「願望を詰め込んで、家の中心につくった憩いの場」 by Komiyaさん

「願望を詰め込んで、家の中心につくった憩いの場」 by Komiyaさん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回は、味わい深い雰囲気をシンプルに楽しむインテリアが魅力的なKomiyaさん宅の、思い入れがたっぷり詰まったキッチンをご紹介します。願望をひとつひとつ実現していく、Komiyaさんなりの道程にも注目です。

鹿児島のど田舎で、ゆっくり暮らしているグータラ旦那です。 自己満足の我が家ですが、どうなんでしょう! 今回の取材を受けて、やっぱ家が好きだなぁーって再認識しました。

時を忘れて会話が弾む、家の中心

Komiyaさんのつくる空間は、シンプルだけど、洗練された上質な雰囲気を漂わせています。爽やかに風が通り抜けていくような開放感が、そんな雰囲気をより豊かに、味わい深く演出されていました。キッチンからは、Komiyaさん宅の魅力を存分に見渡すことができます。動線も見た目もすっきりとした、キッチンと食卓が一体となったデザインや、背面のアクセントタイルなど、キッチンそのものも非常に魅力的。Komiyaさんには、まず、キッチンづくりへのこだわりからお伺いしたいと思います。

Komiyaさん

「キッチンは家の中心に配置しているため、中庭やリビング、子供部屋まで見通すことができます。小さい家ですが、開放感のある空間にしました。 友人が遊びにきた時も、キッチンの周りで過ごすことが多いですね 。 外に面した窓がないこともあってか、ついつい時間を忘れて、会話を弾ませてしまうんです。 私の考え方が古いのかもしれませんが、食事をする時、TVがついていると会話が少なくなりそうな気がしてしまいます。だから、キッチンや食卓にはTVを設置していません。TVがあった前の家より、会話が弾むようになったと思います。全部まとめて、とても好きな空間です。」

ダイニング一体型のL字型キッチン

Komiyaさん宅のLDKは、中庭を挟んで、キッチン×ダイニングとリビングが明確に分かれているのが特徴です。ただ、中庭に面した大きな窓ガラスを通して、それぞれの空間の様子を見通すことができるため、一体感もそこにはあります。そして、TVはあえておかず、温かみのある照明でコーディネートされたキッチンは、じっくりと会話に浸れる空間。このキッチンで過ごす団らんは、いつだって充実していそうです。ここからは、Komiyaさんのキッチンづくりに秘められたこだわりやエピソードを、さらに深く掘り下げていきます。暮らしの中心にキッチンがある家にしたいと考える方の参考となるのはもちろんですが、生活感を抑えながら見せる収納を楽しみたい!という方のヒントになるアイデアも登場します。

キーワード1 思い入れと思い出が詰まった、フルオーダー

Komiyaさん

「設計を家の設計士さんに依頼し、施工は地元のステンレス業者さんに直接交渉した、フルオーダーのキッチンです。ちなみに、木製部分だけは、他県の家具業者さんに作製をお願いしています。 それぞれの業者さんとの打ち合わせや交渉が、とても楽しかったのを覚えています。 ですが、ステンレスキッチンの搬入日、玄関から入らないことが判明!急遽、クレーン車を呼んで中庭からの搬入となりました。こうしたエピソードも忘れがたい、良い思い出となりました。」

キーワード2 生活感を素敵に見せる、タイル壁と飾り棚

Komiyaさん

「設計の段階では、四角型のモザイクタイルを貼る予定だったのですが、妻が名古屋モザイクタイルのコラベルを気に入ったことで予定変更をしました。コラベルの貼り方に工夫をしてもらい、モザイクっぽい雰囲気にしているのもこだわったポイントです。 また、飾り棚には、よく使うものや好きなものを並べています。 最初は、ゴチャゴチャに見えるんじゃないかと心配があったのですが、背面のタイルが中和してくれて、案外と まとまった感じに。素敵な感じに生活感も出せるこの飾り棚は、キッチンの中でも特に、お気に入りの部分です。」

キーワード3 家族が自然と集まる憩いの場

Komiyaさん

「キッチンが家の中心にあるからか、みんなが自然と集まってきます。 帰宅後、食卓につくと、料理を腕を振るう妻の姿がそこにはあります。勉強していた娘たちも、気が付くとキッチンに来ていて、特にひょうきんな次女は、毎回新ネタを披露しては笑わせてくれます。キッチンは、我が家のこうした心地よい『普通の暮らし』を目いっぱい感じることができる、憩いの場所です。 また、この家に住み始めてからは、カーテンのない暮らしをしているので、あえて外に出なくても、『今日は星が綺麗だね、今日は満月だよ!』みたいな会話も当たり前に出てきます。知らなかったはず、気が付かなかったかもしれない、自然の美しさを家に居ながら感じることができるのも、我が家のキッチンならではの魅力だと思います。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

Komiyaさん

「やっぱり、自分の願望を詰め込めるのが一番だと思います。

実は、家づくりを考え始めた頃、どこのホームメーカーもIHが主流で、妻が希望するガス調理器具を扱っているところにはなかなか出会えなかったんです。しかも、変更となると、料金の割増が重なり、手の届かないものになっていきます。だから半ば、家づくりをあきらめていました……。 でもその後、とある建築士さんに出会い、相談したことがっきかけで、家づくりは再スタートします。キッチンも、業者さんと直接値段交渉することができ、憧れのポールセンまで実現できました。 家で一番好きな場所がキッチンって、おかしいのかもしれませんが、いろんな思い出が詰まっているからこそなんです。 みなさんの、願望の詰まった素敵なキッチンづくりも、及ばずながら応援しています。」

まとめ: 願望を詰め込ませてくれるパートナーとの出会い

家づくりは自分一人で行えるものではありません。また、条件や制約、コスト……フタを開けてみて知ることになるハードルも少なからずあります。自分の願望を最大限に投影した家づくりを実現するには、そこに生じるハードルをどう超えるかも、一緒に考えてくれるパートナーとの出会いがとても重要です。Komiyaさんは、いくつかの挫折の先で、そのパートナーとなる建築士さんと出会いました。そして、その出会いは、新たな業者や素材との出会いへとさらにつなげ、一度はあきらめた理想のキッチンを、想像以上の仕上がりで実現させてくれたようです。

結果として、Komiyaさん宅のキッチンは、Komiyaさんの願望を諦めない強い意志と、家族を思う優しい気持ちの集大成となったのではないでしょうか。Komiyaさん宅の、温かく、家族の時間が充実する素敵なコーディネートメソッドだけでなく、願望を詰め込むためにKomiyaさんがたどった道程もぜひ、参考にしてみてください。


Komiyaさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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