インテリアの主役になるおしゃれなハンモックを多数展開されているLA SIESTAさん。RoomClipでもたくさんのユーザーさんの投稿が集まっています！こちらは日本のブランドなのですか？

ありがとうございます！LA SIESTAはドイツ発のブランドです。1970年代の終わりにLA SIESTAの創業者のグリザー夫婦が旅先のカリブ海でハンモックと出会い、想像が膨らみ、「ハンモックとは⽇常の⽣活に彩りをあたえるものである」 と確信したところからスタートしました。 旅先で出会ったハンモックに技術的な⾰新とデザイン性を取り⼊れ、耐久性と快適さを実現した独⾃のハンモックが「LA SIESTA」です。

ハンモックの歴史をちょこっと調べてみたのですが、発祥地の中南米では、高温多湿な環境の中で眠りやすいようにということと、毒虫や動物から身を守るためという、どちらかと言うと後ろ向きな理由からハンモックを使っていたらしいですね。それを、生活を豊かにしてくれるインテリアに転換する発想はすごいなと思います。

はい。創業者夫婦はその出会い以来ずっとハンモックへの情熱を温め続けていて、1991年にLA SIESTAを創業しました。今では世界50か国で愛されるハンモックブランドへと成長し、日本では私たちハンモックジャパンが2016年より取り扱いを開始。2021年からは日本総代理店 LA SIESTA JAPANとして展開を行っています。

ハンモックへの憧れはずっとあるのですが、腰弱族の私としては、体が痛くなったりしないかな…？と一抹の不安がありまして…

実は、寝転がるタイプのクラシック・ハンモックはハンモックに対してまっすぐに寝転がるのではなく、斜めに寝転がるのが快適なハンモックの乗り方です。自然と生地が広がり、揺れも心地よく感じます。私もそうでしたが、ハンモックの乗り方について知らない方はとても多いです。ハンモック体験会やポップアップなどのイベントを行うと、最初は「大丈夫？」とドキドキしている方や心配されている方も、スタッフから乗り方のレクチャーを受けて実際に乗って頂くと「思ったより安定感がある。」「気持ちいい」と多くの方が驚かれます。

斜めに！それは知りませんでした。

そうですよね。実際にハンモックを乗り比べてみると、ハンモックは大きければ大きいほど気持ちがいいと感じます。LA SIESTAのハンモックは生地幅が広く大きめの作りになっているので、男性の方が乗っても窮屈になる事はなく、ハンモックに全身を預けてゆったりとくつろいでいただけます。ハンモックのサイズ選びに迷ったら、ゆったりとくつろぐため、お部屋に設置可能な一番大きなハンモックを選ぶことをお勧めします。

特大ハンモックへの憧れが膨らみます。素材も色々選べると思うのですが、おすすめはありますか？

お部屋の中で使うなら肌ざわり抜群のオーガニックコットン、屋外で使うなら紫外線にも強く速乾性に優れたウェザープルーフ素材がおすすめです。カラーバリエーションも豊富なので、おうちやインテリアのこだわりに合わせて選んでいただけますよ。

シンプルなデザインから南米ムードを感じられるカラフルなものまで幅広く揃っているので、選ぶ楽しみが広がりますね！そんなところ、やはり一番気になるのは「安全なのか？」ということですが…

LA SIESTAのハンモックを使う方が心からくつろいでいただけるように、安全性や操作性には特にこだわっています。取り付け具は安全検査機関のテューフ・ラインラント（TÜV-Rheinland）によって承認済みのものを使用し、ハンモックの取り外しや高さ調整が簡単にできる設計になっています。

第三者の安全検査機関によってチェックされているのは安心ですね。

環境問題や社会課題に対しても取り組みをされているとのこと、詳しく教えてください！

LA SIESTAは、ハンモックを、南米の国宝であり、守るべき文化であり、広めるべきものだと考えています。そのため、LA SIESTAのハンモックはすべて、そのハンモックスタイルの発祥の国（主にコロンビア）で製造されています。LA SIESTAは、ハンモックブランドとして初のGOTS認証（※1） を受け、FSC承認済（※2） の木材を使用するといった持続可能な資源を利用しています。

