”住まいやすさとグッドデザインのインテリア”Atsushiさん

”住まいやすさとグッドデザインのインテリア”Atsushiさん

住まいやすさを突き詰めると、グッドデザインに行き着くーー。 モデルルームやカタログ写真とは違い、 本当に人が心地よく暮らしている部屋を見られるのがRoomClipです。 とはいえ、やはり良いデザインの家具や機能的に整理された部屋はとても魅力的です。 「かっこよさ」と「居心地の良さ」を両立しているユーザーさんといえば…。 ということで、今回のインタビューは「Cooooool」のコメントでもおなじみのAtsushiさん。 RoomClip運営チームのメンバーとは同世代で、 大学では建築を学び、現在はシステムエンジニアとして活躍されているそうです。 モデルルームのようでいて、なおかつ住みやすい部屋をつくる秘密を聞きました!

ニュートラルな佇まいが気に入ったリノベ物件

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

ホントすごい部屋でいつも驚きながら見ています。

Atsushiさん

ありがとうございます(笑)

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

今のご自宅はいつから住んでいるんですか?

Atsushiさん

今年引っ越して来たばかりなんです。相当探してようやく見つけたんですよ。築25年の鉄骨造2階建ての2階部分をリノベーションした賃貸物件で、ハプティックというリノベーションの会社さんが手がけたTOMOSというシリーズです。無垢オーク材の床、白い壁と天井、シンプルな水回りと建具…。古民家やヴィンテージマンションのような味はないし、建築家やデザイナーさんが手がけた物件と比べればエッジィではないんですが、ニュートラルな佇まいがとても気に入っています。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

決め手はどのあたりだったんですか?

Atsushiさん

たくさんのブランドやテイストが好きなので、それらを許容できる住まいを選びました。自分は未だに好きなモノをしぼれてなく、あらゆるテイストに魅力を感じます。だから器としての住まいは主張しないでほしいんです。具体的に言えば、何もしていないワンルームというのが一番いいんですよね。なるべく余計なことをしてほしくない。広くて壁がなくて、ユーティリティーがあればいいって思います。あとは家具で仕切ればいいので。

広い空間だからこそのフローティング配置

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

今は家具を真ん中に寄せてますよね。フローティングで。

Atsushiさん

そうですね。壁にぴったりと付けると、どうしても余った部分が気になってしまうんです。前の家では自分で柱と柱の間にぴったり入るように作ったりしてたんです。フローティングは前からやりたい気持ちはあったんだけど、ある程度広い空間じゃないとできないから。

今の家で壁に付けている家具は、ペットハウスの後ろにある棚くらいですね。これは前の家で買っちゃったものなので仕方ない。それ以外は全部フローティングにしてます。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

家具にはこだわりはあるんですか?

Atsushiさん

基本的にはフォルムと素材がよければ、ブランドにはそれほどこだわらないですね。そのジャンルでの一番シンプルなものを選ぶような感じです。普通にIKEAとか無印良品、ニトリといった店でも買いますよ。今も空間を選ぶような家具は持っていないです。

今持っているもので一番高いのは、おそらくモルモット用のペットハウスですかね。ベースは無印良品のユニットシェルフで、そこに板や金具を足したりして簡単にDIYしました。前の家では檜材とかを使って3階建てのペットハウスを作ってたんですが、あいつら食べちゃうんですよ(笑)それでお金がかかるので変えました。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

あのペットの見せる収納はびっくりしました(笑)

Atsushiさん

ペット用品ってなかなか格好いいのがないんですよね。オーダーはあるんですが、犬より大きいペット用のがほとんどなんです。しかもすごく高い(笑)。だから既存のものでうまくできないかなって思って作ったんです。

でも僕はDIYはそんなにできないんですよ。RoomClipの他のユーザーさんのDIYは本当にすごいですよね。いつも感心しながら見ています。

ファッションとカフェがインテリアの入り口

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

もともとインテリアに興味を持ち出したのはいつごろなんですか?

Atsushiさん

高校のころからですね。高校ではサッカーをかなり真面目にやっていたんです。で、高3でインターハイが終わって引退するくらいの頃にカフェブームが始まったんですよ。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

ありましたねー!懐かしいですね。

Atsushiさん

そうそう。それでBOWERY KITCHEN(バワリーキッチン)やCafe Apres-midi(カフェ・アプレミディ)に通うようになって、『こんなにカッコいい空間があるんだ』って思ったんです。そのころからELLE DECOR(エル・デコ)とかの雑誌も読むようになりました。

あとは元々洋服が好きだったことも関係してると思います。ショップのインテリアはチェックしてましたし。特に恵比寿にあったMaison Martin Margiela(メゾン・マルタン・マルジェラ)のショップは大きなきっかけになりました。一軒の住宅を改装した店内なんですが、すべてが白いんです。白い布に白い絨毯、白い塗装や白いタイルなど。すごく衝撃的な体験で、大学終わったら毎日のように通ってました(笑)

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

ファッションやショップがインテリアの入り口だったんですね。大学では何を勉強していたんですか?

