19世紀末から1910年ころ、ヨーロッパで流行したスタイルがアール・ヌーボです。ガラスや鉄などの新素材が使われ、曲線がデザインに多用されました。一方、アール・デコはその後、1940年ころまでヨーロッパとアメリカで流行したスタイルです。その時代の雰囲気が感じられる、ユーザーさんのお部屋の実例をご紹介します。
アール・ヌーボな照明
アール・ヌーボは19世紀末期に流行した美術運動で、曲線が美しいのが特徴。エミールガレなどのガラス工芸品が有名です。ここではアール・ヌーボ期らしい、ガラスで作られた照明をご紹介します。
アール・ヌーボなシャンデリア
アール・ヌーボ様式のシャンデリアです。アール・ヌーボの特徴の曲線や植物のモチーフが使われており、ガラスのオレンジ色のグラデーションが美しいです。古き良き時代の雰囲気がして、存在感抜群の照明で、高級感もありますね。
エミールガレのランプ
アール・ヌーボ期のガラス工芸作家、エミールガレのランプです。曲線を多用し、植物や昆虫のモチーフが使われ、ガレのサインも入っています。優しく照らしてくれるランプはリラックスできますよ。ランプの置かれているテーブルの柄も、アール・ヌーボの雰囲気がします。
アール・ヌーボなランプ
淡い緑色に美しい植物柄のアール・ヌーボ様式のランプです。ランプの上部がギザギザになっていて、ランプ自体がお花の形に見えます。こちらも優しく照らしてくれるランプ。後ろの植物柄の壁紙もアール・ヌーボらしいデザインで、色や雰囲気がとても合っています。
アール・ヌーボな空間
アール・ヌーボなものに囲まれたユーザーさんのトイレやリビング、寝室などの空間をご紹介します。アートや壁紙、ライトや花瓶などの置かれたヨーロッパの家のような空間です。
アール・ヌーボなトイレ
こちらはベージュを基調としたトイレですが、壁紙がアール・ヌーボ的な植物柄です。また、床に置かれたイラストはアール・ヌーボ期の画家、ミュシャのもの。カウンターに置かれた金縁の写真立てもヨーロッパの雰囲気がして、全体的におしゃれ感が漂うトイレです。
アール・ヌーボな寝室
ヨーロッパのお姫様の寝室のような空間です。曲線を使ったナイトテーブルやその上に乗るライト、八角形のフレームのイラストなどがアール・ヌーボ的です。サテンの寝具やレースの天蓋などは高級感がありますね。パープルの寝具と家具のブラウンも合っています。
アール・ヌーボな一角
こちらは玄関の一角なのですが、アール・ヌーボ期を代表するイラストレーターのミュシャのイラストが飾られ、その横には香水瓶が飾り棚に置かれています。チェストやレースの敷物からもアンティークなアール・ヌーボの雰囲気が漂っていますね。
アール・ヌーボなリビング
アンティークなものに溢れたリビングです。まず目を引くのが中国風の家具。鳥や植物の柄で、日本をはじめ、東洋美術を取り入れるのもアール・ヌーボの特徴です。テレビの両脇にあるライトもアール・ヌーボ的ですね。美人画も飾られており、サロンのような雰囲気もします。
アール・デコの雰囲気のもの
アール・デコはアールヌーボの次に流行した美術運動で、直線的でシンプルなことが特徴です。ヨーロッパだけでなく、アメリカでも流行しました。ここではアール・デコな雰囲気の空間や小物などの実例をご紹介します。
アール・デコな空間
こちらのユーザーさんは、ヨーロッパの築100年以上のおうちにお住まいです。窓装飾が直線的なデザインで、アール・デコ期そのもの。窓からの光が美しく、装飾の影もこの空間を美しく彩ってくれそうです。黒い窓装飾と白い内壁のコントラストも美しいですね。
アール・デコな照明
白と透明の照明のうち、特に白い方がアール・デコの特徴である直線を多用しています。こちらはリビングで、配線ダクトレールに照明を2つつけています。あえて違うデザインのものをつけていて、お気に入りのものを集められているように感じます。
アール・デコなガラス製品
アンティーク小物が好きなユーザーさんが買い集めたガラス製品は、アール・デコ期のものです。この時代のガラス製品は手吹きで作っていたため歪みがあります。それがまた手作りの味で、温かみがありますね。江戸時代のそば猪口とも製作年代が近いので、雰囲気が合います。
アール・ヌーボ、アール・デコは19世紀末から半ばまで、ヨーロッパを中心に流行したスタイル。今から100年くらい前のものですがモダンで素敵です。ヨーロッパのものが好きな方はぜひ参考にしてみてください。
RoomClipには、インテリア上級者が投稿した「アール・ヌーボ アール・デコ」のオシャレでリアルなインテリア実例写真がたくさんあります。ぜひ参考にしてみてくださいね!