「リノベーションで叶えた、風合いと経年変化を味わう家」 by shitakiさん

「リノベーションで叶えた、風合いと経年変化を味わう家」 by shitakiさん

RoomClipに登録された新しいユーザーさんの中から、毎回お一人をピックアップしてご紹介する本連載。今回は、自然素材と鮮やかな色彩、機能的で極めてシンプル……そんなミッドセンチュリースタイルの魅力を随所で楽しめる暮らしづくりをされているshitakiさんと、そのお宅をご紹介します。

今回ご紹介するのはこの方です!

築27年の実家を譲り受けリノベーションし、家族4人で暮らしてます。当初、某有名リフォーム業者さんで計画しましたが、内装の質感の自由度や費用面で折合いがつかず、夫の友人の工務店さんにお願いすることにしました。何度も相談して、私たちの好みを伝え、間取りも希望を取り入れてもらえたので、中学生から過ごした実家をお気に入りのお家に生まれ変わらせることができました。これからこのお家と一緒に歳を重ねていくのが楽しみです。

趣きも機能性も豊かに、心地良く

アートのある、アートになる暮らし

shitakiさんご夫婦と息子さん2人、4人家族のお住まいは、リノベーションで生まれ変わったばかりの2階建て4LDKです。お住まいの中にお邪魔してまず感じたのは、木のぬくもり。そしてそこに過ごした時間の分だけ加わっていく、味わいある表情です。(もちろんまだ、リノベーション後間もないということですので、これからの変化も見どころのひとつ)ヴィンテージな趣きのあるナチュラルなインテリアに、明るく鮮やかに切り込むアートのバランスがミッドセンチュリー的であるのも、とても印象的です。

LDKへ進むと、玄関で感じたミッドセンチュリーな印象はさらに深まっていきます。家具や雑貨たちが醸し出す雰囲気は、工業的でシンプル、それでいて佇まいは雄弁です。

さらにここで一際目を惹くのはキッチンカウンターではないでしょうか。前面にあしらわれているのは、なんと本物の石なんです。一つとして同じところのない色合いや質感、形で、穏やかな空間にダイナミックなアクセントを利かせていますね。アートを飾るのも良いけれど、暮らしや家の一部をアートにするのも『あり』なのだなと感じます。

シンプルだけれど、力強く個性的

shitakiさん宅を拝見していると、家を、そこでの日々を存分に味わい楽しまれている様子が伝わってきます。リビングの何気ないひとコマにも、個性的な形のサイドテーブルや、デザイン性のあるクッションカバー、色や素材の組み合わせ……といったさまざまなこだわりを感じることができるから。ひとつひとつに惹かれる何かがあればこそ、多くを飾らずシンプルに魅せることもできるのかもしれません。

また、あつらえたようにしっくりと、すっと馴染んでいる家と家具の相性も絶妙です。だけど、テレビボードもアクセントウォールも、リビングドアも、力強く個性を主張しているのが面白いところ。だからシンプルなのに、いくらでも眺め続けていられます♡

暮らしやすさも忘れない

つい、インテリア性にばかり注目してしまいがちですが、実はshitakiさん宅にはリノベーションならではの『暮らしやすさ』へのこだわりも散りばめられているんです。中でも特にこだわったというお気に入りの場所が、あえて明確に分けられた脱衣所と洗面所。分けたため、脱衣所はコンパクトにはなりますが、洗濯機の仕様や収納の工夫で窮屈感なく仕上げられているのも見どころです。

通常まとめられがちな2か所を分けたことで『誰かが入浴中でも気兼ねなく洗面所が使えるのが良い』と、shitakiさんは語ります。なるほど、確かに家族といえども遠慮してしまう場面、少なからずあるなと感じました。引き戸で仕切られているだけなので、洗濯などの家事の場面ではつながった空間として扱えるように計算されているのも素敵です。

