
RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は木の自然な風合いを存分に味わうことのできる、シンプルに洗練したインテリアづくりをされているnanasoさんに、キッチンづくりの工夫やこだわりをお伺いしました。
料理しやすく洗練した、プロの家のような空間
nanasoさん宅は、清々しさとぬくもりをシンプルに味わえるナチュラルな空間です。無駄を削ぎ落としつつも天然素材の豊かな表情や、色と動きでアクセントを添えるグリーンがあるから、決して淡泊にまとまっていないのが素敵なところ。中でもキッチンは、そこに生活が確かにあると分かる人の動きや、異素材が多く、つい視線が向きます。そうして注目されたとしても、心地良い眺めが待っているので、インテリアを邪魔することもありません。とても整った雰囲気が魅力的だと感じるのですが、キッチンづくりをするうえでテーマにしたことや参考にしたものがあれば教えてください!

「料理家の自宅のような、料理がしやすいキッチンをイメージしました。特によく使う道具などは、料理中にさっと手が届く場所に配置しています。キッチンがごちゃっとして見えるのは好きではないので、隠すものと出しっぱなしにするものをはっきりと分ける工夫をしています。」
大容量のパントリー込みの設計

なるほど、料理家の『自宅』というのがおしゃれです。まさにnanasoさんのキッチンは、プロならではの真摯さ、プライベートだからこそのカジュアルさ、そして作業を楽しむ心意気が感じられます。また、間取り図からは、キッチンと続きで大容量のパントリーがあることも分かります。これこそ、『隠す』部分の徹底を全力でアシストしてくれる存在ではないでしょうか?しかも仮に普段あまり使わない道具であっても、必要なときは苦もなく取り出すことができそうです。
nanasoさんのキッチンはシンプルに洗練されていますが、美味しい料理のように、知る程に旨味が溶け出してくるよう。そこでここからは、そんな旨味の数々に注目しながら、ピックアップしていただいた3つの見どころをご紹介していきたいと思います。
キーワード1 集中と連携のバランスがとれるⅡ型キッチン



「最近は珍しくないかもしれませんが、ワークスペースとカウンターがセパレートになったⅡ型キッチンを採用しました。料理をするときは集中したいので、IHは壁側です。逆に、洗い物や料理をサーブするときはリビング側を向いてできるレイアウトが私には合っていると感じています。」
キーワード2 デザイン性と機能性を兼ね備えたキッチンパネル



「油はねや水はねが気になる壁には、アイカ工業のキッチンパネルを貼っています。汚れてもさっと拭けばきれいに落ちるところと、グレーの色味が気に入っています。キッチンパネルの境目に同じ色味のコーキング剤を使用して、繋ぎ目を目立たなくしたのもこだわりです。」
キーワード3 冷蔵庫を隠せるパントリー


「家を建てると決めたときからパントリーに冷蔵庫を入れると決めていたので、そこから色々とアイデアを出しながら設計してもらっています。造作棚も便利です。ここには使用頻度の低い家電などを収納しています。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください


「料理をする人にとって心地いい空間にすることで、毎日の料理も苦じゃなくなります!好きなものを詰め込んでください。」
まとめ: 好きを詰め込み、すっきりと見せるコツ

料理や片付けをする時間が楽しい。暮らしていく中で、とても大切なことだと思います。だからそのための空間は、そこを主に使う人の『幸せ』が詰まっていて然るべき場所です。けれども、『好きを詰め込むとにぎやかになってしまうし、掃除の手間を考えるとものをたくさん置くのも抵抗がある』という方は多いかもしれません。
それを前提にnanasoさんのキッチンを今一度眺めてみると、そうしたジレンマにさいなまれていないことが分かります。決め手はパントリーが隠れたキッチンのように配置されていること。収納として頼もしいのはもちろん、キッチンの延長として使える勝手の良さを備えているのが秀逸でした。このパントリーがしっかりと支えてくれるから、見えるところをより快適に心地良く洗練することができます。『好きなものが多い、使いたい道具が多い、でもシンプルで掃除のしやすいキッチンにしたい!』という方は特に、今回教えていただいたアイデアやこだわりを参考にしてみてください。きっと心も満たす、バランス抜群のキッチンづくりが叶います。
nanasoさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!