

RoomClipユーザーの素敵なキッチンを紹介する「憧れのキッチン」連載。
今回は、北欧のエッセンスを取り入れた穏やかでシックなインテリアを楽しむchimさんに、美しくあたたかなキッチンに込めた工夫やこだわりをお伺いしていきます。

2022年に完成した一戸建ての注文住宅で、夫婦ふたり暮らしです。北欧モダンや海外インテリアに憧れて、スウェーデン語で居心地良いを意味する『mysa』をテーマにした空間を目指して家づくりをしています。DIYが好きなので、色々なものをつくりながらお気に入りを増やして楽しんでいます。
リビングとの調和を大切に、すっきりと整えた空間
chimさん宅は、凛と心を落ち着かせてくれる北欧×ホテルライクな空間です。モダンであり、ときに素朴でもあり、ほどよく遊びもあるのが魅力。そして今回拝見させていただいたキッチンは、絵になる背面がひと際インテリア映えしています。でも、リビング側から見えない奥もやっぱり素敵でした♪どんなことを意識すると、見惚れるようなキッチンになるのでしょう?まずは、気になるこだわりや大切にされていることから教えていただきました。

「リビングとの統一感を大切にしました。そのため、北欧モダンや海外インテリアをイメージした色味でまとめています。キッチンに立ったときの気分を上げたいと思ったので、自分の好きなインテリアを飾れるように、カップボードと同じ長さの飾り棚も設置。冷蔵庫の面をカップボードとそろえるために、後ろの壁を後ろに下げてきれいに収まるようにしているのもこだわりです。その甲斐あって、とてもすっきりしています。」
均等なベースがあるセミオーブンスタイル

chimさん宅のキッチンは、ダイニングとリビングを正面に見るセミオープンな対面スタイルです。だからこそ、全体を見通したときの一貫性はインテリアの完成度を高めます。でも、キッチンに置くもの・あるものは多く、何より形も色もバラバラであることがほとんどではないでしょうか。雑貨を含め、バランスよく魅せるというのはなかなか難しいはずです。そこで注目したいのが、冷蔵庫の面合わせやカップボードと長さをそろえた棚、さらにカウンターや横にあるニッチに見られる、均等な直線。ベースにあるシンプルかつ美しいこの直線たちが、個性豊かなものたちをすっとまとめ上げているのだなと気が付きます。
そしてここからご紹介するのは、そんな美しく整うキッチンの中でもchimさんのとっておきの3つのポイント。キッチンをつくるにしても、使うにしても、楽しむにしても大切なことがギュッと詰まったお話したちです。
キーワード1 悩んで決めたカップボードの背面クロス


「カップボードの背面はリビングからも見えることもあり、色味にはとても迷いました。選んだこちらのクロスは、陽の当たり方によって色味が変わって見えるのがポイント。派手ではないけれどオシャレで、インテリア性も高い素敵なクロスです。」
キーワード2 母の教えを思い出す、ゴールドのステッカー


「『キッチンに立つときはいつも笑顔で』というのは母の言葉です。喧嘩をしたときに荒れた気持ちでキッチンに立つと、それがそのまま料理に影響すると言われてきました。そのため料理をするときには心を落ち着かせるようにしています。その教えや気持ちを忘れないように、キッチンの入り口にこちらのステッカーを貼りました。」
キーワード3 見えない位置につくった、動線抜群のパントリー


「キッチンの見た目をすっきりさせたかったので、パントリーは見えない位置につくりました。大きなオーブンをこちらに設置することで、カップボードの上には余裕を持って他の家電を置くことができます。ちなみにパントリーからは、シューズクロークと玄関にアクセスできるので、買い物帰りは直ぐにキッチンに行けるんです。この間取りがとても重宝しています。」
キッチンをもっと素敵にするためのアドバイスがあれば教えてください


「今はSNSで素敵なキッチンをたくさん見つけることができます。だからこそ『こうしたい!』という要望もたくさん出てきます。私もそうでした。けれど使用する自分たちの生活スタイルに合っているかどうか、それが一番大事です。まずはその部分を丁寧に考えたり、こだわったりするのが良いかと思います。」
まとめ: 穏かな笑顔でいられる場所に

chimさんのキッチンへの思い、こだわり、とても素敵でした。お母様とのエピソードは心あたたまり、忘れたくない大切なことを思い出させてくれます。キッチンに立つときは、いつだって誰かのためや自分のため。穏やかな心でなければ、向き合う相手にも扱う食材にも失礼ですよね……。
だけど、トゲトゲしてしまう日はどうしてもあるもの。だからこそ、キッチンの環境って重要です。気持ち良くすっきりしていること、好きなものがちゃんとあって、何より使いやすく動きやすい、ストレスと無縁の環境にできたら最悪な気分でも一旦リセットできるのではないでしょうか?そこで楽しく料理をしていたら、もしかするとそのまま気持ちをしっかり切り替えることもできるかもしれません。心穏やかになれる、笑顔でいられるキッチンって『いいな』と感じた方はぜひ、chimさんが教えてくれた工夫やこだわり、アドバイスを参考にしてみてください
chimさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!