ちなみに脱衣所に対して洗面所はとても広々♪鏡は大きく、カウンターはL字だから、数人で同時に使っても問題なさそうです。忙しい朝だって、白タイルの清潔感も相まり、気持ち良くコミュニケーションを取りながら過ごせるのではないでしょうか。このように、shitakiさんのつくる家と暮らしには、センスとアイデアがたっぷり。見れば見るほど気づき、知れば知るほどワクワクすること間違いなしですので、ぜひ引き続き注目してみてください。

shitakiさん邸の間取り図

今回ご紹介したshitakiさん宅の間取りは、2階建て4LDKです。LDKへは玄関横からも出入りができる仕様で、回遊性のある家事動線になっています。また、パントリーや脱衣所のような、コンパクトなスペースの活用術とコーディネートも必見です。

shitakiさんへの5つの質問

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

お部屋のインテリアテーマやこだわっていることを教えてください

shitakiさん

テーマはミッドセンチュリーミックスです。夫婦ともに木のあたたかな風合いや、経年変化を楽しめるヴィンテージな質感が好みなので、それらとも相性の良いミッドセンチュリーをベースに内装を計画しました。インテリアは、そんな内装に馴染む家具や小物を組み合わせています。ミッドセンチュリーのみに絞ると、相当予算が膨らむことに気が付いたので、分相応にまとめています。代わりに、カウンターは本物の石張りにしたり、マルチルームの壁に古材を張ってもらったりと、こだわれるところはとことん。もちろん工務店さんの提案にも助けられながら、我が家独特の雰囲気に仕上げることができました。関係者の皆様に心から感謝しています。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連の好きなブランドやショップを教えてください

shitakiさん

水まわりの収納や雑貨は、清潔感やシンプルさを考えて、IKEA、無印良品を利用することが多いです。その他の居室は、ミッドセンチュリーミックスの内装とマッチするACME Furniture、Re:CENOが中心。ショップとしては、リノベーションを担当してもらった工務店さんが経営している『ILLGATE』という家具・雑貨屋さんが雑貨も照明も可愛くてお気に入りです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア関連で最近買ってよかったものがあれば教えてください

shitakiさん

ふたつあって、まずひとつ目はPUEBCOの傘立てです。ステンレスワイヤーで組まれた適度な無骨さと、低めで圧迫感がないところが気に入っています。重心が低い分、倒れにくいのも使ってみて良かったところです。もうひとつは、『OBAKETSU』という米びつ。キッチン横のパントリーに置いてます。こちらのブリキのシンプルさと、直径21.7cmと小ぶりで縦長な形がインテリアや動線の邪魔をせずいい具合なんです。キャスター付きで、手前に引き出してお米を移せるのも良いです。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

インテリア以外でこだわっているモノやコトを教えてください

shitakiさん

強いていうなら、『ファーストインプレッション重視』ということかなと思います。特に、今まで見たことがないもの、なんとも言えない色、珍しい形には興味をそそられます。同時に質感も大事にしたいから、経年変化を楽しめるような素材を選ぶ傾向も。こうした条件に引っ掛かると、一瞬でビビビッと察知して『欲しい!』となるんです。それで即決です。逆に夫は入念なリサーチをして、機能や耐久性、メンテナンス性、値段に見た目、すべてをじっくり比較して品定めをするタイプ。私としてはいつも早く決めて欲しくて気を揉みますが……真逆だからこそ、うまい具合にバランスが取れているのかもしれません。

RoomClip mag編集部
RoomClip mag編集部

RoomClipでやってみたいことや期待していることがあれば教えてください

shitakiさん

我が家は絶賛外構計画中なので、外構写真の投稿が増えてくれるとうれしいです。フェンス、ポーチ、水栓、物置きなど、外構での工夫についての特集などをしていただけると大変参考になります。

shitakiさんのお部屋ギャラリー

クリックすると大きいサイズでみることができます。


shitakiさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!

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