RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、あたたかさの中でほんのりとほろ苦さを楽しむようなナチュラルなインテリアづくりをされているnisshinさんに、リフォームしたてのキッチンにまつわる秘話やそこに込められたこだわりをお伺いします。
夫婦と子ども3人の、笑いが大好きな5人家族です。2015年に建売の新築を購入し、去年理想のキッチンにするべく満を持してリフォームしました。縦型の間取りなので、なるべく視界に開放感と明るさを取り入れられるよう日々勉強をしております。
幸福度と満足度の高い場所
nisshinさんのキッチンは、すっきりとしたシェイプと白の凛とした表情で魅せる素敵な空間です。真っ白な中に木製の部分が際立ち、小気味よいコントラストを楽しめるのも特徴。うっとりと眺めていると、全体のコーディネートの完成度の高さもさることながら、使いやすさへの配慮もきちんとあることに気が付きます。どのようにすれば見た目も機能も充実したキッチンにできるのでしょう……。まずは、その秘訣となるテーマやこだわりを教えていただきました。
「長らく愛用していた食器棚やレンジボードを手放し、重い腰をあげてリフォームに踏み切ったことで、ようやく自慢のキッチンを手に入れられたと思います。テーマは『見て幸せを感じ、使うたびに満足するキッチン』です。以前より白を基調としたキッチンにしたいと思っていましたので、そこに私ども夫婦が好きな木のぬくもりをプラスしています。どこにどの素材の白と木を取り入れていくのか、偏りなく調和させるにはどのように配置していくのが良いのか、夫婦でたくさん話し合いました。また、効率良く家事ができるように、実際に立ったときのカウンターとカップボードの距離感や家電の配置にもこだわっています。」
白いキッチンで演出する縦長LDKの抜け
素晴らしいテーマですね!多くの人が理想とするところではないでしょうか。そのテーマと理想、好みを凝縮したキッチンは、LDK全体を通してみても重要な役割をしています。リビングやダイニングからキッチン側を向いたとき、白く明るくあたたたかいこの場所が奥にあることで心地良い抜けと開放感を演出するという役割です。キッチンはインテリアになるという事実を改めて実感しました。
そしてここからは、最も気になる『見た目と効率の両立』を叶えたnisshinさんのこだわりたちに詳しく迫ります。『オシャレにしたい、でも維持するプレッシャーが怖い……』『効率を重視しすぎて愛着がでない』こんなモヤモヤを抱えている方も必見です。
キーワード1 白×木の調和がとれた、あたたかみのある空間づくり
「白や木と言っても素材や質感で印象がだいぶ異なります。そこで、全体的な調和を考えて壁紙をどうするか、カップボードの扉をどうするか、ワークトップをどうするか、家電をどう配置するか……サンプルを取り寄せたり写真を当ててバランスをみたり、いろいろと試しながらこの空間をつくりました。その甲斐あって、白×木の調和がとれたあたたかい理想のキッチンに仕上がり、満足しています。」
キーワード2 家事の効率UPを計算した、距離感と配置
「コーディネートと同じくらい、家事のしやすい距離感や配置を大切にしています。カップボードの引き出しとシンク下や食洗機の引き出しは、同時に開けたとしても干渉しないようにしました。また、食器を洗う→拭く→しまう工程をなるべく動かず行えるよう、どの引き出しをどこに持ってくるかもしっかり考えました。おかげで、拭き終わりや食洗機にかけた食器を立ち位置を変えずにしまうことができ、とても楽です。」
キーワード3 見た目を大事にするときも、効率の良さを忘れない
「ワークトップの上に並んでいるのは、よく使う家電です。見た目を重視してデザイン家電を選んでいますが、効率も譲れなかったので配置に気を使っています。パンストッカーからパンを取り出しパンを焼く、料理スペースや冷蔵庫から食材にラップをかけてレンジにかける。こんな具合で、どの位置にあればよりスムーズな動作ができるか、シミュレーションも重ねました。ワークトップ下に置いたキャスター付きの可愛いダストワゴンのおかげで、生活感は隠しつつゴミ捨ても楽にできたのも、満足できるポイントのひとつです。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください
「あまり偉そうなことは言いたくないですが、理想を形にするのならばまず、材料集めが大切だと思います。私たちは予算を決めて、好きな色や素材を組み合わせながらイメージを重ね、それを徐々に形にしました。
また、キッチンは毎日の家事を行う場所のひとつですから、見た目ばかりではなく効率も大切にしないといつか後悔が生まれる恐れがあります。だからこそ、実際に立ったときを想定してイメージするのがおすすめです。『見て幸せを感じ、使う度に満足するキッチン』を目指せば、きっと憧れを叶えた後悔のないキッチンはつくれると思います。」
まとめ: 喜びが詰まったキッチンづくりを……
幸福と満足、このふたつの響きを聞くだけでふわっと心があたたまります。その素敵なキーワードを随所から感じ取り体感できるキッチン、素敵でしたね。もちろんそこには、そうなるだけの数多くのこだわりと工夫があります。答えを導き出すまでは、時間も手間も掛かったはずです。だから、今回nisshinさんから伺うことのできたお話し、見せてもらった景色はとても貴重。ぜひ、自分なりの『喜び』が詰まったキッチンを目指す参考にしてみてください。
nisshinさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!