【建築のプロに聞く!Vol.2】プチリノベでキッチンを一番お気に入りの空間にする、4つのヒント

【建築のプロに聞く!Vol.2】プチリノベでキッチンを一番お気に入りの空間にする、4つのヒント

提供:株式会社WAKUWAKU

建築デザイナーに「プチリノベ」のコツを教えてもらう第2弾、今回のテーマは「キッチン」です。今回は、4人のRoomClipユーザーさんの素敵なキッチンをピックアップ。プロ目線の解説とともに、プチリノベを成功させるためのポイントを教えていただきました!

おうち時間が変わる、理想のキッチン

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第1回の「玄関のプチリノベ」に続き、今回はキッチンをテーマにプチリノベのコツをご紹介。お話を伺ったのは、おしゃれ建材サイト「HAGS」の建築デザイナーであり、二級建築士である野竹幸朋さんです。

野竹幸朋さん
株式会社WAKUWAKU HAGS事業部GM
建築デザイナー・ライフカラースタイリスト・二級建築士
野竹幸朋さん

設計事務所にて新築住宅・大規模建築の設計デザインを行い、その後フィールドを新築からリノベーション領域に移す。リノベーション会社にて住宅リノベーション店舗リノベーションの設計デザイン施工管理を行ったのち、WAKUWAKUにてリノベーション事業を牽引。現在HAGSの商品開発・デザイン、HAGSアイテムをかけ合わせた空間デザインを手がけている。
WAKUWAKUでの代表的な実績:日本テレビ「有吉ゼミ」ヒロミのリフォーム企画監修/クックパッド社共同開発のオリジナルキッチン開発/離婚しない家開発 ほか

空間のプロが解説!キッチンを素敵にリノベする方法

お料理をする場所であると同時に、たくさんの食器や調理器具を収納する場所でもあるキッチン。不特定多数の人が利用する場所ではないからこそ、メインで使う人にとって最も使いやすく、快適に感じられることが重要です。

野竹幸朋さん
野竹さん

「キッチンの”部屋”は大きく分けると3つあります。クローズドタイプ(壁で囲われ、独立したキッチンの「独立型キッチン」)、セミオープンタイプ(カウンターキッチンになっている「対面型キッチン」)、オープンタイプ(対面型キッチンの壁をすべてなくした「オープンキッチン」)の3つです。
現在人気が高いのは、セミオープンタイプの換気扇部分の壁のみを残した、yanさんのキッチンようなセミオープンタイプですね。キッチンと繋がるリビングダイニングを『どんな空間にしたいか』『どんな雰囲気に仕上げたいか』を重要視した、LDKスタイルで検討する方が多いです。」

LDKスタイルのキッチンを自分らしくするには、どんなポイントがあるのでしょうか?4人のユーザーさんのキッチンを一緒に見ていきましょう♪

【yanさん】統一感のあるアクセントを取り入れる

yanさん投稿画像

野竹幸朋さん
野竹さん

「空間のベースをホワイトにし、床や棚板・カウンターに木材のブラウンも入れたキッチン&ダイニングが、シンプルで心地良いですね。キッチンカウンター下のニッチ(壁に窪みを設けた部分。奥行きが少ない分、飾り棚として利用される)やキッチン奥の室内窓、ペンダントライトなど、空間のアクセントになるアイテムが複数ありますが、統一感のあるトーンなのでどれもすっきりとなじんでいます。パーケットフロア(木材を組んで模様をつくるフローリング)やニッチの中のコラベルタイルが、空間全体に優しさ、なつかしさをつくりだしているポイントです。」


◼︎HAGS TOPICS!「空間の印象を変えるには?」

*HAGS TOPICSでは、野竹さんおすすめのプチリノベアイデアをご紹介します!

「yanさんのキッチンのようにスッキリした空間に憧れるけど、『うちには造り付けの収納があるから難しそう』と思っている方も多いと思います。でも、シンクの上に設置されている吊り戸棚を壁ごと取ることが可能な場合もあります。思い切って壁と収納を取るだけでも開放感が生まれ、リビングダイニングとのつながりも感じられます。また、吊り戸棚をなくすのと合わせて、LDKまとめて床材を変えるだけでスッキリ感が演出できますよ。」

【takimoto-manamiさん】ホワイトでまとめた空間に自然素材を活かす

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野竹幸朋さん
野竹さん

「全体をさわやかなホワイトでまとめ、差し色で照明やテーブル脚のブラックを効かせた飽きのこない空間を実現されています。ダイニングテーブルや造作棚にラスティックな板材を取り入れているのも特長です。キッチン背面の食器棚のある壁面は、腰上以上には棚板のみの見せる収納で軽快に仕上げていて、腰下は扉付きの収納にして重心を持ってきているので、見た目に安定感があります。カゴなどの小物も自然素材を使い、まとまりを感じさせますね。」


