ワンルームや1Kのようなコンパクトスペースのお部屋を、広く見せるアイデアがあれば気になりますよね。今回は、レイアウトと色選びのコツをまとめてみました。限られたスペースを有効に活用することと、視覚的「抜け」を作ることで、実際よりも広い空間に感じられるテクニックをご紹介します。
限られた空間を広く使える、4つのレイアウト術
まずご紹介する広見えテクニックは、レイアウトを工夫したものです。ポイントは、空間の中に「抜け」を作ること。視覚的な「抜け」は光や風を通すため、限られた空間でも圧迫感をおさえ、開放的な雰囲気を演出できます。ここでは、代表的な4つのレイアウトを見ていきます。
対面2列のレイアウトで、中央を空ける
20㎡弱の1Kにお住いのyukkii94さん。窓を挟んだ壁沿いに家具を配置し、対面2列のレイアウトを実践。右手の壁にテレビとPCを並べ、反対側の壁に沿ってベッドを置くことで、中央を開けるようにしています。テーブルはテレビ台の近くに置くことで、ベッド周りにゆとりを持たせているのもポイントです。
コの字型レイアウトで、スペースを広々使う
18㎡の1Kに暮らすkomugiさんが実践されているレイアウトは、中央を開けたコの字型です。窓に沿ってベッドを置き、ソファとテレビを対面に配置したレイアウトで、窓からの光を遮らずに「抜け」を作っているのがよくわかりますね。家具類も背の低いものを選ぶことで、視線を遮らず広々とした印象を与えています。
スペースを分割してメリハリをつける
35㎡ほどの1Kにお住いのnaoさんが実践しているテクニックは、スペースの分割です。こちらのお部屋は、「寝る」「学ぶ」「くつろぐ」に分けられています。使用目的ごとにゾーニングすることで、インテリアもまとまりやすくなりますね。さらに、背が低い本棚で仕切ることで「抜け」があり、圧迫感も感じられません。
高低差を活かせるロフトのあるお部屋
40㎡弱の1Rにお住いのMouさんですが、間取りはご覧のようにロフト付きです。ロフト部分はベッドスペースに、下はリビングスペースとして、メリハリの効いたレイアウトを実現させています。収納を増やすためにシェルフを置いたり、ディアウォールをDIYされたりといったテクニックも、参考になりますね。
空間を広く感じさせる色選びのポイント
続いてご紹介したいテクニックは、色を使ったものです。色にはさまざまな視覚的効果や心理的効果があるといわれていますね。壁や天井、床といったお部屋の色はもちろん、カーペットやカーテン、ベッドリネンなどのテキスタイルも印象を大きく左右します。家具の色も意識して選ぶことがポイントです。
インテリアに使う色数を3色におさえる
インテリアをホワイト×グレーでまとめているbonvoyageさんは、約21㎡の1Kのお部屋にお住まいです。木製のテーブルやスツールでナチュラルなぬくもり感がプラスされ、小物やスツールの座面のテキスタイルが差し色効果を発揮しています。このように色数を3色以内に抑えることで、全体に統一感が生まれます。
大きな面積を占める色は、無地×淡い色
無地や淡い色は見た目の圧迫感がないので、大きな面積に使うことで、限られたスペースを実際よりも広く感じさせてくれます。1Kのお部屋にお住まいのcocoroさんは、ベッドリネンやこたつ布団、カーテンをオフホワイトで統一して、明るい面積を増やしています。参考になるカラーコーディネートですね。
高いところには、明るい色を選ぶようにする
aronekoさんのお部屋は、すっきりとしたモノトーンインテリアの1Rです。フロアを黒にして引き締め、壁や天井、家具は白に統一して、メリハリをつけています。暗い色は目立つので、限られたスペースでは低い位置に使うことがおすすめです。高い位置ほど明るい色を使うことで、空間に広がりが感じられます。
ほかにもまだある!すぐにでも取り入れたいテクニック
レイアウトと色選びのテクニックをご紹介してきましたが、最後は、毎日の暮らしの中で取り入れやすい小さなコツを見ていきましょう。どのお部屋も、上述のレイアウトや色選びをおさえた上でのひと工夫であることがポイントです。コンパクトなスペースを広く感じさせるお部屋作りを楽しんでみてください。
窓をふさがず、外からの自然な光を入れる
8.5畳の1Kのお部屋にお住まいのchiikokoさんは、窓を挟んだ対面2列のレイアウトを実践されています。大きな窓をふさがないように家具を配置することで、外からの光が存分に入ってきますね。もともとの窓枠にマスキングテープを貼り、さらにガラス部分にもプラスして、シックな雰囲気を演出しているそうです。
壁の面積を広く見せる、背板のないシェルフ
hiyokoさんのお部屋は、6畳の1Kだそうです。限られたスペースを有効に活用するために、テレビもテレビ台も小さめサイズを選んでいます。さらに壁面が見えるように、背板のないラダーシェルフをチョイスしている点も見逃せません。2つ並べた三角形の壁かけも背板がないデザインなので、「抜け」感がありますね。
床置きしないことが床の面積を広く見せる
15~20㎡の1Rにお住いのponsukeさんは、床にモノを置かないことで床面積を広く見せています。ゆるやかなゾーニングのためにラグが敷かれていますが、ベッドリネンと同色にすることで色数をおさえ、ナチュラルカラーで統一した家具と共に、トータルでお部屋を広く見せるポイントになっています。
小さめなスペースを広く見せるためのレイアウトと、色選びのコツを中心にご紹介しました。トータルでコーディネートすることと視覚的な「抜け」を作ることで、限られた空間にゆとりが生まれ、毎日の暮らしが心地よくなりそうですね。
RoomClipには、インテリア上級者が投稿した「狭い部屋 広見え」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!