「リモートワークで見出した、山の古民家で楽しむ和暮らし」 by takara.koさん

「リモートワークで見出した、山の古民家で楽しむ和暮らし」 by takara.koさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、リノベーションした古民家で古き良き日本の精神を大切に味わいながら、心が整う家と暮らしづくりをされているtakara.koさんとそのお宅をご紹介していきます。

今回ご紹介するのはこの方です!

コロナ禍でリモートワークになったのを機に築56年の山の古民家を購入し、二拠点暮らしをはじめた40代共働き夫婦です。昔ながらの日本の暮らしを大切に、家具も器も実家や祖父母宅から思い出あるものを持ってきて、和暮らしを楽しんでいます。

古き良きを覚える今に浸る

思い出と郷愁に満ちた空間

知る人ぞ知る。旅先で訪れたそんな宿は、ひとたび玄関をくぐると時の流れまで普段とは違う別世界を楽しませてくれるものです。静岡県の山の中に構えたtakara.koさんご夫婦の二拠点目は、そんな日本の宿を彷彿とさせます。使い込まれた味わいを見せつつも、きちんと手入れの行き届いた玄関ににじむおもてなしの精神は、その空間に触れただけで忙しない日常で疲れた心身を癒してくれそう。

家そのものだけでなく、そこを彩る家具や雑貨たちもまた、趣きあふれる古道具です。古道具屋さんで求めたものからはもの自体の歴史と記憶が、ご実家や祖父母宅から引き継いだご夫婦のルーツに触れるものからは懐かしむべきあたたかな思い出が、佇まいからじわじわと漂ってきます。

誘われるように廊下を進むと、暮らしの要である居間や台所に辿り着きます。平屋ならではの勾配天井の梁からは、期待通りの自在鉤(囲炉裏の上にある鍋や釜を掛けられる道具)を発見!でも、その下にあるのはテーブルというのが、古き良き日本の文化を巧みに現代に活かすtakara.koさんご夫婦の暮らしづくりを象徴しています。いうなれば、囲炉裏テーブルはレトロとモダンの見事な融合です。懐かしいのにきちんと今っぽいのが、見事だなと感じます。

日常で当たり前に感じる詫び・寂び

台所からの眺めには、ものを大切に扱うことで得られる経年変化の味わいや、飾らないからこそ見出せる奥深さや美しさがあります。日本の古き良き精神・文化を代表する『詫び・寂び』はうまく説明ができないものですが、なんとなくtakara.koさん宅を眺めていると、ああこういうことか……納得できました。takara.koさんの和暮らしに心惹かれていくのは、そうした説得力があるのも理由かもしれません。

テーブルの奥に覗くのは、春夏はちゃぶ台、秋冬はこたつで過ごすことのできる座の空間です。室内の灯かりを受けた障子に映る庭の影がドラマチック。装飾で演出しなくても、自然と大きな芸術を楽しめるんですね。ありのままあるから際立つもの、気が付くものがあるのだと改めて感じます。

家の中心にある至福

古民家の暮らしを存分に堪能されているtakara.koさんに、住まいの中のとっておきをお伺いしたところ『縁側です』とお返事をいただきました。こちらの物件を探す際に絶対条件にしたのも、『縁側があること』だったそうです。その願いを叶えた場所は、平屋3LDKの間取りの真ん中にある大きな和室。南から西に向けてL字に部屋を囲む縁側は、風通しも日当たりも抜群です。広々とした空間で、外と内の境界を曖昧に感じながら深呼吸をすれば、ストレスや毒素といった身体の内にあるいろいろなモヤモヤがすっきり浄化できそうな気がします!

縁側で暖かな陽射しを受けながら籐の椅子にもたれ、四季の草木と鳥のさえずりに心を向ける……そんな最高に贅沢な癒しの時間をtakara.koさんは日常にしています。そして、そのままうたた寝というのが至福のコースだとも教えてくれました。

コロナ禍、変化する普通、大きな波が押し寄せる中でも柔軟に前向きに見つめれば、より良きアップデートができるということをtakara.koさんの家と暮らしは教えてくれます。今だからこそできる新しい発見や挑戦もあるんですね。ぜひ、粋な精神と和暮らしの魅力が詰まったtakara.koさんご夫婦の今後にも注目してみてください。

takara.koさん邸の間取り図

takara.koさん宅は、縁側に抱かれた大きな和室を中心に据えた、3LDKの平屋日本家屋です。そこでは、畳や梁、囲炉裏、石風呂と、古き良き日本の暮らしが今にしっかり息づいています。

takara.koさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

takara.koさん

テーマは『昔ながらの日本の懐かしいものに囲まれた暮らし』です。瓦屋根、畳、障子、火鉢、囲炉裏、縁側、すりガラス、土壁、掛け軸などなど、昔から使われてきたものを直しながら、思い出と共に使い続けることを大切にしています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

takara.koさん

家具は古道具屋さんと、祖父母宅、実家のものでそろえていますので、ブランドにこだわりはないです。民芸品が好きなので、雑貨は旅先で買ったものも多いです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

takara.koさん

コタツです!これはすごく探しました。コタツも欲しいし、ちゃぶ台も欲しい。その両方を叶えてくれる、丸に見える8角形のちゃぶ台コタツ。遊びに来た人たちからも好評です。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

takara.koさん

日本酒が好きなので、全国の酒蔵さんから取り寄せて夫婦で晩酌をしています。酒器を集めたり、美味しかったお酒の瓶をディスプレイしたり、楽しんでいます。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

takara.koさん

RoomClipはずっと見る専門で、収納やディスプレイの方法などを参考にさせていただいていました。今回、二拠点暮らしをはじめるに当たり、家の記録を残そうと投稿にも挑戦することにしました。素敵な暮らしをされている方々から『いいね』をいただけてうれしいです。いつもありがとうございます。

takara.koさんのお部屋ギャラリー

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takara.koさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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