「暮らしの中心に置いた、人を歓迎する品のよいキッチン」 by room___317さん

「暮らしの中心に置いた、人を歓迎する品のよいキッチン」 by room___317さん

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。

今回は、自然素材の心地よい安らぎで包み込んでくれる、モダンで開放的な住まいづくりをされているroom___317さん宅から、キッチンをご紹介します。住まいの象徴となるような、美しく存在感のあるキッチンの魅力に迫っていきましょう。

2012年に、築26年の中古マンションを購入して、フルリノベーションしました。夫婦と文鳥3匹、フクロウ1匹で暮らしています。夫婦で建築設計の仕事をしており、自分たちのために設計した住まいです。72平米のフラットな空間をなるべく仕切らず、キッチンを中心としたワンルームのような間取りに、自然素材をたくさん使って仕上げました。

華やかに人を迎え入れる空間

ご夫婦それぞれの知識と経験を活かして設計、フルリノベーションされたというroom___317さん宅は、伸びやかな開放感と自然素材で洗練されたモダンなインテリアが特徴的です。特に、キッチンは天井から床まで、どこまでも美しく計算された魅せる空間。どのようにして、この素敵な空間は導き出されたのでしょうか。まずは、ご夫婦のキッチンづくりへのこだわりやコンセプトからお伺いしていきます。

room___317さん

「全体の間取りや生活動線を考えていく中で、キッチンが暮らしの中心にあることが理想的だと思いました。たまたま玄関がマンションの中心にあるつくりだったため、自然とキッチンと玄関が向かい合うプランができあがりました。キッチンは生活感があふれてしまう場所だと考えがちですが、せっかく玄関の前にあるのだから、人を迎え入れる楽しい場所になることを目指して計画をしました。」

住まいの第一印象となるキッチン

room___317さん宅の間取りは、実に特徴的で個性的です。玄関を開くと正面にキッチン、床はシームレスに土間タイルで続いていきます。外から扉を開けた瞬間に広がるその光景は、まさにオシャレなレストランやカフェ、レセプションスペースのようです。華やかで、非日常感たっぷりだけれど、品よく心地よくカジュアルという絶妙さが、本当にお見事です。また、キッチンを中心に、ワンルームのようなイメージで各空間がナチュラルに続いていくので、生活動線も気持ちが良さそうですね。

ここからは、キッチンづくりの工夫やここぞ!というポイントについて、さらに詳しくお話をいただくことができました。オーダーキッチンを検討中という方や、家具のようにインテリアの一部になるキッチンづくりをしたいという方は特に、お見逃しなく。

キーワード1 家の顔になるキッチン

room___317さん

「玄関を入ると一番最初に目に入ってくるのがキッチンという間取りなので、家の顔になる空間に仕上げています。カフェのオープンキッチンやホテルのレセプションのような雰囲気をイメージしながら、『木の家具』としてつくることを心がけました。また、人を迎え入れるような雰囲気を出すために、装飾的なデザインも取り入れて、名栗加工を施した木材と大谷石を組み合わせた間接照明でライトアップしています。」

キーワード2 生活感を際立たせない工夫

room___317さん

「全体のプランニングから、キッチンは2列型を採用することになりました。玄関からすぐ見える風景は、シンク側のデザインももちろんですが、コンロ側も背景として目立つ場所です。より、すっきり見せるために、レンジフードは隠すことに。さらに、左右の吊戸棚と高さや奥行きを合わせて、白いキャンバスのようなイメージで、シンクの装飾を引き立てています。電子レンジも生活感が出やすいものなので、ビルトインタイプを採用し、すっきりさせました。」

キーワード3 大容量の食洗機が強い味方

room___317さん

「私は料理をつくることは好きですが、片付けが苦手です。夕飯をつくったあとのお皿洗いは、どうしても後回しにしがちで、今までの暮らしの中では、シンクに朝まで食器が残ってることも日常的にありました。そのため、オープンキッチンにするにあたり、片付けが楽になる工夫は必須と感じていたんです。

そこで選んだのが、海外製で容量たっぷりのASKOの食洗機。日本のものとは違い、鍋やボール・包丁やまな板など調理道具も全て入ります。お陰で、ほとんど手洗いをしなくてすむようになりました。私が日常的に洗うのは鉄のフライパンだけです。本当に採用してよかったキッチン家電だと思っています。共働きで、日々時間に追われた暮らしの中、この食洗機がなければ、家でご飯をつくる回数も減っていたと思うんです。大好きな料理をつくることだけに専念できることが、本当に嬉しいです。」

キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください

room___317さん

「暮らしの中心であるキッチンづくりは、慎重に、でも、先入観にとらわれず楽しんで計画をしてください。キッチンの形状は全体の間取りから決まってくるものなので、要望はオープンかクローズかぐらいに留め、依頼している設計者に任せることをおすすめします。また、収納はできれば全て引き出しタイプにして、食洗機は海外製の幅60cmのものを採用することをおすすめします。

ちなみに、オーダーキッチンを採用するメリットは、限られた空間でキッチンサイズにとらわれない、ミリ単位のプランニングができることです。また、周囲のインテリアと統一感のあるデザインにできることや、好きな海外製家電を採用しやすいことなど、挙げだせばきりがないくらい、さまざまあります。キッチンが気持ちよければ、暮らしは変わります。是非、一度検討してみてください!」

まとめ: 心を捉えるキッチンで人を歓迎する住まい

room___317さんのキッチンは、『人を迎え入れる』ということをとことん追求し、美しく心地良いが行き届いた空間でした。設計をはじめ、天井デザインと間接照明などのこだわりの数々が素晴らしさはもちろん、ご夫婦のコーディネートセンスも抜群です。家庭という枠を越えた、非日常感をたっぷりと楽しませてくれます。

そんな空間づくりに秘められた、さりげない装飾性や生活感を見せない工夫は、真似したくなるようなものばかり。また、『料理は好きだけれど、片付けは別……』という、親近感を感じさせてくれる本音も聞けました。それに寄り添った家電選びは、多くの方の心にもスッと響くように思います。プロの本領と忙しい日々を送る大人の本音を垣間見ることのできるroom___317さんのキッチンづくりには、このように魅力あるアイデアがいっぱいです。ぜひ、参考にしてみてください。


room___317さんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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