Atsushiさん

大学は建築学科です。モダニズム系の設計の研究室で、大学院までがっつり設計をやってました。卒業制作では賞も取ったんですよ。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

おー、すごいですね!運営チームの友人にも建築を勉強していた人が多いので、すごく親近感が湧きます(笑)

Atsushiさん

ただ大学では意外とカフェ通いをするような友人はあまりいませんでした。そんななかで1人だけ気が合う年上の友人ができたんです。彼は大阪出身で、洋服やクラブが大好き。学校終わったらすぐに2人でカフェとかに行って、夜はクラブに流れ込む、みたいな生活を送ってました。

ショップ巡りが大好き

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

当時は自分の部屋のインテリアはこだわってたんですか?

Atsushiさん

大学時代は実家暮らしだったので、自分の部屋はそんなにこだわってなかったですが、友人や彼女の家に入り浸ってて、勝手にいじったりはしてましたね(笑)。ただどちらかというと見るのが中心でした

見ることについては、ホント他の人のレベルじゃないくらい好きなんです。それは今でもで。休みの日には1日3地域は色々なショップを見て回りたいんです。例えば、午前中に吉祥寺の周辺のお店を巡って、次に丸の内から銀座の周辺に行く。それでその後目黒通りから恵比寿までを回る。そんな感じで土日で計6地域くらいのショップを見て回らないと落ち着かないんですよ。ちょっとした病気ですね(笑)

インテリアだけじゃなくて、洋服や古本屋など、好きなお店を回る感じです。同じお店でも別に構わないんですが、とにかく情報収集していないとダメなんです。休日に午前中とか寝過ごしちゃったりすると、もう本当にブルーで。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

それはビョーキですね(笑)部屋にも性格がすごーく現れてると思うんですが、こだわることは突き詰めないと気がすまない性格なんじゃないですか?

Atsushiさん

その通りですね(笑)

マイナスを消していくインテリア

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

部屋作りでは、どのあたりが一番のこだわりなんでしょうか。

Atsushiさん

一番重要だと考えているのは『嫌な場所をなくす』ということです。より良い住まいにするには、プラス1をプラス2にするよりも、マイナス1をゼロにしていくことが重要だと思っています。分かりやすく言うと『イラっ』とするところを減らしていく感じですね(笑)

僕にとってマイナスの部分というのは、やっぱり『使いにくい』ということが大きな要因です。よく使うものは出しておきたい。出しておくからにはデザインのよいものがいい。住まいに関わるすべてがすぐに使える状態にしておくように気を使っています。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

なるほどー。

Atsushiさん

隠すのは簡単かもしれないけど、隠しておいてなおかつアクティブな状態を保つのは簡単ではないんですよね。仮に扉で隠れていたとしても、扉を開けた時にごちゃっとしていたらストレスを感じます。だから仮に扉がついていたとしても、見せる収納と同じように整理します

片付いている状態それ自体が気持ちがよいので、住まいに関わる営みをストレスを感じない以上の体験にかえてくれる感じですね。住まいにおいて、住まいやすさとかっこよさは同義、そうなるような住まいになるといいなと思います。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

インテリアがきれいな方って結構そういう発想の人が多い気がしますね。RoomClip運営チームのメンバーはどちらかというと好きなモノを足し算していっちゃうので、やっぱり部屋はぐちゃぐちゃなんですよ(笑)

Atsushiさん

そうなんですね(笑)

RoomClipに望むこと

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

Atsushiさんは「My Best RoomClip」タグを作ってくれたり、「同じものを並べたい」タグを盛り上げて下さったりと、ユーザー目線のRoomClip活用法をたくさん考えて下さってます。

Atsushiさん

RoomClipは今の構造だと、昔に投稿されたいい写真になかなか巡り会えないように感じました。My best RoomClipはそんな思いをタグに託してみました。

RoomClip Mag編集部
RoomClip Mag編集部

ありがとうございます。今では100枚を超える写真にこのタグが付けられていますね。運営チームとしても、ユーザーの方からの要望や意見をサービスに生かしていくように頑張っていきますので、今後もよろしくお願いします。

Atsushiさん

こちらこそよろしくお願いします。


吉祥寺のカフェで取材に応じてくれたAtsushiさん。 まるで気鋭の建築家のような佇まいで、笑いを交えながら住まいへのこだわりやRoomClipへの思いを話してくれました。 部屋の印象と同じく、きちっとしていながら、温かみや居心地の良さを感じさせる人柄の方でした。 記事では省きましたが、インタビュー後半は細かなアプリへのダメ出しも結構ありました(笑) チーム一同、気を引き締めて頑張りますので、よろしくお願いします。


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