◼︎HAGS TOPICS!「温度感をプラスするには?」

「takimoto-manamiさんのようにぬくもり感のあるキッチンにするなら、温度感をプラスできるグリーンやボタニックペンダントライトを取り入れるのがオススメです。また、部分的にレトロなタイルを取り入れたり、床材をフレンチヘリンボーンに張ったりすることで、空間に動きを出すことができます。」

【COYOSIさん】空間全体のカラーコーディネートにこだわる

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野竹幸朋さん
野竹さん

「キッチン壁面に配した濃いアクセントカラーに合わせて、ダイニング壁面に同じトーンのブルーを持ってきています。色選びに加えて、ステンレスフード、アイアン製の照明、ウッドブラインドなどのポイントになる素材選びも秀逸!ダイニングとの一体感が高まるフラットオープンのキッチンは、料理好きの方や夫婦や親子で一緒に料理がしたいという方に人気なんです。」


◼︎HAGS TOPICS!「見える部分をスッキリさせるには?」

「『オープンキッチンにしたいけど、COYOSIさんのようにきれいな状態を保つは難しそう……』という場合は、手元を隠せる程度の高さの壁をつけて目隠しに。また、見せる収納は『見せる量』が重要なポイントです。あまりたくさん見えてしまうとごちゃごちゃした雰囲気になってしまうので、食器棚とは別に小さめのパントリーを設置すると◎。」

【hana-さん】1番のポイントになるアイテムを決める

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野竹幸朋さん
野竹さん

「塗り壁の優しいホワイトをベースに、キッチン腰壁に張られたレトロで味わいのあるタイルと棚板のブラウンがアクセントになり、カントリー感・ノスタルジック感のある空間を絶妙に演出していますね。
キッチン側からの画像をご覧いただくとわかるように、キッチンの手元が隠れる高さの立ち上がりの壁を作ることにより、ダイニング側から見た印象をキレイに見せています。背面のオープン棚の使い方も、バランスが取れていて素敵です。」


◼︎HAGS TOPICS!「ちょうど良い『レトロ感』を演出するには?」

hana-さんのキッチンのようなレトロ感を演出するためにアンティーク家具を揃える方法もありますが、ベースとなる内装でもその雰囲気を作ることができます。例えば、ポイント使いできるタイルをはじめ、床材をパーケット状にしたり、昭和っぽいガラスのペンダント照明にしたりする方法も。棚板など、部分的に古材を取り入れるのも◎。

キッチンのプチリノベ成功のカギは、「欲張りすぎない」こと

キッチンで料理をして、ダイニングで食事をして、キッチンで片付けて、リビングでくつろいで……という流れを考えると、「おうち時間のほとんどをLDKで過ごしている」という人も多いはず。長い時間を過ごす場所だからこそ、自分の好きなものを詰め込みたくなりますよね。でも、すべてを取り入れてしまうのは考えものです。

野竹幸朋さん
野竹さん

「自分らしいスタイルを追求するのは大事なことですが、『あれもこれも』と詰め込んでしまうと収拾がつかなくなります。ポイントは、『配色』です。使う色は3色までと考え、色のトーンをすべて合わせましょう。面積の多いベースカラー、面積の少ないサブカラー、ポイントで使うアクセントカラーが決まったら、その割合を6:3:1で配色すると、まとまりのある空間になります。
その上で、『一番好きな色』『使いたい素材』『目立たせたいアイテム』の中から最優先のものを、空間に取り入れてみてください。欲張りすぎず、足りないくらいのバランスがちょうど良いのです。」

モルタルのグレー、無垢木材のブラウン、アイアンのブラックの3色をベースにまとめた実例。床の仕上げで視覚的に空間を区切ることで、開放感を感じさせます。

「自分が設計する際に重要視しているのは『余白をつくること』です」と野竹さん。スタイルやレイアウトをガチッと決めてしまわずに、ラフに模様替えができるぐらいの自由度を残しておくことが、おうちづくりを楽しむコツと言えそうです。

理想のキッチンをつくりたい人は、HAGSの資料をチェック!

RoomClipユーザーさんの投稿を見て「プチリノベに興味が出てきた!」という人は、ぜひHAGSの事例集&商品カタログをチェックしてみて。玄関に限らず、おうちのさまざまなリノベーション事例や照明器具や建具などの素敵なアイテムがたくさん紹介されていますよ。

デザインと機能性をあわせもつ魅力的な建材を、リノベーションのプロが厳選。大小さまざまなプチリノベを提案してくれる「HAGS」で、理想のおうちづくりの第1歩を踏み出してみませんか?