、さらに詳しくmaric323さんのキッチンのこだわりポイントにフォーカスしていきます。使い勝手を優先させると淡泊になってしまう、見た目は良くても動きづらいのは困る！と、キッチンづくりのジレンマにお悩みの方は特に必見です。

キーワード1 大好きな色を使ったタイル壁

maric323さん

「タイルは北欧ブランド『artek』のシエナという柄をイメージして選んだものです。本来のシエナはブラックやレッドなど色味でデザインされています。そこを我が家では、私の大好きな北欧風のブルーで表現してみました。」

キーワード2 通路の広いⅡ型スタイル

maric323さん

「休みの日は夫とふたりで食事の用意をします。さらに友人家族が遊びにきたときも、皆でワイワイ用意ができるよう、通路を広くしたいと思いⅡ型キッチンを採用。床材は掃除がしやすいクッションフロアです。」

キーワード3 使いやすさもお気に入り

maric323さん

「お気に入りの要素を集めていますが、毎日使う場所なので使いやすさももちろん大切にしました。買い物をして帰宅したら、シューズクロークからパントリーに直接入れる動線もそのひとつです。また、私は背が高い方ですが、天井まである釣り戸棚には流石に届きません。通常の収納はあくまでも手が届く範囲のみ。手の届かないアイアン棚は、とっておきの鍋などを飾るのに使っています。

センサー付きの水栓もこだわったことのひとつです。水栓周りが濡れて汚れるのを防げるので本当に便利です。浄水器のカートリッジ交換も引き出しの中身を出す手間もなく、楽にできるようにしています。完全オープンなシンク下は、サッとゴミを捨てられるゴミ箱スペース。こうした使いやすさも全てお気に入りです。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

maric323さん

「アドバイスと言うとおこがましい感じがしますが、私が大切にしたのは『とにかくお気に入りの空間にすること』でした。家事は毎日のことですから、気に入った心地良いデザインの中で過ごせるのが一番だと思います。私は家事が苦手なのですが、そうすることで『大好きな空間をどうやって保とう、どうしたらもっと使いやすくなるだろう？』と考えることも含めて楽しめていますよ。」

まとめ： 楽しい！が増える場所

好きな色やデザイン、使いやすい形、快適な広さ、maric323さん宅のキッチンにはそれが全部詰まっていました。それはきっと、じっくり考え、丁寧に最善を求めてこだわった結果です。明るくワクワクする空間は、ポップをバランスよく取り入れた北欧風のコーディネートによるところも大きいと思います。でも、そこに『皆で楽しく使いたい、日々のことだから苦手意識よりも幸福感を増やしたい……』そんな思いがたっぷり込められていて、しっかり実現されているからこその朗らかさがあるのは、もっと大きいのではないでしょうか。

毎日の家事に疲れたり、嫌気がさしたりするのは当たり前です。そんなときでも、ここに来れば前向きにスイッチが切り替わる。家事の舞台はそんな場所にしたいと思いませんか？スタイルやコーディネート、動線計画、ひとつひとつが充実したmaric323さんのキッチンは、正にそんな場所でした。ポジティブな気持ちが膨らむキッチンづくり、ぜひ参考にしてみてください。

maric323さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい！