「見通し・奥行き・光の魔法を味方にした、モダンな注文住宅」 by CKさん

「見通し・奥行き・光の魔法を味方にした、モダンな注文住宅」 by CKさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、都会的なナチュラルスタイルのインテリアを楽しむCKさんと、心地良い開放感にあふれるそのお宅をご紹介します。

今回ご紹介するのはこの方です!

夫婦、子供1人、オカメインコ1羽で暮らしています。2023年2月から家づくりを検討しはじめて、少しこだわりのある建築士がいる工務店で注文住宅を建てました。2024年3月に引越しをして、少しずつ家具やインテリアをそろえているところです。

こだわりが溶け込むモダン×ナチュラル

4畳の土間から始まる、リラックスした穏やかな雰囲気

都内在住のCKさんご家族のお住まいは、2階建ての3LDKです。玄関ドアを開けると、ゆったりとした4畳ほどの土間空間。大きな窓とそれに平行するようにLDKに拓けた造りで、さっそくたまらないほどの開放感を体験することができます。

土間とLDKの境界には「LIXIL/ラフィス」の3連スライド建具が取り付けられています。見通しを損なわず、臨機応変に仕切ることができるおしゃれなディティール♪室内側から見る土間は、二重の窓で仕切られたサンルームのようにも見えます。

とにかく見通しが良くて開放的なCKさん宅ですが、そればかりではないのも素敵なところ。すっきりとしたリビングの奥には、出窓ベンチの延長にこぢんまりとしたヌックがあるんです。そこは読書をしたり、横になったり、遊んだり……いろいろなことができる「おこもり空間」。でも、明るさや全体ののびのびした雰囲気は味わえるのがいいですよね。

高低差が叶える、フラットなコミュニケーション

続いてご紹介するのは、土間のすぐ次に目にする景色となるキッチン&ダイニング。アイランドキッチンは、名古屋モザイクのサブウェイタイルが何とも爽やかな印象です。内装や家具に見られる、木の風合い×ブラックのさっくりとした表情がその爽やかさを一層盛り上げているように感じます。

さらに特徴的なのは、アイランドキッチンのカウンター部分とダイニングテーブルが、すーっとノイズレスに繋がっていること。実は、キッチンの床が少し下がった造りになっているため、立って作業する人と座って寛ぐ人の視線までフラットに繋がります。

キッチン背面も、そんなコミュニケーションのとりやすいあたたかな空間にお似合いな絵をつくり出しているからたまりません。スケルトンのリビングイン階段のステップを、まるで飾り棚のように使っているのも粋です。間取りって、こうして活かすと面白いのだなとしみじみ……。階段のアイアンと家電の色をリンクさせることで、洗練度を高めているのもクールです。

360度に仕掛けられた、奥行きの妙

CKさん宅は、心地良いものをすっきりと楽しむインテリアがとても魅力的です。けれどもそのインテリアを受け止める家にも、さまざまな仕掛けが張り巡らされています。それは恐らく「少しこだわりのある建築士さん」ならではの技ではないでしょうか。その中でも特徴として強く感じるのは、奥行き感。見通しの良さの奥に、もう一つ二つ深みを与えるような段差の演出が効いているのが絶妙です。

キッチンの周りだけを見ても、あえて扉などで区切られていない洗面やパントリーが、アートのような奥行きを与えていることに気が付きます。ちらりと見える部分や、突き当りのインテリアまで計算されているところに、またCKさんご夫婦のセンスの高さが現れていますよね。

さらにキッチンでは、見上げずにはいられないような奥行きにも出会えます。視線を上げると、照明を付けるためのレールが吹き抜けのために切り取られた部分の壁を利用して設置されていることも分かります。レールのアクセント、切り取られた四角い壁とその終わり、その先にある勾配天井……こうした重なりによる立体感の強調はなんともアート的。小さな窓から降り注ぐ光があるのも、にくい演出です。

CKさん宅は、ご夫婦と少しこだわりのある建築士さんという奇跡のタッグが導き出した、心を捉えるアートのような空間です。家の造り、家具、インテリアのテイスト、そして活き活きとした植物たちがバランスよく混ざり合っています。強いこだわりが確かにたくさんあるのに、それらが前に前に主張せず、ゆったりと穏やかな暮らしの中に溶け込んでいるのも素敵でした。その秘訣や工夫はこれから増える投稿からさらに紐解くことができるし、まだまだ新しいアイデアや気付きを与えてくれるはずです。ぜひ、お見逃しなく。

CKさん邸の間取り図

CKさん宅は3LDKの間取りです。バルコニーのないお住まいのため、2階には充実したランドリールームもあります。また、玄関から繋がる土間空間の天井にもアイアンバーが取り付けられているので、そちらもサンルームのように物干しに使えるのだそう。家の中に屋外の景色や機能を取り入れる仕掛けは、現代の家づくりではとても参考になるのではないでしょうか。こうしたアイデアも必見です。

CKさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

CKさん

設計当初からどのようなインテリアテーマにするか夫婦で悩んでおり、自分たちらしさを考えてみたものの結局定まらず……北欧、ナチュラル、カフェ風などを混ぜた感じになっています。ベースクロスも単純な白では面白くないということで、全体にグレーを採用しました。そのため、落ち着きのある雰囲気になっています。家具は基本的に大工さんの造作です。統一感を持たせて、それに合うインテリアや小物を加えています。夫の趣味でもある観葉植物を取り入れた『グリーンのある癒しの空間』を目指しているのもこだわりです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

CKさん

そこまで詳しくはないので、インテリア関連で好きなブランドやショップは特にありません。ショッピングモールなどでは、ACTUSやmomonatural、無印良品などを見ることが多いです。コスパ最強のIKEAにもよく買い物に行きます。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

CKさん

購入して良かったものはダイニングチェアの王道でもある、ド定番のカールハンセンのYチェアです。コストコで年に数回安くYチェアが出るんですが、そのタイミングでGETしました。ダイニングチェアで言うとACTUSの675チェアも、夫が一目惚れして購入したもの。こちらのチェアは、座面や肘掛けがゆったりとした造りになっているところが気に入っています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

CKさん

観葉植物です。部屋の中にグリーンを取り入れることで空間の雰囲気がさらに柔らかくなるように感じます。夜になると照明を受けて陰影が生まれ、また違った表情を楽しめます。本物の植物ならではの樹形や、新葉、新芽の展開を喜ぶことができるのは、フェイクグリーンにはない醍醐味。毎朝の水やりでは、植物と会話するような癒しのひとときを味わっています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

CKさん

ルームツアー的な動画も投稿できたら、イメージしやすく面白いのではと思いました。RoomClipは素敵なおうちばかりで、いつも楽しみながら参考にさせてもらっています。私たちの家づくりの際も、たくさんアイディアをいただきました。お陰様で、自分たちなりにお気に入りの家を建てることができました。私たちの家が他の方の参考になるかは分かりませんが、そうなったらうれしいなと思っています。これからも、もっとたくさんのユーザーの方々と交流していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

CKさんのお部屋ギャラリー

クリックすると大きいサイズでみることができます。


CKさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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