「誰もがナチュラルに使って戻せる、分かりやすい整頓の仕方」 by m.さん

「誰もがナチュラルに使って戻せる、分かりやすい整頓の仕方」 by m.さん

RoomClipユーザーの収納に関するtipsを紹介する「収納のコツ」連載。

今回は、洗練されたナチュラルさで、穏やかなインテリアづくりをされているm.さんに、素敵な雰囲気を保ちながら心地良く暮らすための収納のコツや工夫をお伺いしていきます。

今回教えてくれたユーザーさん♪

夫婦と3歳、0歳の子どもの4人暮らしです。家事や子育てに追われる毎日ですが、自分のお気に入りのインテリア雑貨や小物を飾って、日々の癒しにしています。家族が過ごしやすいを第一に考えながら、自分自身も心地良く過ごせるよう試行錯誤の毎日です。

気持ちもすっきりする収納

m.さん宅は、無駄なくシンプルに整頓されたナチュラルな空間です。インテリアの雰囲気を邪魔する生活感の主張もなければ、過度な装飾もありません。でも、お子さんへの愛はしっかりと感じることができるのが、素敵なところ。ただ、子育て世帯であるにも関わらず、この心地の良い状態をキープできるのは何故なのでしょう……。大人同士であっても整理整頓への意識や考え方、使いやすさが異なるから、すっきりとした状態を保つというのはなかなかの難問だと感じます。そこでまずは、m.さんの収納づくりのベースとなる、『大切にしていること』を教えていただきました。

m.さん

「家族みんなが使いやすく、どこに何があるかを把握できる収納を心掛けています。また、できるだけデットスペースを生まないように収納アイテム選びにもこだわりました。ものが増えたり、使うものが変わってしまったりして使いにくさを感じたら、断捨離や掃除も兼ねて定期的に収納を見直します。片付けた後に気持ちもすっきりする、そんな収納を目指しています。」

なるほど、限定的な使いやすさではなく『みんな』の使いやすさを丁寧に考慮されているんですね。大人から子どもまでみんなが、探すこと・使うこと・片づけることをスムーズに行うことができれば、その状態こそがベスト。だから自然と家族に定着するのではないでしょうか。ならば知りたいのは、その具体的な方法や工夫ですよね。ここからはm.さん宅の実際の収納を拝見させていただきながら、家族みんなが心地良い暮らしを保つことができるアイデアに詳しく迫ります。

家族みんなで心地良い暮らしを保つための工夫3つ

その1 ものの住所は誰が見ても分かるようにしておく

m.さん

「家族みんなが使うものは取り出しやすい下の方に、大人だけが使うものは上の方に配置するなどして、大人も子どもも気持ち良く使える収納を目指しています。たとえば日用品や食材のストック、文房具やファイル、家電など色々なものを収納しているキッチン横のパントリーでは、それぞれの収納ボックスに、家族みんなが分かりやすいようラベリングをしました。子どもがよく使う筆記用具は半透明の引き出しに入れ、字が読めなくてもなんとなく中に何が入っているか分かるようにしたり、文字の横にイラストをつけて見るだけで何が入っているが分かるようにしたりと工夫もしています。また、子どもがよく使うもの(ペンや色鉛筆)はひとつの引き出しにまとめ、使うときは引き出しごと出して、そのまま戻せるようにしているのもこだわりです。この仕組みのおかげか散らかりにくくなり、片付けも楽になりました。」

その2 融通の利くアイテムを組み合わせてより使いやすくする

m.さん

「キッチンでは、長さ調節ができるニトリの整理ボックスが活躍中です。使いたい場所に合わせやすいので、デットスペースを生まずに収納づくりができるのが良いところ。ただ、幅を測って合う収納を見つけるのは大変でした。そこで仕切りには、100均のバスケット用仕切りを使っています。自分好みにカスタマイズできるアイテムを取り入れることで、より簡単に無理なく『使いやすい』を叶えることができました。」

その3 おもちゃは子どもの意欲を引き出すスタイルで整頓する

m.さん

「写真の場所は、和室兼キッズスペースです。『日中たくさんのおもちゃを出して遊んだら、一日の終わりにはまたきちんと片付けてほしい』そんな思いから、子どもができるだけ楽しく自主的にお片付けをしてくれるような収納方法を考えました。使用しているのはニトリのカラボと、それにぴったりの引き出しやボックスです。おもちゃの住所を設定して、そこに戻すだけである程度すっきり見えるようになっています。また、大好きな電車のおもちゃは中身の見える引き出しに入れたり、人形やボールはハンギングにしたりと、収納アイテム選びにもこだわって子どもたちに『片付けたい!』と自然に思ってもらえる工夫をしています。」

オススメの収納アイテム

ITEMニトリのワイド収納ケース3段
PRICE1,990円(税込)

このケースはニトリのカラボにぴったりなんです。我が家では電車のおもちゃ収納に活躍中。きれいに並べないと引き出しがしまらないので、以前は投げ込むようにボックスに入れていた息子も、ひとつひとつ丁寧に並べて片付けてくれるようになりました。透明なので、中に何が入っているかすぐ分かるのも良いところです。また、仕切りがついていないので、収納の自由度が高いのも便利だと感じています。

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最後に、収納が苦手な方へのアドバイスをいただきました

m.さん

「ものが散らかっていると心も落ち着かない気がします。ですが、細かく整えすぎると手間もかかるし、負担にもなる。なので我が家は、『ものの住所をつくり、そこに片付ける』それだけである程度すっきり整うような収納を心がけることにしたんです。キッズスペースなら子どもが使いやすいように、パントリーなら家族みんなが使いやすいようにと、『そこは誰が使う場所なのか』を大切に考えていくと、自然にその場所に合った収納アイテムや収納方法が見つかると思います。そんな風にしながら家族みんなで整理整頓できる収納にすることで、いつも気持ちがすっきりする、居心地の良い空間が保てるのかなと思います。」

みんなにやさしく整えれば、心地良いをみんなで保てる

m.さんの収納は、美しくしまうことや整えることをプレッシャーとしません。必要なものに自然と手が届き、自然と元に戻せる、なんともナチュラルなスタイルでした。そしてそのナチュラルさの奥には、数々の計算と思いやりが隠れているのがポイントです。収納や整理整頓はひとりよがりこそが落とし穴。自分以外の誰かが使うことを想定し、どうすればより多くの人が気持ち良く使えるのかを考えることこそがベースとして大切なのだとお話を伺って実感しました。

と言っても、けして万人受けでなくて良いのです。求めるのは『家族全員受け』。だから今一度ご家族の癖や動線、こだわりや楽しみと向き合ってみるのはいかがでしょうか?そのうえで今回教えていただいたコツや工夫を参考に、家族みんなにとってベストな整頓を見つけてみてください。それが家族全員で心地良い暮らしを保つ秘訣になってくれると思います。


m.さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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