「日々使うものは取りやすいように、あまり隠し過ぎないことを心がけています。ケースにきっちり入れてしまうと、いざ使うときサッと取れなかったり、ストックがあるのに同じものを買ってしまい、ものが増える原因になります。ものの量を減らして、ざっくりゆったり収納するようにしています。」

「大容量で奥行きもあるクローゼットがうまく使えず、いつも雑然としていました。衣替えはシーズン毎の繰り返し行事。取り出しやすくしているつもりが、逆にギュウギュウで取り出しにくいなんてこともしばしばでした。

そこで、一度しっかりと寸法を測り、ちょうどいい収納アイテムを探すことに意識を向けたんです。オフシーズンのものはフロックに並べて上段に収納、スペースが余りがちなラック下にはキャスター付きのボトムラックなどを配置することにすると、スペースに無駄を生まない収納を叶えることができました。それぞれの場所に適度なゆとりができたので、取り出しやすさは格段にUPしています。我が家の場合、開けた扉で使いにくくなる両サイドは、掃除しやすいようあえて何も置いていません。」

「よく使うものだけを厳選して、手前の一番取りやすい所に直置きします。ストックや使用頻度の低いものは、下や奥へ。手前のものが空けば、自然と奥のストックが見える仕組みです。

写真の洗面シンク下は収納力UPのため上下を仕切っただけで、収納ボックスなどはあえて多用していません。自立するアイテムばかりということもあり、扉を開けたらすぐに出し入れができるので快適です。」

「タオルや洗濯ネットは片手でサッと取りたいので、入れるだけ・置くだけ収納にしています。タオル類は少なく所有して、ゴワゴワしてきたら買い換えるように考えを改めたところ、清潔で気持ちがいいというのはもちろん、収納の悩みからも解放されました。以前は、洗濯機を囲うタイプのラックを使っていたのですが『せっかく正面に窓があるのだから』と思い、縦につっぱるタイプを横付けすることにしました。これが、換気や採光もよくなり快適に。」

「ほぼ毎日使うものを、取り出しやすく片付けやすいゴールデンゾーンに置いて、それ以外のものは空いたスペースを活用して収納するのがおすすめです。収納の中もすっきりしますし、生活空間に余分もあふれにくいように実感しています。隙間利用が大変そうと感じたら、まずは手前と奥で単純に使い分けてみるだけでも違います。そして、たまに収納の見直しをしてみてください。『しばらく使っていないしな』なんてものがあれば、手放すいいきっかけになるはずです。」