本連載ではRoomClipユーザーさんが暮らすワンルーム・1Kをご紹介。真似できるリアルな工夫やとっておきのスタイルを探っていきます。
今回は、神戸市在住のshoshosaiさんが暮らす、1Kのお部屋にスポットを当てていきます。建築士であるshoshosaiさんならではの、有意義なDIYアイデアの数々に注目です。
今回教えてくれたユーザーさん♪
プロフィール
お住まい
- お住まいの地域: 神戸市須磨区
- お部屋の種別: 1K(キッチンと居室がドア等で仕切られている)
- 居住面積: 19m2
- 家賃: 40000円(管理費込み)
- この家に住む人: 本人のみ
- ご職業: 建築士
- 趣味: 旅行、食べ歩き、自転車、筋トレ、華道
いまのお部屋に決めた理由はなんですか?
「駅まで近く、会社へ自転車通勤するにもちょうど良い距離であること。 また、隣に建物が建っていないので、人目を気にせずカーテンを開けたままにできること。 そして何より、海が近いこと。これらが決め手になりました。」
お部屋のこだわりを教えてください
「同じ場所に長期間住もうとは考えていないので、既製品の家具で揃えるのではなく、ホームセンターで売っている材料を組み合わせて、簡単かつ、お金を掛けずに空間を構成しようと考えています。材料は、できるだけ手を加えず大きいサイズのまま使用しているので、建築資材などに何時でも転用可能です。 また、友達を集めての食事が好きなので、一人暮らしでは珍しい、大き目のダイニングテーブルを置くことにしました。」
気づいたらいつも居る場所はどこですか?
「剣持勇がデザインしたカブトチェアです。食事をしたり、テレビを見たり、本を読んだり、寝る以外はほとんどここにいます。 座面が大きく包み込まれるようなデザインのため、長時間座っていても疲れません。」
暮らしを構成するしただけDIY家具【ここがポイント!僕&私の工夫】
①部屋の顔!大きめサイズのダイニングセット
「この部屋の主役のダイニングセットです。 テーブルはイケアの架台にホームセンターで買った杉の板を置いているだけ。 椅子はデザイナーもので、空間のアクセントにしています。」
②生活のシーンを緩やかに分離してくれるパーテーション
「食べる場所、眠る場所を緩やかに分離するために、パーテーションを置いています。 このパーテーションも、木の角材4本を四角に組んで、薄いラワンベニアを貼り付けただけのDIY。 流行のサブウェイタイルを貼ったり、モルタルを塗ったりも考えましたが、 木目が美しかったので、あえてそのままにしています。」
③壁際の充実容量の本棚
「仕事柄どうしても本が増えてしまうので、テーブルと高さを揃えた本棚を壁際につくりました。こちらは、杉板とコンクリート製の束石を積み重ねただけです。」
④雑貨ディスプレイを楽しむ飾り棚
「最近、新設した飾り棚です。 もともと壁に取り付けられていた3箇所のフックに、木の板を架け渡しただけです。」
最近買ったナイスなアイテムを教えてください
ランの花というと豪華なイメージですが、これは原種ということもあり素朴で、コルクの木片から垂れ下がる様子が軽やかなところがお気に入りです。
今後インテリアで挑戦してみたいことがあれば教えてください
「旅行が趣味なので、旅先で気に入ったものを持ち帰って、空間にアクセントを加えていきたいと思っています。 ペルシャ絨毯とか欲しいですね。」
お話をお伺いして
shoshosaiさんは、1Kの居室を計算されたレイアウトで、充実した空間構成をされています。その前提にあるのが『長期間、同じ場所に住まないからこその”身軽な”部屋づくり』だと話してくれました。shoshosaiさんにとっての身軽さとは、安価な家具を使い捨てない工夫です。暮らしにメリハリをもたらすパーテーションや、暮らしの中心になる大きめのダイニングテーブル、こうした大物家具の多くが、木材を上手く利用したシンプルなDIY製。しかも、材料に用いた板類はどれも解体すればまた建築資材に戻せるというから、どこまでも無駄がありません。
shoshosaiさんの暮らす部屋は、シンプルだけれど、深い趣があります。それは、こうしたshoshosaiさんならではのこだわりや、センスが、shoshosaiさんらしいエフォートレスな雰囲気を漂わせているからではないでしょうか?プロのアイデアだからこそ、本格的で難しいのではなく、よりシンプルで理に叶っているのが素敵ですね。1Kや1Rの在り方の可能性を見せてくれるshoshosaiさんのお部屋、ぜひ参考にしてみてください。
shoshosaiさんはご紹介した他にもRoomClipに素敵なインテリアを投稿していらっしゃいます。ぜひご覧下さい!