※1 Global Organic Textile Standardの略。コットンをはじめウール、麻、絹などの原料が製品として消費者の手にわたるまで「繊維製品が正しくオーガニックである（有機栽培・飼育の原料を使用し、環境と社会に配慮して加工・流通されている）」ことを保証する世界共通のルール。

※2 持続可能な森林活用・保全を目的として誕生した、「適切な森林管理」を認証する国際的な制度。

この時代、やはり環境や社会へきちんと配慮している商品を選びたい、という方は増えていますものね。

はい、ですが、サステナブルで責任ある企業であることを意図的に目指したことはありません。「メーカーと生産者の両方が尊厳のある存在を可能にする」、それは創業時からLA SIESTAのメンバーが大切にしてきた信条の一部であり、誇りを持って今日まで受け継いできた伝統です。

なるほど、元々サステナブルな思想を創業者ご夫婦がお持ちだったんですね！今ではオーガニックコットン栽培のNPOも運営されているとか？

はい、LA SIESTAはコロンビアで持続可能性に基づいたオーガニックコットンの栽培をしている団体SOCiLAを支援しています。SOCiLAはLA SIESTAの創設者アレキサンダー・グリザーが設立した非営利団体です。 オーガニックコットンのハンモックを導入した当時、生産地であるコロンビアではオーガニックコットンが栽培されていなかったためオーガニックコットンを輸入に頼らざる得ませんでした。この輸入による環境負荷を軽減させたいという想いからアレキサンダーは団体の創立に至りました。

素材の生産から自分たちが関わって行っているんですね。製品の品質も地球環境も守るという強い思いが感じられます！「つくる責任、つかう責任」をまさに体現しておられますね。

ハンモックを自宅に設置したい場合、まずは何を確認したらいいでしょうか？

ハンモックをご使用になられる場合は体重を支えられるだけの十分な強度が必要です。 壁や柱、梁などの設置可能な場所を見つけ、施工会社、工務店などの専門家に依頼して設置箇所の強度をご確認ください。ハンモックなら2箇所、ハンモックチェアなら1箇所、ロープを結んだり、取り付け具を設置したりする場所が必要です。

木造住宅やコンクリート住宅への設置もできますか？

LA SIESTAの取り付け具カーサマウントは木材にもコンクリートにも取り付けて頂けるよう、ビスとアンカーがセットになっております。 木造住宅で天井が石膏ボードの場合、石膏ボードの上に強度のある梁や柱があれば設置可能です。石膏ボードの上が空洞であったり、石膏ボードと梁の間にすき間があったりする場合には落下の原因となりますので、設置の際は必ず、工務店・施工会社に強度のご確認をお願い致します。

賃貸住宅だと、やっぱり設置は厳しいですかね…？

賃貸などで設置場所が限られている方は、自立式スタンドをご利用いただくのがおすすめです。LA SIESTAのハンモックスタンドは室内・屋外どちらでもご使用いただけます。スチール製のハンモックスタンドはお手入れも簡単で工具は一切必要なく簡単に組み立てができます。DIYや家具の組み立てが苦手でもあっという間に組み立てができるのでおすすめです。

壁や天井にビスを打ち込むことに抵抗がある方も多いと思うので、スタンドがあるのは嬉しいですね！

お話を伺って、ますますmyハンモックをお迎えしたい欲が高まってきました！

それはよかったです（笑）。LA SIESTAにとって、ハンモックは単なる製品や寝転ぶ場所ではなく、生活の一部として捉えています。デジタルとつながり、常にオンになっている現代社会では、安らぎのひとときを過ごすことはとても大切だと思います。1日に数分でもハンモックに揺られリラックスした時間を過ごすことで、生活の質が格段に向上すると信じています。

たしかに。デジタルデトックスしたいです…。窓からのそよ風を感じながら、昼下がりに好きな本を読みつつ、そのままちょっとウトウト…なんて、最高のオフ時間ですね…

LA SIESTAのユーザー様からは、「リビングにハンモックがあると自然と家族が集まるようになった。」や「子供がよく本を読むようになった。」などとよく聞きます。なんとなく憧れていたハンモックも、実際に取り入れてみると日々の暮らしが良くなっていくのを感じていただけると思います。

ただ気持ちいいだけじゃない、不思議な魅力がハンモックにはあるんですね！今日は貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました！