イームズチェアことシェルチェアはデザイナーのイームズ夫妻(Charles & Ray Eames)の代表作として世界中で愛され続ける名品ですが、チェアの他にも魅力的なアイテムが沢山あります。今回はRoomClipユーザーさんのイームズアイテムをご紹介しながら、改めてイームズデザインの魅力に触れてみましょう!
イームズ(Eames)とは
イームズとは20世紀を代表するアメリカ人デザイナー夫妻、チャールズ&レイイームズの名前で、彼らが手がけた製品を総称してイームズと呼ばれています。建築や家具からおもちゃまで、機能的で遊び心のあるデザインはミッドセンチュリー(1940~60年代)スタイルで不動の人気を誇ります。
定番のシェルチェア
大人気のシェルチェアは1950年、ファイバーグラスという新素材で背と座面を一体化する革新的な成形技術によって製品化されました。現在も製造が続いていますが、当時のヴィンテージ品の素材は環境配慮から現在は使われず、現行のリプロダクト品ではリサイクル可能なポリプロピレン素材に代わっています。
シェルチェアは脚と色でガラリと雰囲気が変わる!
シェルチェアは順応性を考えてデザインされ、リビングやロビー、カフェなど様々なシーンで、また様々なインテリアスタイルの中で使われることを想定しています。そのためシェル(背もたれと座面が一体化した部分)の色と形、脚の形にはそれぞれバリエーションが豊富で、思い通りのチェアを選ぶことができます。
スマートなエッフェル
金属の繊細で美しい構造が魅力の脚部分。エッフェル塔のように見えることから通称「エッフェル」と呼ばれています。ヴィンテージの風格ある赤いシェルがモダンな空間に映えますね。
カジュアルなドゥエルレッグ
木製の脚になると、ぐっとカジュアルなイメージになるドゥエルレッグ。モノトーン+木のナチュラルなインテリアにマッチしますね。
ユニークなキャッツクレイドル
キャッツクレイドルとは「あやとり」の意味。交差した脚部は、まるであやとりをしているみたいです。やや低めの座面で安定感がありますね。
ポップなロッカーベース
ロッカーベースはロッキングチェア用の脚部。金属に弓なりの木の組み合わせがポップな印象で、ゆったりと心地よく揺られそうです。
シェルチェアだけじゃない!イームズの名作チェア
プライウッドラウンジチェアLCW
プライウッド(合板)を曲線に成形する革新的な技術を開発し、5枚で構成されたラウンジチェア。アメリカのTIME紙で「20世紀を代表する椅子」とも言われた名作。白が基調のモダンな空間にぴったりですね。
ラウンジチェア
背面のシェルはプライウッド(合板)で張り地はブラックの本革。ふっかりと体を埋めてリラックスできる、至福のラウンジチェアですね。
ラシェイズ
ラシェイズ(La Chaise)は、彫刻家ガストン・ラシェイズの作品に影響を受けたという浮かぶような姿が印象的。美しい流線形はチェアでありながらオブジェのようです。
チェアだけじゃない!遊び心のあるイームズデザイン
いつも好奇心をもって情熱を注ぎながらデザインをしてきたチャールズ&レイイームズは、あるものができれば、また次のものが生まれるという風にデザインの幅を広げていきました。そんな中で生まれた遊び心のあるプロダクトをご紹介します。
ハングイットオール
イームズ エレファント
イームズがプライウッドの成形技術の開発中、プロトタイプとして動物型のチェアを作っていたことから生まれたエレファント。現在はカラフルなポリプロピレン素材で製品化されています。大人も子供も優しい気持ちになる柔らかなフォルムですね。
イームズ ハウスバード
イームズ夫妻が旅先で集めた様々なオブジェからインスピレーションを受けて作られたというハウスバード。ほっこりと愛嬌のある表情がインテリアのチャームになりますね。
イームズの取扱店
ハーマンミラー
東京都千代田区丸の内2-1-1
https://storetokyo.hermanmiller.co.jp/
ミッドセンチュリーモダン
東京都渋谷区猿楽町11-8 メゾン代官山1F
https://www.mid-centurymodern.com/
hhstyle
東京都港区北青山 2-7-15 NTT青山ビル 1F
https://www.hhstyle.com/
機能美と遊び心を両立したイームズのデザインは、どんなスタイルにもぴたりとはまってしまうから不思議。時を超えて愛され続ける本物ならではの魅力を感じますね。みなさんのインテリアにも、そんなイームズデザインはいかがですか?
RoomClipには、インテリア上級者の「イームズ」のオシャレなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!